若者の働き方・働かせ方は過酷?劣悪?不当?-表現の問題
ブラック企業対策プロジェクト 1/12イベント
【東京】明日13時から、高校生のバイト・就職をテーマにしたシンポジウムを開催します! 講師は法政大学キャリアデザイン学部の児美川教授、ブラック企業対策プロジェクト事務局長の嶋﨑量弁護士、湘南高校の加藤はる香教諭です。ぜひご参加を! bktp.org/news/2338
2015-01-11 12:15:16(承前)高校で出張授業をするようになって数年になりますが、近年、高校生のアルバイトが過酷になっています。熱が出ても休ませてもらえない、バイト代がほとんど手元に残らないほどの自爆を強要される、などの事例が、飲食・小売業界を中心に広がっています。深夜労働も当たり前です。
2015-01-11 12:24:42(承前)一方、高卒者の就職状況は多少改善されたと言われていますが、都心部で(というよりは大手の求人で)固定残業代を含む求人が急速に増えています。今度の法改正でも固定残業代の内訳を明示することが明記されると目されていますが、「見方」がわからなければ騙されてしまいます。
2015-01-11 12:27:38(承前)更に、専門学校を持つエステや理美容系の業界が求人と同時に専門学校への入学を勧める例があります。この中で悪質な企業が就職を餌に借金漬けにし、研修と称してただ働きをさせる事例がPOSSEに寄せられています。学業と勤務の両立で過労うつになり、退職後借金苦に陥った方もいます。
2015-01-11 12:32:25(承前)なかなかこうした実情は知られていません。そこで、現場の教員の方から報告いただくとともに、学校や保護者に何ができるのかを、児美川教授からは教育の観点で、嶋﨑弁護士からは法律活用の観点でお話しいただきます。明日はぜひ水道橋へ。 bktp.org/news/2338
2015-01-11 12:35:27表現の問題について
「過酷」という表現よりは「劣悪」という表現の方がよいだろうと最近感じています。「過酷」というと「仕事とは厳しいもの」ととらえられてしまう恐れが。アンケート自由記述でも、「仕事とはつらいもの」と使用者側から言われて、そんなものだと思っていたという学生の声も @kwmr_posse
2015-01-11 12:29:40「働き方」の問題と言われる問題も、「働かせ方」の問題であるし、「違法労働」と言われる問題も、「違法な労務管理」の問題であるし、表現に工夫がいるな、と。@kwmr_posse
2015-01-11 12:31:46@mu0283 @kwmr_posse しかし、組み込みの結果、「過酷」になっているのが用語法としては適当にも思います。「劣悪」という用語では、過剰さの表現として少しずれるのではないでしょうか。ちなみに、「過酷→劣悪」にするのであれば、今の内なら今度の本を直せます。
2015-01-11 12:34:36@konno_haruki @mu0283 そうですね。とりあえず高校生バイトの場合は、違法行為が多いという意味での劣悪さはさほど変わっていません。シフト強要や自爆営業みたいに過度な組み込みが行われている事例が増えたな、という印象です。
2015-01-11 12:38:17@konno_haruki @kwmr_posse 「過酷」という言葉が一般にどういうニュアンスでとらえられるか、ですよね。例えば「過酷な仕事」といった場合、違法性がないけれど厳しい仕事というものもある。「過酷」という表現だけで、働かせる側の違法性や悪質さが伝わるかどうか。
2015-01-11 12:39:19@kwmr_posse @konno_haruki 「過度な組み込み」と「違法性・悪質性」をあわせてどういう端的な表現がありうるか、ですね。
2015-01-11 12:40:48@konno_haruki @mu0283 今は「過酷」以上にいいタームが思いつきませんが、企業に関してニュートラルな印象になってしまう問題については、どうしたらいいですかね。例のNHKの番組も、仕事がきつくてバイトの不満が……という地平で考えているのかもしれませんし。
2015-01-11 12:41:25@mu0283 @kwmr_posse であれば、「不当に過酷な」ないし「不当・過酷」というのはどうでしょうか。ほかに適切なものがあればよいのですが
2015-01-11 12:41:26@konno_haruki @kwmr_posse はい、「不当さ」というのは出したいですよね。キャリア教育の中で、「仕事の厳しさ」を伝えることも大切、という主張は常に出てくるので、それを内面化した若者が不当な過酷さに耐えてしまっているのが現状かと。
2015-01-11 12:44:59@kwmr_posse @konno_haruki 「多様な働き方」という表現も、労働者が「多様な働き方」を求めているという場合と、使用者が「多様な働かせ方」を求めているという場合の両方が「多様な働き方」という表現でまとめられてしまっています。
2015-01-11 12:42:48@konno_haruki @mu0283 「過度」な責任、という問題なのに、仕事が大変だという問題に還元されてしまうということですよね。「いや、こちらが言いたいのはそうではなく、その大変さが「度を過ぎている」んですよ」、ということなわけですが。
2015-01-11 12:42:50@mu0283 @konno_haruki @kwmr_posse 手元の某データでは、仕事の特性に関するいくつかの因子の中で「過重性」と「周辺性」が取り出されています。「過酷」は「過重性」に、「劣悪」は「周辺性」に近いイメージです。この両面があることを伝えられるといいのですが。
2015-01-11 12:44:18@hahaguma @mu0283 @kwmr_posse 「不当に過酷・劣悪」な状況、というのが今の時点で総合したニュアンスですね。いい言葉ないですかね。アイドル評論家のS倉君に聞いてみましょうかね。
2015-01-11 12:46:25ちょっと話はずれますが、今朝の日経で谷垣幹事長が「岩盤規制がすべて悪というイメージでとらえてはいけないところがある」と語っています。言葉の問題は大事。nikkei.com/paper/article/… @konno_haruki @hahaguma @kwmr_posse
2015-01-11 12:51:13「誤解を恐れずに分かりやすい言葉で言えば、“世の中の実態や厳しさ”を子どもたちに学ばせることも重要である」(文部科学省 キャリア教育における外部人材活用等に関する調査研究協力者会議 「学校が社会と協働して一日も早くすべての児童生徒に充実したキャリア教育を行うために」2011)
2015-01-11 12:56:48NHK総合「特報首都圏」で紹介された事例-こういう事例をどう表現する?-
1月9日の特報首都圏「アルバイトに異変」nhk.or.jp/tokuho/program…で紹介されたアパレルの学生バイトの事例。 雇用契約書では週3日・1日6時間で合意していた。 pic.twitter.com/w9RkiiN2Cz
2015-01-11 13:34:49