岡田斗司夫、出世作『オタク学入門』より始まる「トシボーの犯罪」

『オタク学入門』のマンガに関する章の9割が竹熊さんの喋った内容だというのは、佐村河内事件を彷彿させるほど吃驚だったのですが、その話にとどまらず竹熊さんが折に触れて指摘してきた「オタク顕教・密教」のようなことの流れ。資料付。
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もうれつ先生 @discusao

amazon.co.jp/%E3%83%A8%E3%8… ヨシボーの犯罪 (小学館叢書―つげ義春作品集) pic.twitter.com/8PNsmevuhc

2015-01-24 00:45:23
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1.

竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

岡田斗司夫氏の人間性については18年前から疑問を持っていた。彼の初期の代表作に『オタク学入門』があるが、これのマンガに関する章の9割が私が彼の東大講義にゲストで出て喋った内容なのだ。これを岡田氏は「竹熊さんの代わりに書いてあげた」と悪びれずに言い放ち、私に校閲までさせようとした。

2015-01-23 21:24:08
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

当時、私は岡田氏を応援していた。なんと言ってもあのガイナックスを創業した人物だ。後になってガイナは岡田氏の力だけでつくられた会社ではないと分かったが、当時はわからなかった。単純に、オタクの利益擁護者として応援しようと考えていたのだ。だから、9割盗作されても彼を許してしまった。

2015-01-23 21:29:37
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

盗作問題については腑に落ちないことがまだある。「オタク学入門」が出る直前、ロフトプラスワンで岡田斗司夫主催のイベントがあり、私もゲストで呼ばれていた。岡田氏の東京大学講義で呼ばれた時にしゃべったマンガ史に関する話をやる予定だったが、当日になって、なぜか予定が消えていたのである。

2015-01-23 21:36:52
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

当時は、せっかくロフトまで行ったのにプログラムから私の名前が消えていたことが腑に落ちなかったが、一応」ゲストとして登壇はしたし、あまり深く考えなかった。しかし今に」してみれば、「オタク学入門」が出る以前に、そのマンガ編と同じ話をされたら困ると思ったのだと思う。狡っからい話である。

2015-01-23 21:41:32
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

その後、私は岡田斗司夫氏と決定的に決裂するが、直接の理由はエヴァンゲリオンの庵野秀明氏と私が交流を深めたことである。岡田氏には決定的にまずいことだったと思う。なぜなら、ガイナックスの人間関係に関して、岡田氏から聞いていた話とガイナの人から聞いた話が微妙に食い違っていたからだ。

2015-01-23 21:47:40
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

要は、岡田斗司夫氏はかつての人間関係に関して虚実取り混ぜて語っていたのだが、そこには本当のこともあるし、嘘もあったということだ。それが本人に会えば簡単にわかってしまう。庵野氏に対しても、私は長い間「岡田フィルター」を通して理解していた。もちろん本人はそのような人間ではなかった。

2015-01-23 22:12:03
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

当時私は庵野秀明監督に取材して「スキゾ・パラノエヴァンゲリオン」を執筆していた。岡田氏とも交流を持っていたが、岡田氏は何を狂ったか、私と岡田氏がエヴァと庵野氏の悪口を言って笑いあったとネットで書きふらしたのだ。もちろん事実無根。私は庵野さんの本を執筆中で、明白な営業妨害だった。

2015-01-23 22:19:11
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

今思えば、私の講義を9割岡田氏の本に使われた時点で、中途半端に許さず徹底抗議するべきだった。その時点で岡田氏はまだ駆け出しライターで、それが物書きとして如何に許されざる行為か、よく分かっていなかったのかもしれないが、私も甘かった。結果として、私は舐められたのだと思う。

2015-01-23 22:25:19
伊賀電 @herobridge

@kentaro666 こんな面白い話をツイッターでしちゃうのはもったいないですよw

2015-01-23 21:49:08
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@herobridge この話は初めて書きます。タイミングがなかなかなかったのです。

