ライスのアニメ感想:#203 ユリ熊嵐(4)

ユリ熊嵐の4話感想です。 今回も思ったことをつらつらと。
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テリー・ライス @terry_rice88

ユリ熊嵐 EPiSODE:04「私はキスがもらえない」 何にこだわればいいの 愛の見えない時代の恋人達ね (中森明菜「Desire」より抜粋) てな感じで、るるの過去回だった。 お姫様だったからこそ、自分の手から零れ落ちてしまった物の大切さが分かるという話な印象。既に無垢じゃない

2015-02-02 20:39:46
テリー・ライス @terry_rice88

何でこのタイミングでるるの過去回なのかが、ちょっとよく分からないというか。3話で確かに銀子のスキにきちんと理解をしているわけではないことが明示されていたけども、それでもなお銀子を信じる理由がるる本人の過去にあったということで多分大丈夫なんだと思う。

2015-02-02 20:43:45
テリー・ライス @terry_rice88

むしろるるの方が精神的には少し大人びてるっていうことなのかもなあ。いわゆる幼年期に持ちうる全能性というか、庇護を一手に受けたい顕示欲とか、世界の中心が自分で回っているというニュアンスが非常に強く出ていて、そこが弟のミルンが生まれたことで突き崩されていくという「おとぎ話」

2015-02-02 20:47:36
テリー・ライス @terry_rice88

おとぎ話の残酷さをやっぱりギャグに転化して演出しているという印象を持つ。何度消し去ろうとしても、ミルンは「弟」として「約束のキス」を持っており、それが「姉」である、るるに向けられているという事実は拭い去ることはできない。そして、るるが親から一手に受けたいと思っていたものでもある。

2015-02-02 20:55:04
テリー・ライス @terry_rice88

でまあ、「約束のキス」がなんなのかは各自で考えればいいと思うし、ぶっちゃけ蜂蜜ツボなわけで、それがメタファーの具現物であるのは間違いないけど、そこをいちいち考察しててもしょうがないので投げっぱなしにしておく。とりあえず意味がこもっているとだけ見ればいいんじゃないかな。

2015-02-02 20:58:07
テリー・ライス @terry_rice88

面白いのはその蜂蜜ツボが映像の繋ぎにリンクしてて、紅羽のお見舞いにるる(たち)が彼女の為に作ったお粥の材料として使ってたりする点。まあ、いろいろ「使い方」はあるよね、っと。あれもるるが「約束のキス」が一辺倒の使い道ではないと「知っている」からこそ出来ることなんだろうと思う。

2015-02-02 21:01:35
テリー・ライス @terry_rice88

まあ、お姫様であることが罪であるとかそういうことじゃないし、銀子も自分の事を「罪クマ」といっていることからも分かるように、ある種の「気付き」があった時には既に取り返しのつかないことになっているというのはよくある事で、るるもまたミルンに気付いていたはずなのに気付かない振りをしてた。

2015-02-02 21:06:40
テリー・ライス @terry_rice88

そういうところでは明かされていないけど銀子も、また紅羽も、るると同じく取り返しのつかないことを既に劇中で経験しているというところで「罪」であるという側面では同じ繋がりを持つ者同士であるというのが見えてきたとは思う。銀子や紅羽もまたるると同じような過去があるように思うし。

2015-02-02 21:10:04
テリー・ライス @terry_rice88

るるについては銀子のスキを「見守りたい」というスタンスで、すでに「約束のキス」を取り返しのつかない形で喪失してしまっているので、それを一心に受ける「お姫様」であることを放棄して、銀子についていったというのが物語の流れ。端から見れば悲劇、るるから見れば、「希望」の物語。

2015-02-02 21:12:42
テリー・ライス @terry_rice88

なにが「希望」はもちろん銀子がるるにとっては「失って」しまったものをずっと見ているからに他ならないのだ。多分、依存とかそういう形ではなくて、自分には手が届かなくなってしまったものに手が届く可能性をまだ銀子が胸に秘めているということがるるにとっての「希望」だからこそ紅羽にも献身的。

2015-02-02 21:16:08
テリー・ライス @terry_rice88

なんだろうね、るるは「蜂」という自己防衛本能でいわゆる「他者」を寄せ付けない、しかし自己中心の世界観で動いていたのが、ミルンの誕生で突き崩され、より過激な本能になっていった。しかし、それらの範囲の外で理不尽かつ非常に呆気なく「約束のキス」は失われてしまったわけだ。

2015-02-02 21:22:29
テリー・ライス @terry_rice88

その喪失感に打ちひしがれていると、銀子がやってきて「約束のキス」であるハチミツを手渡す。それはミルンのものでもなく、るるの「約束のキス」そのものなんだろう。大切なものを失ったことで自分の内にあるものに気付くことができるのはさっきも説明したけど皮肉なことだと思う。

2015-02-02 21:24:52
テリー・ライス @terry_rice88

しかし、それを得たことでるるは他人に目を向けることができた面もあるので、良し悪しといったところではあるか。まあ、いろいろと開陳されてきたわけだが、本編の方の進行はまたペンディングされているので、5話で展開される方向がどのように触れていくかを注目していきたい。銀子がやきもち焼くのか

2015-02-02 21:32:50
テリー・ライス @terry_rice88

先だって、劇場版セーラームーンRを見直してたわけだけど、フィオレが銀子だとするとまあしっくりはくるかなあと思うけど、キセニアンみたいな諸悪の根源は多分いないわけで。クマがクマであるのと、人間が人間であることにいったいどれだけの差異があるのか、ないのか。焦点はその辺りなのかも。

2015-02-02 21:35:33
テリー・ライス @terry_rice88

しかし、クマは人を食べる、人は透明な嵐に生贄を追いやる。このシステムの連鎖を打ち破る術みたいなものはどこにあるのか。はたまた銀子は紅羽に、「約束のキス」あるいはしてあげられることはあるのか、とか色々あるけども、それを解析するより明らかになった部分を繋げていく方がいいのかもね。

2015-02-02 21:44:48
テリー・ライス @terry_rice88

純花への「約束のキス」問題も今回で見えてきたわけで、紅羽が「約束のキス」を愛すべき対象以外にもきちんと分け与えることができるかどうかみたいのも、「失ってしまった」るるから見出せる視点ではある。一方で銀子が紅羽に向ける視点が何なのかは明らかにはなってない。ここも今後の焦点だろう。

2015-02-02 21:48:03
テリー・ライス @terry_rice88

OPの1カットと曲タイトルから「既に会っていた説」を取りたいけど、今のところ何の確証もないから、自分の都合のいい憶測に過ぎないよなあと。まあ、そこら辺は今後明かされるものだと思って、見ていきたいと思います。といったところで以上、4話感想でした。また次回に。ありがとうございました。

2015-02-02 21:53:30

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