これからフリーランスをやるクリエイターさんに伝えておきたいこと

新人のフリーランスのクリエイターさんはこれから増えていくと思いますが、覚えておいて欲しい事をいくつか連投しました。
127
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

クリエイターとしてプロになって一番重要なことは、いかにうまく言い訳するか。いかに早く自分の責任を回避するか。わたしはいつも逃げ遅れるほうなので、だいたいシンガリをつとめさせられることが多いですが、たまに逃げ足と責任回避の能力の高さに感心する人たちが業界にはいます。彼らに学びたいw

2015-01-31 13:21:53
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

半分皮肉でいってるところもありますが、実はこれ、本当に重要で、経済的な赤字を回避できる立場で仕事しないと、どこかでつぶされてしまってプロ(お金をもらって仕事をする)として仕事ができなくなるんですよね。そういうのは、最近やっと分かってきました。危険な仕事とは距離を置くのが重要です。

2015-01-31 13:24:36
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

クリエイター側からのお金の交渉というのは、実はあまりしないほうが良いです。それよりも、安全の確保です。重要なのは。お金と権利と契約を主張するということは、自己責任を大きくするだけで、どんどん身を危険にします。まずは、自分が安全な場所で仕事をしているかを確認しましょう。

2015-01-31 13:28:38
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

もっとお金をください!権利を全部わたしにください!というのは、ここぞという時にしておいて、普段の受託仕事でそんな事をいっても、権利もくれないし、お金もくれないのに、「これはお前が望んだ結果だ!」とか言って、全責任だけとらされる事があります。受託は「お手伝いしますよ」で十分です。

2015-01-31 13:30:29
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

交渉してあがるギャラはわずかです。それよりも、交渉して安全を保障してもらいましょう。それがクリエイター側から発注者に出来る最善の事です。たとえば、「○日までしか出来ませんよ。」という区切りですね。これをやっておくと発注側が開始を遅らせた責任を負いません。開始遅れは本当に多いので。

2015-01-31 13:35:01
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

わたしも昔は責任を回避するのはかっこ悪いと思ってた時期がありましたが、実は責任を回避するのは世のためなのです。かっこ悪いのは、できるといって出来ないことです。「出来る」と言わない。「お手伝いしますよ」これが受託の重要なスタンスです。自分の作品じゃないんですから!

2015-01-31 13:37:39
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

一番よくないのは契約書を要求する事です。契約書とか糞のやくにもたたないし、契約書の内容は発注側が有利にしか書きません。ひどい契約書にはこうかかれます。「○日までに納品出来なければ支払いを減らします」契約書を読めないのに、契約書をもらって満足するクリエイターが本当にいるのです…。

2015-01-31 13:40:31
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

契約書はクリエイター側から要求するものではなく、発注側が自分を守るためにつくるものです。これ勘違いしたら駄目です。なので、クリエイターが要求できるのは、仕事をいつまでやるかの期間についての相談です。これだけは最初にやっておかないと、赤字になっても継続する事になります。

2015-01-31 13:43:17
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

受託について、個人で納品責任のあるような受け方は、大きな金額になると危険です。毎月いくらといった継続でお願いしましょう。また、自分の責任でクオリティが低い場合であっても、自分が悪くでも自分を守りましょう。自分が悪いから仕方なく付き合う…これが破滅への道です。

2015-01-31 13:46:42
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

なぜ、出来ると言ってはだめかというと、出来るかどうかは相手の行動もふくまれるからです。イラストを1枚かくにしても、どんなイラストを描くかの仕様がきまってないのに出来るといって、発注側が仕様を遅らせて納期までの工数が足りなくなっても「出来るっていいましたよね!」と必ず言われます。

2015-01-31 13:50:51
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

契約書を要求するなというのは契約を結ぶなという意味ではありません。契約はあるべきですが、契約の交渉はとても難しく煙にまくような内容になりがちです。安全が保障されるかどうかをメインに交渉しましょう。お金も安全とは関係ありますが、お金メインだと安全が脅かされるケースが多いのです。

2015-01-31 13:54:44
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

あと、契約書というのは、発注書とセットになっているのですが、発注書はもらっておくといろいろと良いです。発注書=契約なのですが、契約書をくださいと言われると業務委託契約をさします。働く期間の確定と発注書をもらいましょう。ちゃんとした発注書には期間も入ってます。

2015-01-31 15:36:13
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

「契約がしっかりしてないと僕は仕事しませんからね。明確な契約の提示をしてください!契約期間を明確に指定して下さい!」 「すいません。忙しくて○日~○日までお手伝いできます!あと発注書おねがいします。すいませんお手数かけますw」 上記はまったく同じ内容の台詞です。どちらがいいかな?

2015-01-31 15:41:57
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

「次の仕事があるので○日までお手伝いさせていただきます。その中で最善の仕事をします!」 「最後まで最高の仕事をします!全部わたしにお任せください!」 同じ仕事をうけた二人の結果がどうなるかは、だいたい予測できますよね…。後者は多くの場合悲惨な運命をたどります。

2015-01-31 13:58:15
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

ちなみに、企業と個人ではちゃんと個人は守られています。フリーランスや小さい個人企業も受託するときは法律で守られています。ただ、それは企業側も対策済みです。それを言うのは最後の手段であって、もめた後に「業界にいられなくしてやるぞ!」って本当に言われることありますからね。

2015-01-31 14:00:40
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

逆の立場で考えて見ましょう。自分が考えたオリジナル作品があったとします。それに参加してくれた人が居たとして、その人が「おれが最後まで完成させます!すべての責任は俺にあります!」そう言われて、とても頼もしいですか?「いやそれ、お前の作品じゃねえだろw」ですよね…。

2015-01-31 14:05:36
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

受託と言うのは、他人の作品を手伝う行為です。自分を売り込むチャンスだと思って頑張るのは良い事ですが、限度があります。赤字を背負ってまで受ける事ではありません。最善の仕事をして能力を発揮する事と責任を負う事は別です。とくに、責任を不必要に負う事は不要です。

2015-01-31 14:08:15
榊正宗@BlenderQuiz @megamarsun

さてと。ここまでは受託の話でしたが、最後に。 人生に何度か自分の作品となるチャンスがきます!そのときは全力投球です。受託になんかかまってる暇はありません。ただ、自分の作品と錯覚する受託があるので注意です。失敗しても悔いの残らない自分の作品。それはクリエイターの生き様です。

2015-01-31 14:23:46