廃棄物日誌 まとめその四

3/31までと、提督仮ケッコンまで。 やっぱり書き直した方がいいねこれ。 リメイクはいずれする。備えて欲しい。
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廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「お客ってのはその子か」「見たこともない兵器に襲われてたのを助けたの」提督が、お辞儀をする少女を見て言った。「深海棲艦じゃなかったのか?」天龍が言うと、千歳と雷は首を縦に振った。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:23:13
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「目が真っ赤で、身体が真っ黒な人型と、エビさんみたいな形をした奴だったのです」「自分の事を「ユースリー」「ユーワンワン」って呼んでたわ」二人が遭遇した兵器を手を振りながら説明する。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:28:43
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「なんだそりゃ、機械が名乗ったのか?」「名乗ったというより、誰かに話しかけてる感じでした」千歳が言う。 あの兵器は、誰かに報告するように喋っていた。大破する時も、同じように喋っていた。U3、大破と。「そうか、三人ともご苦労だった」提督が言った。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:32:43
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「五十鈴、敵の規模は分かったか?」提督は振り向き、五十鈴に聞く。 「浸水エリアに潜水艦みたいのが一隻と、でかいのが一つ、小さいのが2つ、後は市街地で暴れてるわようね」電探に手を置いて、五十鈴が答えた。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:41:55
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「天龍、時雨と一緒に敵を市街地から引き離してくれ。潜水艦は俺達で迎撃する」「了解だ、行くぞ時雨」「うん」天龍と時雨が部屋を後にする。 「機動兵器を使った無差別攻撃…まさかギガベースか」「ギガベース?」提督が口に出したギガベースという言葉に首を傾げる千歳。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:46:18
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「巨大な海上要塞に乗って、手当たり次第に壊して回る最悪の暴力組織だ。その目的はただ一つ。「何もかもを滅茶苦茶にする」。イカれた連中だよ」提督が説明する。 「連中はACと呼ばれるロボットと艦娘を使うらしい、恐らく今回の敵も連中のものかもしれない」 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:50:37
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「許せません。艦娘を持っているということはそのギガベースのリーダーは提督の筈です。平和の為に産まれた私たちを、そんな酷いことに使うなんて…」千歳が怒りを露にして言う。提督も頷く。 #廃棄物日誌

2014-03-04 20:56:05
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「必ず連中を捕まえて、海軍本部に突き出してやる。連中によって、死んでいった者と艦娘達の為に」そう言って、彼はモニターを見る。 そこには、天龍と時雨が出撃する所が映っていた。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:01:05
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「天龍、出撃するぜ!」「時雨、行くよ!」二人はそう言って、水面を蹴って鎮守府から飛ぶように駆けていった。 それを見届けた瞬間、警報が鳴り響く。「対潜哨戒機が見つけたであります!大物1、小物2!」あきつ丸が言った。「イク、ゴーヤ、蹴散らせ!」提督が叫んだ。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:05:20
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「了解なのね!」「はいでち!」水中に待機していた二人が同時に魚雷を放つ。63cm酸素魚雷が6本、アルゲムとヴァンツァーに向かう。 三機は回避行動を取るが、魚雷はまるでミサイルのように三機を追跡する。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:09:24
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二本ずつ三機に向かう魚雷。追いつかれたヴァンツァー二機に二本ずつ突き刺さり、爆発。残りの二本は、アルゲムから発射された早爆誘発魚雷によって到達する前に爆発した。 「大物が逃げたでち!」ゴーヤが水中で悔しがる。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:13:00
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「行くぞ時雨!連中を市街地から引き離す!」「分かった!」天龍と時雨が、大きく水飛沫を上げながらアルゲムとヴァンツァーを引き寄せる。<U4、ターゲット確認。中量2脚><U2-1、ターゲット了解><U3-2、ターゲット了解>三機が陸地から離れて二人を追いかける。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:22:04
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<U2-1、ターゲット確認。中量2脚>ヴァンツァーがFV-22を時雨に向け発砲する。それを回避しながら、時雨は太ももの魚雷を放つ。ヴァンツァーはそれを三本回避し、最後の一本を受け吹き飛んだ。 天龍の前にヴァンツァーが回り込んだ。 #廃棄物日誌

2014-03-04 21:59:20
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<U3-1、ターゲット確認。戦闘開始>ヴァンツァーの両腕のFV-22に増設された折り畳み式のブレードが展開する。「来やがれ化け物!」刀を構える天龍。ヴァンツァーがそれを振ろうとして、天龍にそれ違いさまに斬られる。その無防備になった背中に14cm弾が撃ち込まれる。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:05:32
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その天龍に、アルゲムが飛びかかる。 「うおっ!?」<U4、ターゲット確認。せんと>アルゲムの腕を掴み、水面に出た信号にアルゲムをぶつける。<U4、残りAP70%>片腕がもげても、アルゲムは離れなかった。それどころか、残った腕からワイヤー付きのアームを射出する。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:12:03
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アームは天龍の首を掴む。「ぐっ!」うめく天龍。しかし右手の25mm機銃をアルゲムに向けて、至近距離で撃った。 カメラアイの一部が吹き飛ぶが、それでもアルゲムは離れない。<U4、ターゲット確認。戦闘開始>やられる。天龍はそう思い目を瞑る。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:16:21
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アルゲムに魚雷が四本突き刺さった。右腕が爆散し、更に燃え上がって、段差で天龍から離れ、近くの陸地に落下した。 「無事かい?」時雨が天龍に手を差しのべる。「死神が見えちまった」笑いながら、その手を取る。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:20:27
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陸地に落下したアルゲムに、25mm弾が叩き込まれる。貫通こそはしないが、装甲の内側に近い面から火花が散った。 「流石に止まったか…」「神経質過ぎないかい?」「腕が取れても気にせず戦おうとしたからな…」天龍が25mm機銃を下ろし、アルゲムに近づく。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:30:00
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

手にした刀を確かめるように握り、一歩一歩ゆっくりと近づく。「怖いのかい?」「そ、そんなんじゃねぇよ!」時雨がからかうと、天龍は慌てて言う。 その時、アルゲムの背中のハッチが開いた。その音に同時に振り返り、武器を構える二人。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:33:15
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

しかし、中から何かが出てくる事はなかった。「…?」天龍はハンドサインで時雨に伝え、慎重に近づいて、ハッチの中を覗いた。 少女が中に居た。オレンジと白の縞模様のシャツを着た、ツインテールの少女が血だらけでそこにいた。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:37:27
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

少女をコックピットから引きずり出す。彼女は既に事切れていた。身体には破片がいくつも突き刺さっていた。 しかし天龍が気になったのは、その腕だ。P90と思われるマシンガンが、少女の腕に「装着」されていたのだ。 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:41:36
廃棄物13号@カクヨム連載中 @eibis_splicer

「…“アイドル”だ」天龍が、少女を見て言った。「アイドル?」時雨が聞く。 「提督が言ってたんだ。アイドルって名前の生体人形。生きた人形があるって。今でも開発されてて、男性モデルが発表されたって言ってた」 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:45:57
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「昔、物凄く流行った時期があって、こいつらをアイドルとしてプロデュースする、プロデューサーごっこが流行ったらしい。民間提督の中には、元プロデューサーもいるって話だ」「そのアイドルが、ギガベースに?」「恐らくな…でも、こいつの装備は…」 #廃棄物日誌

2014-03-04 22:50:34
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