生体由来材料の処女信仰にはじまりキログラム原器の校正技法へ

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

だぶさんは、ホントに小さい結晶は、牛の睫毛でハンドリングしてます。伝説の技。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

麻酔をかけた牛から引っこ抜いたらしい（笑）

ucchy @ucchy_v3

TEM用の超薄切片は、ガラスナイフのボート上で「自分の睫毛を爪楊枝の先端にアロンアルファでくっ付けた」ものを使って列を揃えなさいと昔教わったけど、あたしの睫毛は貧弱すぎたので、当時は眉毛で代用してました。コシがあるので使い心地も良かった。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

なんで体毛がいいかっていうと、一度も切られてない毛は、先端がすごく細く、そして繊維にコシがあるんですよね。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

ただ、低分子有機ー有機金属の結晶は素性がそこそこいいんで、そこまでする必要がそれほど出てきません。最近は無機屋になったので、今度は結晶が硬すぎて難儀します。カミソリで切れない、とか。

ちきーた @chquita_

@fluor_doublet @ucchy_v3 うちの息子の産毛バージンヘアなんかいいのかなぁ？ pic.twitter.com/5CIDKpy8cS

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山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@chquita_ @ucchy_v3 睫毛がいいですね。髪の毛は長すぎるかも。

みちゃん @MovesThat

陰毛ではだめか。だめなんだな。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

個人差もあるんでしょうが、陰毛ってあまりいい繊維ではないんですよね。表面はガサつき、枝毛が多く、そして偏平だったり。ストレートではないですし。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

漆塗り職人さんは、漆刷毛という人毛を木枠に入れて固めた刷毛を使います。長さが20cmを超える毛なので女性の毛ですが、処女の毛がいいとか、海女さんの毛がいいとか、いろんな話があります。たぶん処女の毛はガセでしょう。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

生体由来の材料の処女信仰は、どっからやってきてるんですかね。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

つくばの計量研にキログラム原器が二つ来てるんですが、これを数十年に一度、副原器と比較校正するんです。この時に原器をつかむトングが、処女の鹿から取ったセーム革の付けてあるものだ、って話があって……。経産か否か、という意味なのかしら。

ryugo hayano @hayano

フランスの資料ではセーム革としか書いてない（続） @fluor_doublet: つくばの計量研にキログラム原器が二つ来てるんですが、これを数十年に一度、副原器と比較校正するんです。この時に原器をつかむトングが、処女の鹿から取ったセーム革の付けてあるものだ、って話があって……。

ryugo hayano @hayano

↓ フランスのBIPMでキログラム原器を持ち上げるときの写真．説明には内側はセーム革とある．処女鹿かどうかは明記なし． pic.twitter.com/wzuyq2egsZ

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ryugo hayano @hayano

↓ ついでに，キログラム原器を拭いているところ．セーム革使用．エタノールとエーテルでクリーニング． pic.twitter.com/GgMwRXwj3x

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山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@hayano ありがとうございます。キログラム原器は、計量の要で、御神体のように大事にされるものなので、その箱入り娘っぷりから尾ひれが付いたものと想像してますが、日本の計量研でどういう扱いになっているか、ちょっと伺ってみたいですね。

ryugo hayano @hayano

↓ 前2ツイートの写真は，フランスBIPMにおけるキログラム原器の洗浄とクリーニングの方法(1990)という資料より． pic.twitter.com/GNMP0CwG5X

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ryugo hayano @hayano

↓ キログラム原器は，そのうち廃止される．これを報じた朝日新聞の（多分2011年の）記事 bit.ly/1CNMXmW

ryugo hayano @hayano

↓ キログラム原器廃止については，中学の先生向けの雑誌 教育フォーラム（2015・冬号）に，僕も書きました．タイトルは「原器は元気？」このPDF bit.ly/1Eed5LP の22-23ページ．

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@hayano 今は、ケイ素28の精密研磨球を一次標準の導入に進められているという話ですね。 aist.go.jp/aist_j/new_res… この研磨に、職人技がいるという話が。

ryugo hayano @hayano

磨くのはオーストラリアでやっているはず bit.ly/1CNO9q9 @fluor_doublet: ケイ素28の精密研磨球を一次標準の導入に進められているという話ですね。 bit.ly/1CNO8mk この研磨に、職人技がいるという話が。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

キログラム原器の副原器との校正は、いわゆる天秤ばかりですが、この天秤も京都のある職人さんの作で無いと精度が出せない、という話もあり。単位の正確な定義は物理量測定の最も大事なところですが、ここを職人芸がサポートしてました。これを、もうちょっとクリアに定義したい、という推移です。

内村直之 @Historyoflife

産総研の藤井さんがシリコン球磨いているという話を書いたのはもう10年くらい前かなあ。WebRonzaでも一回書きました。@cosumo_pori_tan: @fluor_doublet @hayano

ryugo hayano @hayano

藤井さんはその前は米国でワットバランスやっておられた．シリコン球とワットバランスの結果が十分高い精度で一致したら原器廃止． @Historyoflife: 産総研の藤井さんがシリコン球磨いているという話を書いたのはもう10年くらい前かなあ。WebRonzaでも一回書きました。

山猫だぶ㌠ @fluor_doublet

@Historyoflife @hayano 原理的には、ケイ素28の同位体濃縮純度とか、チョクラルスキー法による結晶育成の結晶構造の乱れ、そして一定温度下での球の直径と理想真球からのズレが誤差に効いてくるのだとは思います。これを磨くのも大変そうですね。