個人的なたぬきちゃん感と女審神者の関係

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

私な、たぬきちゃんはな、もうな、刀がただ人間のガワ被ったような、恥も衒いもない感じの、半分人外みたいな感じのが好きやねん

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

そのガワが人間の刀が、ガワが人間なもんだから、感情の振り幅や生理現象にブン回されて疲弊していくさまをいつまでも見つめていたいんですよ。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

なんかこう体の感覚が、たぬきちゃんにとっては邪魔じゃないのかなって個人的には思うのね。痛覚も、流し続ければ身体が動かなくなる血も、もうずっといくさ場に立ってたいたぬきちゃんには邪魔なわけよ。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

というのもたぬきちゃんにとっての「いくさ場に立つ」という行為は、身体的にギリギリのラインに自分を置くことによるスリルを味わって快感を満たすという「遊び」の要素よりも、「刀としてのアイデンティティをいつまでも追い求める」行為の面が強いと個人的には感じるからです。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

兜割りに成功した唯一の刀だということを誇る反面、その兜割りが行われた天覧試合に対しては非常に否定的じゃないですか。嫌になるよなとまで言ってる。天覧試合なんて精々見世物であり、見世物は「美術品」がなるものだという意識がたぬきちゃんにあるのだと考えました。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

兜を断てる自分の力は誇りたい。しかし見世物になることはごめんだと。じゃあ何でそのアイデンティティを保持するって「いくさ場で人間の頭をかち割り続ける」ただそれしか方法がないんですよ。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

聞いている方からすると、個人的な劣等感からくる発言に感じる見栄え否定の言葉は、コンプレックスではなく誇りであり、美しいだけのお前らには負けないという自分以外のすべての刀に対する戦線布告のように思うのね。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

本丸全体まで敵に回す刀なんだよたぬきちゃんは。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

問題はさあ、本丸なんですよ。本丸。人間としての生活を送って行かないといけない本丸。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

何て言えばいいのか、そのな、それだけいくさ場にいることがすべてのたぬきちゃんがさ、じぶんのテリトリーであるいくさ場から離れて人間みたいな生活とか、したいはずないじゃないですか。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

でもさ、ガワは人間だから、ご飯食べないといけないし、休まないと疲れは抜けないし、合戦が終わったらタマの取り合いのせいで興奮して勃ってるしで、どうしようもないからそれなりの生活をしなきゃなんないじゃないですか。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

それなりの生活をしてると、なまぬるい何かに浸からないといけなくて、何かに浸かっているうちはガワの人間としてのムレ意識の生存本能やらが感情やモラルとして働いてそれなりにやっていけるけど、そのガワと刀の本性の温度差に疲弊してしまうのではないのだろうかと思っていて、

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

だからこそたぬきちゃんは疲れ易いのではないかと

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

別の刀は、いくさ場自体にアイデンティティを置いていない刀が多かったり、いくさ場に出ることを楽しむ刀がいてもそれはたぬきちゃんのような感覚とは違って（楽しむという感覚がそもそもたぬきちゃんの感覚とはそぐわない）、本丸といくさ場の比重にバランスが取れてるか本丸に比重が傾いてるよね。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

それは本丸自体が「鞘」として機能してるってことだと思ってるのね。私は。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

主が鞘として機能しているのではなく、ムレ意識自体に安心感を持たせ、安らがせるために「鞘に収める」役割を持つのが審神者だと仮定すると、あの本丸という場所自体が刀の意識であるガワ（人間としての意識）の故郷であり、巫であるという解釈が成り立つとおもうんだけど、

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

たぬきちゃんはな、安らぐこと自体に忌避を感じてるせいで、その鞘に収まんないんじゃねえのって思えてきちゃってね

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

ただ、刀である限りある程度は扱いに気をつけないと錆びたり壊れたりする可能性があるじゃない。いくさ場での刀の本性だけでは生きていけないので、抜き身ではいられないから本丸があるじゃない。鞘になるはずだった本丸から逸脱したたぬきちゃんはいったい何を鞘にするかって問題なんだよね。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

ここで、本丸には、鞘がないもう一つの存在があるね。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

このもうひとつの鞘がない個体は、鞘がないと言うより鞘が「いらない」。いくさ場に行っても戦わず、武器を取らず、武器そのものでもない。場の統率を取り、指示を出し、たぬきちゃん含めるすべての刀たちを「使う」使用者側じゃないですか。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

鞘がないたぬきちゃんはな、審神者に終始握られているしかないんだよ。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

使用者は握っている刀を意識するけど、使われている刀は意識がないから、たぬきちゃんは審神者に関してあまり関心を払わない。払わないというか、握られているのが当たり前なので、意識に登ってくることがないんだな。だからこそ、別の刀に比べて審神者に対して反応が薄いんだと。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

そういう、普通の主従でもなく依存でもなく、自分を器物として扱うこと、器物で居られることを求めるたぬきちゃんと、それを理解しながらも鞘を作ろうと柄を握り同田貫を振るう、ただの女である審神者がやりたいんだよ。

雄宗三を探し彷徨うゴリ嫁ＢＯＴ @shibata1113

長い間御拝聴ありがとうございました。ゴリ嫁先生の次回作にご期待ください。