2015-01-23 23:09:00
伊賀電 @herobridge

@kentaro666 ちょっと今発表しちゃうとタイムリー過ぎてあざといと思われちゃうかもしれませんが、でも、これは記録に残すべきですね。岡田斗司夫さんがオタク界にどのような足跡を残したのかという検証の一環として。それにしても、竹熊先生、人が良すぎです。。

2015-01-23 23:10:39
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@herobridge これに関して面白い話があるんですよ。僕とエヴァンゲリオンを引き合わせたのは岡田さんなんです。僕の名前が消されたロフトのイベント、後半まるまるエヴァの糾弾大会になったんです。僕は見てなかったんですが、ここまでオタクが糾弾するアニメは何かと興味を持ったんです。

2015-01-23 23:15:48
伊賀電 @herobridge

@kentaro666 それって、岡田さんが庵野さん達に自分の立場を脅かされると思ったからなんですかね。まああまり細かい事情は知りませんが。

2015-01-23 23:19:33
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@herobridge お人好しはその通りですが、「こいつはお人好しだ」と思ったらとことんつけこむ人っているんですよね。僕の場合、自分がいいように使われても基本的に起こりませんが、第三者に迷惑がかかるときは激怒しますね。庵野さんのときもそうでした。

2015-01-23 23:20:02
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@herobridge エヴァンゲリオンは岡田斗司夫抜きで最大のヒットになった作品ですからね。岡田さんとしては都合が悪い作品だと思うんですね。

2015-01-23 23:22:43
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@discusao @herobridge ありがとうございます。「オタク学入門」には多くのブレーンがいたはずで、アニメはこの人、特撮はこの人といます。私はマンガのブレーンとして使われたのでしょうが、90分岡田さんの授業で一人で話した内容が9割使われたのを見てさすがに驚きました。

2015-01-24 00:44:54
もうれつ先生 @discusao

@kentaro666 @herobridge 『オタク学入門』はブログで岡田さんの話をする参考に斜め読みした程度ですが、ことマンガの話についてですが、個性的な着眼点及び論考のところと、マニアなら拘るだろう漫画史についての単純な誤記が混在してバランスが悪い印象がありました。

2015-01-24 00:51:42
竹熊健太郎《地球人》 @kentaro666

@discusao @herobridge しゃべったことを活字にしているだけですからね。僕は校閲を拒否しましたし。腹が立って。

2015-01-24 00:58:26

2.参考資料:「本人はどう転んでも反論できない今この時期に言うのはちょっとズルいんじゃないのと思わないでもない。」旨のツイートを見ましたので、Part.1でいう「岡田斗司夫による竹熊健太郎への営業妨害」について、当時(1997年)、真っ向から反論しご自分の主張をオタク・ウィークリーに掲載させた資料を。

1)岡田斗司夫氏の「情報操作」に抗議する(暫定版)(竹熊健太郎執筆)
その1http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR1.html
その2http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR2.html
その3http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR3.html

2)竹熊さんへのイイワケ (岡田斗司夫執筆)
その1http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR4.html
その2http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR5.html
その3http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR6.html

3)「竹熊さんへのイイワケ」に対する疑問・反論及びイイワケ(竹熊健太郎執筆)
その1http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR7.html
その2http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR8.html
その3http://www.netcity.or.jp/otakuweekly/PRE0.9/TR9.html


3.参考資料:↓2つの「唐沢俊一検証blog」記事は、「オタクアミーゴス会議室」で岡田斗司夫が起こしたハラスメント(いわゆる「OLD PINKお見合いオフ事件」1997年夏「営業妨害」と同時期)の概要説明。竹熊さんもハラスメント現場に居合わせ、状況について説明のコメントをし会議室の在り方を批判されている。

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4.参考資料:大泉実成「オタクとは何か? What is OTAKU?」より、竹熊さんとの対談部

2006年の記事。Part.2のオタク・ウィークリーから10年ほどしてのオタク総括的対談。

オタク密教とオタク顕教?竹熊健太郎氏との対話(1)
http://web.soshisha.com/archives/otaku/2006_1019.php
オタクの自意識?竹熊健太郎氏との対話(2)
http://web.soshisha.com/archives/otaku/2006_1123.php

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