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ディズニーの同人誌を公開することは本当に危険なのか? - Togetterまとめ togetter.com/li/771771 @togetter_jpさんから
2015-01-20 00:01:52下のまとめに出てくる海外の訴訟例ってのは、1971年にアメリカ合衆国のアンダーグラウンド漫画家ダン・オニールが出版した『エアー・パイレーツ・ファニーズ』のことだろうな。 pic.twitter.com/Uz2MQ6yhYZ
2015-01-20 00:02:41The Air Pirates were a group of cartoonists who created two issues of an underground comic called Air Pirates Funnies in 1971, leading to a famous lawsuit by The Walt Disney Company (then Walt Disney Productions). Founded by Dan O'Neill, the group also included Shary Flenniken, Bobby London, Gary Hallgren, and Ted Richards.
このダン・オニールと彼の仲間たちが作ったミッキー・マウスのエロ同人誌のことは、十年以上前に色々と調べたことがあって、結構面白かった。
2015-01-20 00:03:17さて、オニールの描いた「ミッキー・マウスのエロ同人誌」がどういう話なのか、公的出版物で読む事はまず絶望的だし、せっかくだから粗筋だけ紹介してみよう。
2015-01-20 00:03:43『エアー・パイレーツ・ファニーズ』のあらすじ
第一話。ある日、ミッキーの前に投獄されていた筈のシルベスター・シャイスターが現れ、ミッキーをエアー・パイレーツの飛行船へと拉致する。 pic.twitter.com/Z40uBVEcaV
2015-01-20 00:04:11飛行船の中では、ファントム・ブロット、ペグレグ・ピート、ビッグ・バッド・ウルフといったミッキーの宿敵達が待ち構えていた。 pic.twitter.com/vzafpui6Nv
2015-01-20 00:04:38エアー・パイレーツ達はさらにミニーをも拉致し、ミッキーと同じ牢に抛りこむ。 pic.twitter.com/1cgA8U9Bse
2015-01-20 00:05:02その様子をカメラで眺めていたパイレーツたちの手により、ミッキーとミニーは丸裸のまま空中に抛り出されてしまう。 pic.twitter.com/K4DiC3Z8CV
2015-01-20 00:06:02落下する途中でミニーは怪鳥に捕らえられ、ゴリラのベッポーが吊り橋に引っ掛かっていたミッキーを発見する。第二話につづく。 pic.twitter.com/4jxEMZy6EW
2015-01-20 00:06:33第二話。怪鳥に攫われたミニーは火山の火口に落とされ、その中でドン・ジョリオの隠れ家を発見する。 pic.twitter.com/UcvTLTisjt
2015-01-20 00:06:59ラスト。裸のまま馬に乗って逃走するミッキーとミニーの前に銃を持った覆面姿のドン・ジョリオが現れ、死にたくなければふたりでこの麻薬を飲めと脅迫する。第三話につづく。 pic.twitter.com/IYshQo2QdD
2015-01-20 00:08:52ダン・オニールの思惑と誤算
オニールがこの漫画を出版した目的は、ディズニーから告訴されることだった。なかなか法的措置に出ないディズニーに業を煮やしたオニールは、ディズニーの役員会議の日に協力者の手を借りて、この漫画のコピーを会議室の机の上に並べておくという暴挙に出た。
2015-01-20 00:11:07こうしてオニールは望んでいたものを手に入れた。ディズニー・プロダクションはオニールを著作権侵害と商標権侵害と不正競争で告訴した。オニールは自分のディズニー・パロディは「フェアユース」であると主張した。
2015-01-20 00:11:29初公判の日、オニールは黒い帽子に革ジャケツというガンマンの恰好で法廷に現れた。腰のホルスターにはバナナが差し込まれていた。「廷吏はホルスターが膨らんでいるのを見て、俺を締め上げ、強引にコートを開かせるだろう。そこで奴らはバナナを見つけるって寸法よ」
2015-01-20 00:11:49オニールの思惑はともかく、裁判は粛々と進行した。合衆国裁判所は商標権侵害と不正競争は却下したものの、著作権侵害は認めた。オニールは控訴した。オニールの裁判費用はディズニー・パロディ漫画の売り上げで賄われた。
2015-01-20 00:12:10裁判所からの差し止め命令を無視してディズニー・パロディを出版し続けたオニールは法廷侮辱罪にも問われ、裁判費用と賠償金は200万ドルにまで膨れ上がった。最終的に、これ以上著作権侵害を行わないことを条件としてディズニーは賠償金の請求を保留し、裁判は決着した。
2015-01-20 00:12:43