ザ・ヴァーティゴVS銀河マグロの謎

前回の質問コーナーでヘッズ達に乗せられて勢いでマグロ漁船に乗ったザ・ヴァーティゴが遭難しチキンナゲットとイビルヤモトと出会いエーテルの海で銀河マグロ漁に挑んだ末に禁断の次元マンゴーの力でパラレル次元へと移動しそのままボーダーブレイク~疾風のガンフロント~コラボレイション「ストレイ・ニンジャソウルズ・イン・ザ・ストレンジワールド」に至るまで。
2

前フリ

010100111 @the_v_njslyr

殺人マグロや毒マグロはバイオ生物に分類されますか? それとも、オーガニックなのでしょうか? — うーむ、あれらについては設定上で詳しく教えてもらってないから、もし詳しく知ろうとしたら俺が直接釣り上げに行くしかないんだよな。 ask.fm/a/bcbf79bl

2014-11-02 20:06:32
010100111 @the_v_njslyr

いいじゃないですか、釣り。釣り竿一本持ってタマリバーに出かけてみましょうよ。 — 何だって…… ask.fm/a/bcbfho67

2014-11-02 21:47:00
010100111 @the_v_njslyr

マグロ釣り行くならお供します!魚捌けます! — えっ……釣り…… ask.fm/a/bcbg64n0

2014-11-02 21:47:11
010100111 @the_v_njslyr

ザ・ヴァーティゴ=サンとマグロ漁船ってとても似合うと思うんだ。とても神秘的っていうか — 待って…… ask.fm/a/bcblolcl

2014-11-02 21:47:22
010100111 @the_v_njslyr

マグロ漁船はとてもお金を稼げます。故郷のお母さんにも親孝行できますよ — 君たちそんなに僕をマグロ漁船に乗せたいのかい?しょうがないなあ……。 ask.fm/a/bcbmohh1

2014-11-02 21:48:04

前編

010100111 @the_v_njslyr

あれから何日が経ったろうか。私が流れ着いたこの島は半日で一周できる程度の広さしかない。

2014-11-16 10:44:16
010100111 @the_v_njslyr

島には一匹のバイオチワワが住んでいた。私はそれにチキンナゲットという名前をつけた。話し相手のいないこの島において、チキンナゲットはきちょうな友達だ。さいわい、島にはヤムイモがあり、よくわからない色とりどりの魚も獲れる。海に流したボトルメールは幾つになっただろう。

2014-11-16 10:48:01
010100111 @the_v_njslyr

夜になればとても綺麗な夜空だ。なんだか恐ろしいほどに。昼は殺人的な日差しが襲う。ニンジャではあるが、シダ植物を利用したテントで日差しを防ぎ、ハンモックで身体を休めねばならない。ココナッツの果汁とカットした果物で喉を潤さねばならない。過酷なサバイバル生活である。

2014-11-16 10:52:45
010100111 @the_v_njslyr

あの嵐の海で、私の漁船は沈没の憂き目にあった。魚雷とはよく言ったものだ。殺人マグロの高速体当たりは船底を容易く貫通した。私が雇った船長は、結局一度も役に立たなかった。おそらく港町の酔っ払いの類だったのだろう。私は流され、そしてこの島で目覚めた。私はこの島をサタデー島と名付けた。

2014-11-16 10:57:08
010100111 @the_v_njslyr

昨日は沖の方に船の影があった。私はピンクの旗を振り、大声で叫んだ。残念ながら船が私に気づくことはなかった。砂浜には流木で「SOS」と並べてある。誰かが気づくかもしれないからだ。もっとも、こんなところを飛行する者などいないであろうが、昨日の船も果たして本当に船であったのか疑問だ。

2014-11-16 11:00:44
010100111 @the_v_njslyr

サタデー島に暮らすうち、私の中で、ある疑念が広がり始めている。ここはすでにニンジャスレイヤー世界ではないのではないか?少なくとも漁船を沈められ、波にのまれ意識を失うまでは、間違いなく私はニンジャスレイヤー世界に在った。意識のない間に如何なる現象が我が身に起こったか、ぎもんである。

2014-11-16 11:04:41
010100111 @the_v_njslyr

私はかつてベッドで煩悶するうちに次元転移し、人類の戦士として戦ったこともある。次元転移は未体験の出来事ではないのだ。しかしここに問題が一つある。どちらにせよ、この半日ほどで一周できてしまうサタデー島から抜け出す手段がないということだ。

2014-11-16 11:06:55
010100111 @the_v_njslyr

あなた方が喜び勇んでオープンワールド型のファンタジーロールプレイングゲームを購入し、起動させたとする。恋!冒険!世界!しかし、スタート地点がこんな島で、出る手段もないとなれば、どうであろう?詐欺である。私は今、そんな状況に置かれているのではないか?

