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西尾維新「化物語」と京極夏彦「百鬼夜行シリーズ」の比較

「化物語」は京極堂シリーズから思いついたのかもしれないが、そこに出てくる怪異はキャラを描くために作り上げられたものであり、綿密な設定の裏付けの上で妖怪を描く京極夏彦とは異なるスタイルである。
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end_NTak @end_NTak

「化物語」は京極堂シリーズのパロディとしても読めるし、ミステリの流れで考えるならもしかしたら書き手の着想(思いつき)の原点はその辺にあるんじゃないかなとか。もちろん、書き手の着想に合わせて読む必要はないが。

2010-02-25 08:03:52
end_NTak @end_NTak

京極夏彦の、妖怪云々の薀蓄を通して日本の前近代と近代を俯瞰するみたいな高尚で民俗学的な趣向が、別に妖怪設定自体は実在のものじゃなくても出来ちゃうじゃんこれ、みたいなことなんじゃないかなとか。化物語の怪異って、周辺資料はともかくそのものずばりの名前では実在しないらしいから。

2010-02-25 08:06:42
end_NTak @end_NTak

あの、いかにもそれっぽい怪異の設定は、キャラを描くために逆算ででっちあげられたものであり、キャラが自分で選び取ったものであり、偽物であり、嘘であると。

2010-02-25 08:10:17
end_NTak @end_NTak

西尾維新が化物語を書く上でどのようなモデルを立てたかを探るには、パロディやテクスチャに過ぎない伝奇・怪異要素は実は目くらましじゃないかなと。ベースの価値観は戯言シリーズとあまり変わらないような。

2010-02-25 08:16:11
end_NTak @end_NTak

ただ、そのテクスチャがあってこそアニメ化が映えたわけで、戯言よりはたぶん明らかにアニメ化しやすかったんだろうなあとも。

2010-02-25 08:16:35
秋田紀亜 @akita_kia

.@NaokiTakahashi 「戯言シリーズ」の特に1作目も森ミステリィのパロディだかオマージュのようなので、そういう作り方をする人なのでしょうね。『めだかボックス』も『ジョジョ』のパロディと言えなくもないし。

2010-02-25 08:12:48
end_NTak @end_NTak

@akita_kia そうですねー。京極夏彦に対してそういうパロディを突きつけた人って多分今までいなかった気がするんで、面白いことをするなーと思いました。

2010-02-25 08:18:03
end_NTak @end_NTak

つまり、水木御大を必要としない妖怪創作なわけで、京極夏彦の敷いたレールを実に自由に脱線してて偉い。

2010-02-25 08:28:22
木多川冬之介(もくたがわふゅうのすけ) @mokutagawa

@NaokiTakahashi でもあの緩さで他の作家が似たような京極パロ書いたら、多分反感買いますよ。露骨な京極パロじゃなく、組み立てが何となく似てるレベルで後は好き放題ってのが良かったようにも感じます。

2010-02-25 08:28:32
end_NTak @end_NTak

@mokutagawa ですねー、多分反感買うと思います。というのは、京極夏彦は、(最近全部読み直して気づいたんだけど)実にしっかり自分のテーマ持って書いてる人ですからねー。彼の文脈で妖怪を書いたら、彼のテーマを継承しなければ浅くなる。

2010-02-25 08:31:17
end_NTak @end_NTak

@mokutagawa そこを分かった上で踏み越えて洞爺丸から50年を経た「今ここ」の物語としてやってるから、そこはいい根性してるなあと。

2010-02-25 08:31:34
end_NTak @end_NTak

戯言の名前だけたくさん出てくるけど多分後で適当に考えてるアンダーグラウンドな組織名や序列と、京極夏彦の妖怪とは、本来真逆のものだったはず。

2010-02-25 08:36:34
end_NTak @end_NTak

京極夏彦は妖怪学(京極スタイルな妖怪考察に対してはこう呼ぶのがふさわしいと思う)に相当に信頼をおいてるようにみえる。これはむしろ緩いところもある水木先生以上に。そういう意味では、「シミュラークル」と「データベース」のモデルケースとしてはこの二人の違いを考えるのは面白そう。

