シャルリエブドは日本の夜明けぜよ ～「日本近代化完了計画建白書」

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

(仮論の”結論”だけメモ) 「日本人の”なるべく全員”が、”シェーのイヤミ”を上から目線して 「よ～しよし」と(本心から)頭をなでられる」様になったら、 江戸の＜粋＞で既に始まっていた「日本の近代化」は、「完了」します。 日本人が「イヤミ」を忘れるのと、どちらが早いかの勝負です。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「日本の近代化完了」のための直接条件は、 日本人”みんな”が「日本国憲法」を「イキなもの」として「お約束」にする事です。 憲法を守ったふるまいを無意識的にするだけで、回りの皆は「イキだねえ」と感心し、 自分も持っている「イキ」を思い出し、また無意識に「イキなふるまい」をする。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)この様な”コミュニティ空間の自生的秩序”は「コミケ会場」で見る事が出来ます。 中でも特に「秩序が”高潔に”働く」のは、 ”あのアニメのエロパロ（自分的にハズカシイもの）を買いに来ている事を”「言わなくても」お互いに完全に気づいている、と言うシチュエーションです。(続

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)このシチュエーションの場合、「ここに争いに来たのではなく、エッチな漫画を買いに来たんです」と言う”約束の暗黙確認”に加え「あのアニメが好きなんです」と言う”お互いに知るもの＝約束の共有”も暗黙に確認されると言う、「お約束の確認ダブル」になる。非常に高度な「連帯」です。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「オタクアニメ」の「エロパロ」とは、”その人の内心の真実”に、この上も無いほど近く誠実である、と「自分もそうであると自覚する人」には、「言わなくても分かるもの」です。世に認められる「ジブリアニメが好きです」と言ったって、その人の”内心の真実”の手がかりには、全くなりません。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「お約束の確認ダブル」に加え、その「約束」が「人の内心の”偽りの無い”真実にとても近い」ものであると言う「約束のメタ認識」も乗っかる。「連帯」の強度は二乗にも三乗にも跳ね上がります。もはや眩しいほどの輝き。ガチでナミダが出そうです。これがつまり、”フランス的な愛国心”です。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)しかしこの「連帯」も、エロパロに「金銭的価値」が付き過ぎると”転売ヤー”と言う「約束の破壊者」が混ざって来て約束が「濁る」。そのため(？)、”殺伐とした行列”が出来やすい大手サークルは会場の”壁”＝コミケ世界の「可能な限り外縁部」に置かれようとします。コミケもまた、常在戦場。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)コミケ会場の「連帯」はつまり「江戸の粋(いき)」で、転売は「野暮」。これが江戸から今この時まで続く「粋と野暮の軋轢」。しかし「心から純粋な＝”約束”の意味を自覚しない」転売ヤーにとっては、「自分は何も悪くない」わけです。その通りです。法に反してない。何も”いけなく”はない。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)”転売ヤー”も、生活のため当然「収入」は必要。必要な理由が切実な場合もある。もしそこまで考えずに転売ヤーを「道徳的」に非難したら、逆にコミケの「粋」は転売ヤーから「野暮」を受け取り、自分も「野暮」になってしまった事になります。「人の都合をワカッテいなかったのはお互い様」に。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)江戸の「粋」とはつまり、人は内心を孤独＝自由に独立させていても＜約束＞を共有する事で、「どれだけ多くの人とでも」「心の連帯」が可能なのだと言う”人類史的大発見”です。これを「憲法」と言う”国ぐるみの約束”にしたのが「立憲主義」です。海を隔てても出来たのは同時期です。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)江戸の「粋」とフランス的「エスプリ(精神）」は、＜殆ど同じもの＞と言っても、言い過ぎではないくらい似て見えます。江戸文化は”判じもの＝西洋風刺画と同じ原理で描かれるもの”だらけです。これが「日々の約束の確認」に使われていたわけです。”イキ＝約束を分かっている人だねえ”と。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)人間はテレパシーなんて超能力で心を「通じよう」としなくても、「同じ約束を知っている」だけで、目を合わせる事も言葉を交わす事も無くても、「心が繋がる」。何の事は無い、こんな事は「とっくに出来ていた」んですね。むしろ「言葉を交わしてはだめ」で、なるべく「目も合わさない」方がいい。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「粋」とは「自分の内心は他者には分からない＝自由」である事に「気づいた」状態。つまり人は「心と違う言葉」を言えると言う、「心と言葉の区別」が付いている。そうなると、相手と直接向き合っては「心の直接的手がかり」は得られないわけです。相手に自分を「意識」させてしまっているので。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「野暮であった自分を発見する」と言う自意識１レベル上昇を果たした「粋」にとっては、「人は”自分に嘘をつく”＝口では違う事を言う」事が分かっている。なのでお互いに、”特定の誰かでなく、不特定多数に向かって”自分を「粋に表現」し、お互いに”直接見ぬふりをしながら”約束を確認する。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「対象が不特定」「見ぬふり」と言う”相互になるべく無意識”でないと、「約束を守った表現」が、観察時に「ポーズ」でなく「本心に近いものか」の判別信頼性が上がらないわけです。「言わぬが花」。「無意識に約束を守っている」のが最も信頼性の高い表現で、これに観察者は一番「感動」します。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「粋」はこの”相互無意識表現で連帯を確認する”と言う原理のため、原理を「人に話して説明してしまう」事自体が、原理自体の破壊に繋がる訳です。だから、どうにもこうにも「粋」について「野暮」な人に説明出来ないんです。自分から”約束と自分の関係”に直接気づいて貰うしかないので。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)「野暮」な人は、「粋」な人に”冗談も分からないのか、とバカにされた”と怒る訳ですが、「粋」の側から見ると、”通じない人に直接冗談を言った覚えはないし、バカにされたと思うなら”そう思ったのはあなた”で、私とは関係ないですよ”と言う行き違いになっているわけです。

田川 滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

続)一方で「粋の初心者」が良くやらかす失敗もあります。”野暮だった自分を上から目線する”と言う「内心」を、現実の”特定”他者にやってしまうと言う「内心と現実の混同」です。これは人を無意味に怒らせてしまう上に、「野暮と言う方が野暮」＝自分を野暮に戻してしまっているわけです。