20150113 #NHK クローズアップ現代「ヘイトスピーチを問う〜戦後70年 いま何が〜」

ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現「ヘイトスピーチを問う〜戦後70年 いま何が〜」特定の民族や人種への憎悪を煽るヘイトスピーチ。国連の人種差別撤廃委員会は去年、日本に規制を急ぐよう勧告した。世界では殺人事件にエスカレートする事例も。

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#NHK 去年秋から年末にかけて各地で行われた、ヘイトスピーチを伴うデモ。年間100件以上。在日韓国・朝鮮人が日本人にはない特権を与えられていると主張。国はそうした特権はないとしている。6年前、京都の朝鮮学校に対して行われた街宣活動、侮辱罪等で有罪が確定した。

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#NHK 有罪が確定した、右派系グループの幹部「許せないですよ、不公平」4年前から活動に参加している男性。グループの幹部からより過激な言葉を選ぶよう促されたという。「（相手を傷つける感覚は）持ってない。とんでもない下品な言葉を並べてもいいんだと」

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#NHK 国連は、世界各地に広がるヘイトスピーチに警戒感を強める。去年8月、日本政府に対しても、人種差別撤廃委員会が法規制をするよう勧告した。ナチスによるユダヤ人虐殺は、言葉による攻撃から始まった。

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#NHK 6年前、日本同様に勧告を受けたギリシャ。アジアや中東からの移民が標的になっている。しかし去年まで対策がとられず、移民への襲撃事件も頻発。一昨年には、排斥を批判してきた人気歌手が殺害。排斥を訴えるある党は、国の議会で16議席を獲得。

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#NHK 党の幹部「過激な表現を使うのは、真実を語るためだ」

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#NHK 龍谷大学教授のキム・サンジュンさん「彼等のやってることは突拍子もないと思うが、その背景にサイレントマジョリティがいると思った。自分達の生存権が脅かされるのではないか、という危機感なり不安感が非常に強い」

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#NHK ゲスト、東京大学大学院教授、ロバート・キャンベル氏「去年の秋、見に行って一番感じたのは、内容がないこと。力強く、耳を疑う言葉が次々出てくるが、在日特権というのは何なのか、具体的に示そうとしない。目的を達成した時に、どこにどういう日本があるのか伝えようとしない」

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#NHK キャンベル氏「憎悪表現がいつ何時、犯罪に切り替わる引き金になるか、これは大きな問題。数年の間には、50万人のユダヤ人がイスラエルに移住するのではないかと言われている。日本と共通しているのは、言葉が増幅して、見えない形で、一部の人たちの心を捉えている」

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#NHK キャンベル氏「排他的な言葉を吐くというのは、度の国でもあること。しかしそこに、何か根拠があったり、強いものに抗わざるをえない状況があったり、そういうことがない、薄っぺらい言葉を吐いている」

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#NHK フリーライターの加藤直樹さん。自身が生まれた新大久保でのデモを見て衝撃を受けた。「彼らは差別しているだけじゃなく『殺せ』と言っている。こんな言葉が東京で飛び交うのは、関東大震災以来だろう」

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#NHK 加藤さん、関東大震災の前の社会の風潮を思い出してほしいと語る。朝鮮の独立運動への警戒感が高まり、新聞では蔑称が日常的に使われていた。「僕らの生きている時代だって、何か起きた時に、謝った選択をしてしまうような何かを育てているかもしれない、そういう恐れを持たないと」

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#NHK 作家の保阪正康さん、メディアの中に氾濫する過激な言葉を懸念する。反日、国賊、売国。戦時中、異論を封じるために使われた言葉と共通するという。「こうした言葉が社会に撒き散らかされ、定着すると、社会全体が怯えてしまう。『オレは反日と言われてしまうんじゃないか』と」

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#NHK 大手雑誌記者の男性「とにかく韓国たたけみたいな企画もあるし、何もないときでも、とにかくやれと。まずいと思うんだったら、買わなければいいだけの話」

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#NHK 保阪正康さん「怖いのは、自分達の国が100％正しく美しく、相手が悪いんだというようになったら、他のものが見えなくなる。社会全体が多様性を失うし、暴力的な方向に近づく」

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#NHK キャンベル氏「日本語のなかに、人々の距離を調節したり、歩み寄っていく能力のようなものが本来あると思う。待遇表現、敬語。ヘイトスピーチはその逆。キャッチーな食いつきのいい言葉を増幅させることで、それが現実のように思わせてしまう。それを止めるために、やはり教育が大事」

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#NHK キャンベル氏「サイレントマジョリティとして通過するのでなく、自分もコミットして、一緒に暮らしていくために何が必要なのか、と自分の問題としてとらえること」