新清士さんによる、ゲーム業界におけるCEROレーティングについてのまとめ
- HYamaguchi
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ちなみに、今回の東京都の条例の話は、当初はゲームの暴力表現にも向けられていました。しかし、実情を調べると、ゲームはレーティングシステムのCEROが機能しているので、問題にする必要がないということになり、マンガ・アニメの表現へと関心が移っていったという経緯があります
2010-12-11 14:21:48CEROについては、よく誤解されますが、ゲームの表現自由を守る機能も持っています。業界主導の自主レーティングがあるために、いきなり、条例といったような乱暴な話にならないのです。青少年保護条例などを持つ自治体の条例は、ゲームの場合はCEROに準拠する形が取られるのが一般的です
2010-12-11 14:24:45CEROの基準は、一般に公開されていませんが、これは問題とすべき暴力的な表現が時代によって変わる事がわかっているためです。トレーニングを受けた一般の世代が違う3名による客観的な評価により判定が行われます。時期により認められる表現が変わるのは、時代の変化を反映しているためです。
2010-12-11 14:28:57また、CEROの判定を受けるには、ゲーム内で最も問題とあると思われるシーンをゲーム会社側がビデオ撮影して、自主的に提出する形を取っています。そのため、基本的には、ゲーム会社に対しての性善説で成り立っています(もちろん、嘘があった場合は罰則はあり)。条例による規制とは雲泥の差です
2010-12-11 14:33:52条例のような規制が危険なのは、文言として規定されてしまうため、時代の価値基準が変化して合わなくなっても、永遠に一人歩きして機能し続けてしまうという点にあります。例えば、ドイツでは憲法に子供の保護があるため、ゲームの表現規制は非常に厳しい。実際いろいろなゲームが発売できません
2010-12-11 14:38:48マンガ・アニメに対して、業界の状況に不明であるため、私自身に明快な意見はないのですが、表現者の側も、何らかの自主的な対応をする必要性はあるだろうと思います。表現の自由をアピールし続けるだけで押し続けるのには限界があると思っています。もちろん、今回の条例案には反対です。
2010-12-11 14:53:27