ライスのアニメ感想.Ex #16：Go! プリンセスプリキュア随想録

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア1話。面白かった。というかアクション作画がとんでもなかった。毎回これが来るとは思わないけど、安定した作画が望めそうな雰囲気はあるので、ひどく息切れしないことを祈るばかりだ。話はすごく陽的だと思った。察するにこういう雰囲気の話だからこそ「影｣の部分をどう扱うのか

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とりあえずハピチャのめぐみが将来や現状に対する「指標性」をほとんど持っていなかったのに比べると、はるかは大分、行く道が定まっている感じがしたなあ。定まっているからこそ中学校も自分の選択で進学を決めているわけだし。シリーズの主人公でもかなり明確な「夢」や「目標」を既に持っている。

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もう最初から「誰かの為」ではなくて、志は違えど、目指す道を持っている仲間だからこそ「守りたい」っていうのは今までにないパターンじゃないかなあと。それでいてものすごく現代的だなあと思う。それゆえに、自らを育む寄宿制の私立中学に行くというのもわりと正攻法なパターンじゃないだろうか。

テリー・ライス @terry_rice88

そういう子達が公立では掬いきれない、というのもあるけど。まあ、簡単に言えばサッカーのプロチームに入る為に傘下のジュニアユースに入るのが近道、みたいな感じかな。はるかの夢は女の子らしい突飛な夢ではあるけども。やってみなくちゃわからない。目指すべき場所に頑張ることが大事。

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現時点で、はるかはお姫様未満で、みなみときららは設定から読み取るにある意味、既に「お姫様」だから、二人に教えられながら成長していくんだろうねえ。ああ、だから物語の「影」の部分はサブの二人が担う可能性は非常に大きいのかもしれないなあ。となるとやはり主軸ははるかの成長ってことか。

テリー・ライス @terry_rice88

さて、ドキプリでは「こころ」でハピチャは「鏡」だった。姫プリは「鍵」なんだけど、｢夢」が「閉ざされる」という以上に、その「想い」というのが今後の物語で突き詰められていくとなると、やっぱり影の部分や汚い部分にもスポットライトが当たっていきそうだなあ。過去二作のモチーフの積み重ねで。

テリー・ライス @terry_rice88

まあ、今年一年も楽しんで見られそうだなあ、プリキュア。あとは話と作画がどれだけ作品の質を底上げできるか。あ、あと自分はウテナっぽいとは全然思わなかったと記しておく。むしろグランゾートとかワタルのラインじゃないかなあ、物語的には。少女小説的というか、そんなん。

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア2話。非常に堅調な回だった。面白いのは、はるかをはじめ、みなみさんも自主性を重んじてる辺りか。自分がしでかした行いに対して、どう償いを見せるか、あるいは自分のたどり着きたい目標に対して、どのように行動するか。その先に失敗があっても、次に進む強さが描かれている。

テリー・ライス @terry_rice88

はるかはその辺りを屈託なく、自覚的に出来る辺りが一線を画しているなあと思う。非常にキャラバランスが取り辛くもあるんだけど、さじ加減が絶妙だと思う。そもそも 自分の「夢」に対して、「ダメだ」とかのマイナスの感情や逡巡が今のところないので、凄くキラキラしてるんだよねえ。

テリー・ライス @terry_rice88

厳密に言えば、幼少期に挫けているんだけど、それでもカナタにドレスアップキーをもらって、「夢を信じること」を諦めていない。だからこその信念の強度が生まれているんじゃないだろうか。夢を実現することと成すべき事が一直線に繋がっているから、やれる事をやる実直さは非常に好感できる。

テリー・ライス @terry_rice88

みなみさんの方はいわゆるセラムンの亜美ちゃん問題を抱えてて、パブリックイメージが付きまといすぎて、彼女の実像に近づいてくる人が今までいなかったという所で孤独をそれとなく感じてて、はるかが接近してくれたことがかなり嬉しかったんだろうなあというのは想像に難くないｗどっちも水属性だしｗ

テリー・ライス @terry_rice88

みなみさんもなにも最初から完璧じゃなかったときちんと言えるのも凄いけど、はるかを見捨てず、ちゃんと手当てしてくれるところとか優しいなと思うし、何より全校生徒のこととかも思いやる辺りとかもキャラ描写の説得力があって、素晴らしいなあと思います。飴と鞭が聴いていると言うかｗ

