ベースになったついのべ作品と、それに対するついりみっくす作品の順でまとめています。作品それぞれとキーワードに着色しました。なお前回のまとめは こちら です。
#twnovel 香辛料の刺激臭がたちこめるこの国随一の専門店。その店に現れた一人の男。頭に帯状の布を巻き一目で彼の国の者とわかる風体のその男は店に入ると案内係の制止を振り切りつかつかと店長の元に歩み寄った。彫りの深い、感情の読めぬ表情で頭一つ分下にある店長の顔を見つめている。
2015-01-23 13:13:54数秒の対峙の後、男が差し出したのはくたびれた皮の袋。手のひらに乗るほどの袋だが、何かがいっぱいに詰まっているのが見て取れる。しかし中身は見えない。なのに店長は心得た様子でそれを受け取った。そして男を自分に近い席に促した。@kiyoshiro_aoi #twremix
2015-01-23 22:56:12#twnovel 我らが冬将軍はホコリ高いお方です。我ら配下もホコリ高く生きようと日々心がけ、また下々の人間も同じようにあるべしと導いております。具体的には雪を降らせ、冷たい風を吹きつけます。寒さにより、人は暖かな服を着る。ホコリが高く舞い上がる。完璧な作戦です。
2015-01-23 23:32:58朝、ダウンコートを羽織って家を出た。空はよく晴れて放射冷却と言うやつで冷え切っている。その時ふわりと白い物が見えた。いくつも舞い降りてくる。「雪?」晴れてるのに?「おはよ」ポンと友達に背中を叩かれた。破れたコートからダウンがたくさん舞い上がった。@23novel #twremix
2015-01-23 23:55:07ぶわりと風が吹きぼくのコートをひるがえす。今日も冬将軍は絶賛活動中らしい。ホコリ高き冬将軍の手によってホコリを舞い散らせるぼく。うん、全然面白くない。ぼくはぼくとて絶賛通常活動中らしい。街中にもホコリが舞い散っている。冬将軍はそーゆー人なのだ。 @23novel #twremix
2015-01-24 20:51:32#twnovel とある屋敷にたくさんの掃除ロボットがおりました。あまりにたくさんおりましたので、ゴミやホコリの奪い合いがあちこちで行われ、戦い敗れたロボットの壊れた部品をさらに奪い合うほどでした。滑稽だったかもしれませんが、彼らにとっては存在理由をかけた悲しい争いなのでした。
2015-01-23 23:49:27#twremix @23novel たくさんの掃除ロボットがおりました。いらなくなった掃除ロボットを連れてくる掃除ロボット掃除ロボットが連れてきたのでした。こうして、掃除ロボットが全て集められると次は掃除ロボット掃除ロボットを集める掃除ロボット掃除ロボット掃除ロボットが…
2015-01-24 00:02:07お掃除ロボットが来たのは足の踏み場もないごみ屋敷でした。ホコリか、小さなゴミしか掃除したことのなかったロボットは面食らいました。しかしある日、自分を改造する決心をしました。パワーのある手足を、長い年月をかけて取り付け、家は十年後綺麗になりました。@23novel #twremix
2015-01-24 00:04:07@23novel お掃除するしか能のないロボットが自分を改造するのは並大抵の努力ではできなかったんですね。
2015-01-24 00:17:10ホコリを舞い散らせるメイド。その後を追いかける掃除ロボット。彼らはそういう関係なのだ。メイドが彼に仕事を作り、彼はそれを甘受する。いっそのことメイドと掃除ロボットを両方解雇してしまえば安く上がるんじゃないかとも思ったりして。 @23novel #twremix
2015-01-24 20:57:16#twnovel ホコリ「私を倒しても、すぐに第二、第三の私が現れ…」 掃除機「うるせぇええー!(ブォオオオオ)」 第二のホコリ「まだた」 第三のホコリ「まだ終わらんよ」 ワイパー「クソッ!キリがない!」 コロコロ「みんな!あきらめるな!あきらめたらそこで終わりだ!」
2015-01-24 00:07:57ホコリの王国にやってきました。街は想像していたのと違ってきれいでした。チリひとつ道路には落ちていません。家々は灰色一色でしたが、とても綺麗でした。その時風が吹きました。するとホコリが舞い上がり街は吹き飛ばされました。ホコリで出来た街だったのです。@23novel #twremix
2015-01-24 00:14:33