道長トークまとめ(主に望月ソングについて)
- nirvanaheim
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Paul Varleyさんによる、藤原道長の望月の歌の英訳。 The full moon makes me feel That the world is mine indeed; Like the moon I shine Unveiled by clouds.
2014-12-29 17:26:40この英訳、「欠けたることも なしと思えば」を「輝き放ちて 雲一つなく」みたいな感じに意訳しており、望月ソングの「えっそんなストレートな」感を緩和していますが、望月ソング感は少し薄れた気もしますね。
2014-12-29 19:26:49「望月ソングを詠む時はね、誰にも邪魔されず、自由で、なんというかかしずかれてなきゃあダメなんだ。(頂点に立つ者は)独りで静かで豊かで・・・」
2014-12-30 11:51:19望月ソングの望月ソングらしさ、一つには「満月を見て即興で歌った」という設定で月の話でなく「この世は俺のものだよなあ」から始める辺りにあると思いますので(そりゃあ実資さんも呆れるよね)、やっぱり昨日の英訳(twitter.com/hmikann/status…)は少し違うと思うんですよね。
2014-12-30 11:55:26あの英訳にペドフェチさんが「ラスボス魔王感が」とか仰っていたのも道理な感じがしますが、詩情ある人が訳すからいけないのでは。あれを重訳すると 望月に 吾が世とのぞむ あまが下 翳り一つなく あまねく照らせば とかそんな感じになりそうですが(誰か代わりに訳して)、直裁さが減っている。
2014-12-30 12:19:29でもindeedをつけてるのは重要そう。忍殺の「実際」に相当するのでアトモスフィアが重点されます。
2014-12-30 12:23:01ちなみに「満月を見て即興で歌ったという設定」というのは、「道長さんが『これ事前に作っておいたわけじゃないから。いいね?』と言ってから詠んだ」という意味です。
2014-12-30 12:25:15望月ソング参考:風俗博物館【文学と史書の名場面3】
「望月(もちづき)の欠けたることもなしと思えば
『小右記』 寛仁二年十月十六日条」
「道長が自分の栄華を誇った歌としてあまりにも有名である。しかし、この和歌は道長自身の日記『御堂関白記』には載っていない。ただ「余、和歌を読む」とあるのみである。実は、そのとき同席した大納言兼右大将藤原実資の『小右記』という日記によって詳細な状況とともに、この和歌が後世に残されることになった。それによると、この日の道長はたいへんな上機嫌で贈り物の禄物を給うときに冗談を言ったりしたあと、実資を呼んで和歌を詠もうと思うが、必ず返歌をしなさい、といったという。実資が必ずそうしましょうと答えると、道長は少々誇った歌ではあるが、あらかじめ作っておいたものではない、といって、この「望月」の和歌を詠んだのである。そのあと、実資は、あまりにも歌が優美で返歌ができません、と述べて、代わりにみんなで唱和することにしたという。彼は、道長の態度には常に批判的であったことが日記にも伺えるから、このちょっと傲慢ともいえる和歌に反発したのであろう。」
これがある場所では光源氏になるわけですから、男社会で見せる顔と女相手に見せる顔をだいぶ分けていたのかもしれないですね道長さん。
2014-12-30 12:30:58かく言う私も「僕が摂政・関白になれるならこの矢当たれ!」なんて嫌味いって弓を射る知り合いいるので、やっぱり弓使いにはめんどくさいイメージしか無い。
2015-01-10 23:50:59自信満々にこれやれて実際当てる貴公子なれば光源氏になれたのであって、望月ソングはあくまでも晩年の…… #うーん
2015-01-10 23:53:30