2014-11-16 11:08:27
010100111 @the_v_njslyr

ステイ!チキンナゲット!ステイ!飯の時間にはまだ早いぞ。遊んで欲しいのかい?たのしいねえ。……失礼。こうして手記を書いているその時も、チキンナゲットがちょっかいをかけてくるのだ。だがそれは唯一の癒しでもある。……。……さみしい……。

2014-11-16 11:14:04
010100111 @the_v_njslyr

こんなときは、架空のともだちを作り出し、会話するのがせいしんによいのだ。わたしは考えようとした。そうだ、せっかくだから、セクシーな水着のおねえちゃんを想像し、一緒に暮らすのが良い。あたまのなかは、じゆうだ。

2014-11-16 11:17:14
010100111 @the_v_njslyr

ステイ!チキンナゲット!ちょっとだまってくれないか。メシの時間はまだだぞ。おれはな、おねえちゃんをつくりだす……たのしいせいかつをする。わかる?そういうのがひつようなんだよ。ステイ!うるさいいぬだ!すまない。ちょっといってくる。チキンナゲットがうでにかみついて、ひっぱるんだ。

2014-11-16 11:20:39
010100111 @the_v_njslyr

おれはチキンナゲットといっしょに砂浜に戻った。おや?あれはボートじゃないか?なんてこった。もっと早く知らせろよ。助けに来たんじゃないのか?俺のことを?ボトルメールを拾った人が……。おーい!ここだ。砂浜を歩いて近づいてくる影に俺は走り寄った。おーい!おーい!

2014-11-16 11:23:37
010100111 @the_v_njslyr

「イヤーッ!」「グワーッ!」そいつは俺にパンチを繰り出し、殴り倒した。そしてそのまま俺のテントに向かった。テントの前に飾ってある、「まさか!やめてくれ!それは……」「イヤーッ!」KRAAASH!「アーッ!途中までイマジネートした水着のおねえちゃんが!」バラバラだ!酷いぞ!

2014-11-16 11:25:32
010100111 @the_v_njslyr

「こんなところでダラダラしてるから、そんな風におかしくなっちまうんだヨ!」そいつは振り返り、俺を睨みつけた。「ま、まさかお前は!」チキンナゲットがそいつの足元に駆け寄り、小便をひっかけた。マーキングだ。俺は叫んだ。「ゲーッ!お前は!イビルヤモト=サン!」「なんだこのクソ犬は!」

2014-11-16 11:28:23
010100111 @the_v_njslyr

「エーッ!?お前がいるってことは、やっぱりここはニンジャスレイヤー世界じゃないんだ!なんてこった!」「ニンジャスレイヤー世界?何?」「ウエスギ卿を連れてこないといけないのに!」「このクソ犬!」「チキンナゲットにじゃけんにしないでくれ。友達なんだ」「小便ひっかけやがったんだゾ!」

2014-11-16 11:38:17
010100111 @the_v_njslyr

……こうして俺とチキンナゲットとイビルヤモトは、聖なるゴスボートでエーテルの海に漕ぎ出した。ゴスボートには次元通信機や次元羅針盤もあり、これなら漂流の心配もない。今こそ銀河マグロ漁をすべき時が来た。 それが俺のいきさつだ。

2014-11-16 11:52:43

後編

010100111 @the_v_njslyr

結局、マグロって釣れましたか? — V「そこなんだ。まだ俺らの船は一匹も釣れてない。ITを駆使したライバル漁船に常に負けっぱなし!このままじゃ引き下がれないぜ。いろんな妨害もしたんだが、ダメさ。しばらく回答が滞っていたのもエ... ask.fm/a/bfad21i1

2014-12-01 14:04:36
1 ・・ 4 次へ