2010-02-25 08:36:56
end_NTak @end_NTak

つまりは意識的に「書割」で創作している人なんだよなー、西尾は。そしてシャフトも。だからぴったりだったんだろう。作品を世界としてよりはむしろ書割として捉える傾向は僕も近いので共感できる。いやレベルは雲泥の差があるとして、傾向として。

2010-02-25 08:43:57
end_NTak @end_NTak

その書割性が、書き手の現実認識のあり方を反映してそうであるのか、あるいは創作上のスタイルであるのかには、興味がある。つまり、書割のように現実を認識している人は、フォーマリズムではなく彼のリアリズムの結果として、そのまま書割のような作品を「リアル」なものとして書くだろうと。

2010-02-25 08:50:28
end_NTak @end_NTak

俺はリアリティについてはむしろ古典的で、現実世界を断層のない連続し整合したものだと考える傾向があるので、あくまで創作上のスタイルとしての書割愛好で、だからリアリズムが嫌いなんだけど、今はやってる読まれ方は違うなあと。あくまで現代的なリアリズムのあり方として読んでる気がする。

2010-02-25 08:53:09
木多川冬之介(もくたがわふゅうのすけ) @mokutagawa

@NaokiTakahashi すいません、その場合の書割というのは、「明らかに嘘の舞台装置であることを作者も読者も認識していて、リアリティがないのに話を動かしていく」って事を指してるんですか?

2010-02-25 08:56:58
end_NTak @end_NTak

@mokutagawa 書割というのは、「書いてある部分だけがちゃんと描かれていて、書かれていない部分については不問に付されているもの」というつもりで使っています。

2010-02-25 08:59:28
end_NTak @end_NTak

京極夏彦の小説に出てくる「妖怪」は、書かれていないところで他の事物(妖怪に限らず)との関連性が膨大にあって、多分京極夏彦はそれらについても(信念としては)責任を負おうとするだろうけど(作品「世界」の完全無矛盾性を求めるだろうけど)、おそらく西尾はそういうことはしないだろうと。

2010-02-25 09:02:48
end_NTak @end_NTak

なぜなら、西尾の作る作品は、建て増しで作られていく「状況」の集積であって、書かれていない部分は存在しない部分だから。これは創作スタイルの違いだなと。

2010-02-25 09:03:54
木多川冬之介(もくたがわふゅうのすけ) @mokutagawa

@NaokiTakahashi ああ成程。重ねるようで、しかも外れるようで申し訳ないですが、逆に書いていない箇所が実際に詳細にあるように見せる技術ってあるんでしょうか。書いた部分は丹念に書いて閾値を超えれば書割以上になるという物でもないように思いますし。

2010-02-25 09:02:38
end_NTak @end_NTak

@mokutagawa 京極夏彦の場合は、実在の妖怪を下敷きにしている、というあたりですかねー<書かれていない部分を~ だからそれは、先行研究に縛られるという副作用も伴うわけで、相当勉強しないとしんどいだろうなあと。

2010-02-25 09:07:31
end_NTak @end_NTak

西尾に殺し屋序列N位のなんちゃらと序列M位のほにゃららの設定についての不備を問うのと、京極に妖怪考察の不備を問うのとでは、本質的に意味が違い、前者は適当に流して終わらせるだろうけど、後者はマジメに考えちゃうんじゃないかなとか。

2010-02-25 09:10:36
木多川冬之介(もくたがわふゅうのすけ) @mokutagawa

@NaokiTakahashi なるほど。実在する資料に基づいた舞台設定を創造しているので、舞台設定が現実と繋がっている、という考え方ですね。そう考えると、あからさまに西尾世界は大嘘で出来ているので、好対照ですね。

2010-02-25 09:10:47
end_NTak @end_NTak

さて、今日は事務仕事がいっぱいあるので、この辺でー。

2010-02-25 09:24:54

コメント

normal3 @moderatdrei 2010年4月5日
何かのインタビューだったか、それか『ザレゴトディクショナル』だったかで、「伏線はとにかく張れるだけ張っておく」みたいなことを言っていたような。それで全然回収しておらず何だかスゴい人になっちゃったのが鈴無音々だった、とかなんとか……うろ覚えですが。
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