テリー・ライス @terry_rice88

あときちんと爆風に巻き込まれた際にパフとアロマからプリンセスパフュームが零れ落ちているのとかも芸が細かいなあと感じたし、マーメイドさんのバンクは高橋晃さんだし、1話みたいにガチャガチャ動かないけど、切れ味のある作画だったし、随所に楽しさが滲んでて、面白いですねえ。

テリー・ライス @terry_rice88

あと3話予告のクローズとシャットが同画面に存在してるとヘヴィメタ野郎とV系が同居している感じがあってなんか面白いね。そしてはるかとみなみさん、すでにいい関係過ぎて、ニヤニヤするのもいいなあｗ

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア3話。パフを女子寮で飼おう！大作戦。というわけで寮生紹介回。みなみさんの「いろんな人がいるから」というのを受けて、みんなに了承を得ようと努力するさまや、はるかが自分の意思で行動する所をきっちり描いてて面白かった。犬嫌い立った如月さんの変化もグッド。

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア4話。キュアトゥインクル回にして、超久々の座古さん＆為我井さん参加回。さすがの演出といった以上に、きららのキャラが良かったと思う。モデル業をknpkにこなしたい為にプリキュアやらないって選択は尤もながら、セオリー外しとして非常に面白かった。さてどう切り崩すのか

テリー・ライス @terry_rice88

きららはすでに自分の夢に向かってずんずん進んでいるから、プリンセス(モデル）として輝いている＝美しいってことなのかなと。事実、過去シリーズのknpkな人よりモデルらしいモデルしてたしｗ　みなみさんは気品（優しさ）で、はるかは意志（強さ）がそれぞれキーワードなのかなと。

テリー・ライス @terry_rice88

これが「夢」というもう一つのテーマをピックアップすると、意識度としては、すでに夢を見つけて邁進するきらら、夢は持っているけど、どう実現すればいいのかわからないはるか、夢があるのかどうか分からないみなみさんという図式にもなってて非常に面白いなあと思う。初期値高いけど器用貧乏みたいな

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア5話。きらら正式加入回・・・・なんだが、ものっそい糖度の高さを感じた回だった。きらら可愛い。なんだろうね、きららに開いた風穴にははるかという風が吹き抜けるというか。自分がなりたい夢のために犠牲にしてきたものの価値に気付いて、初めて寂しさを思うという流れが面白い

テリー・ライス @terry_rice88

そういえばみなみさんもきららも自分が気付かないうちに「孤独」に慣れてしまってたっていう側面はあるのかもしれないな。みなみさんは周りに望まれている「自分」を義務として勤めることに、きららは自分のかなえたい「夢」に邁進するために、「普通」の学校生活は困難だった。

テリー・ライス @terry_rice88

知らず知らずの内に、架せられた縛りや重みを二人は「自らの意志」で選択してたわけだけど、その枷を取っ払ったのがはるかの爛漫さって考えると面白い。Yes/Noの二極論じゃなく、それまでの二人を受容しつつ、彼女たちにもっと「楽しく」学校生活することに気付かせているって点はナイスな運び方

テリー・ライス @terry_rice88

でまあ、はるかが二人に気付かせているのは「友情」だったりするわけで、みなみさんもきららもはるかっていう「友だち」の存在が大きいし、はるかにとっては自分より一歩も二歩も進んでいる二人に憧れているっていう良好な形が素晴らしい。友情で結びついてるから、はるかがいなくても結構美味しい展開

テリー・ライス @terry_rice88

そんな循環型の人間関係は今までなかったから結構新鮮な感じが凄くする。その辺りははるかが中一で新しい関係を構築するのにうってつけの学年に設定されているのが非常に大きいと思うなあ。なんにせよ、誰がメインになっても楽しくなれそうで今後の展開が非常に楽しみです。

テリー・ライス @terry_rice88

プリンセスプリキュア6話。改めて、まだ「何者でもない」はるかの動機付けと状況説明回だった。物語の捌き方が非常に巧みだなあ。物語の主体がはるかである事と三人の献身精神とWin-Winな関係性、はるかとカナタの一歩踏み込んだ関連付け。敵サイドの描写、これらが明確に提示されるのは凄いな

テリー・ライス @terry_rice88

特にみなみときららの存在感を失わずに、はるかを物語の核に置けたのが上手いなあ。これは多分、二人が既にある一面においてはキャラクター性が完成されてるって所が大きいけど、はるかは変身前のキャラスペックがすべて発展途上というところが非常に強いからなんだろうと思う。今回の描写もすべてそう