- kintoki_naruto
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イスラム過激派組織「イスラム国」とみられる組織が日本時間の1日午前5時すぎ、拘束され後藤健二さんを殺害したとする動画をインターネット上に投稿しました。
男は英語で、「日本政府は邪悪な有志連合に参加した愚かな同盟国と同じように『イスラム国』の力と権威を理解できなかった。われわれの軍はお前たちの血に飢えている。安倍総理大臣よ、勝てない戦争に参加した向こう見ずな決断によってこのナイフは後藤健二を殺すだけでなく今後もあなたの国民はどこにいても殺されることになる。日本の悪夢が始まる」と話しています。
そして最後に後藤さんが殺害されたとみられる画像が映し出されています。
中東情勢に詳しい東京外国語大学の青山弘之教授は、「(中略)仮に後藤さんが殺害されたとすれば、日本の政府と国民を敵対視し、最大限の威嚇をする目的だったと考えられる。それとともに、アメリカが主導する有志連合に対しても恐怖を喚起する目的を持っている印象を受ける」
世耕官房副長官は記者団に対し、「動画が投稿されたというので、駆けつけた。これから確認するところだ」と述べました。
菅官房長官らは、投稿された動画の信ぴょう性などの確認に当たっています。
警察庁は、新たに投稿された映像を科学警察研究所などで分析するなどして、信ぴょう性の確認を進めることにしています。
国際テロに詳しい公共政策調査会の板橋功第1調査室長は、「(中略)後藤さんの解放に向けて交渉はされていたと思うが溝が埋まらなかったのだろう。今回のようにインターネットなどを通してやり取りが公開された状況での交渉は非常に難しかったと言わざるをえない」
フォトジャーナリストの豊田直巳さんは、「殺害が事実だとすれば、信じられないし、ことばもない。交渉が長引いていると思っていたが、交渉が続いている間は、後藤さんの命が助かる可能性があると思っていた。
フリージャーナリストで、世界の紛争地域を数多く取材している常岡浩介さんは、(中略)「拘束されたと分かった時点で、政府はイスラム国側に対して水面下で交渉したり、私たちのチャンネルを生かして交渉したりすることができたと思う
シリア国内で「イスラム国」に抵抗している活動家は「撮影が行われた場所は、山岳地帯とみられ、地形などから東部デリゾール県のシリアとイラクの国境地帯の可能性が高い」
菅官房長官は、午前6時から記者会見し、「(中略)改めて断固として非難する。直ちに西村内閣危機管理監、谷内国家安全保障局長に対し、関係省庁と連携して情報収集をはじめ、しっかり対応に当たるよう指示した。
日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は、「仲間の死刑囚と後藤さんを交換するという『イスラム国』のこれまでの主張とは明らかに矛盾している。ヨルダン国内の世論の状況などをみて、パイロットのほうが今後のヨルダン政府との交渉に利用できると考えたのではないか」
元外交官の宮家邦彦さんは、「(中略)テロのグローバル化が進む中、日本政府は海外の邦人の安全を再点検する必要があると思う」