人は自分の中の神性とどう付き合うべきか
ホラー作品の定番の一つであるスタンドアローンコンプレックス的な帰結(荒川智則現象みたいなアレ)……つまり主体が「ダブる」という描写はヨグ=ソトースっぽくていいんだけど、その概念自体は既に使い古されているし、定型にはまってしまう。
2010-12-11 17:08:51ホラーとしての「お前が俺で俺がお前で」の恐怖の源泉は、厳密にはスタンドアローンコンプレックスという体系には存在しない。スタンドアローンコンプレックスという概念が読者にインストールされるが、その時に彼の中で起こるのは並列化ではなく「直列化」であって、そのウルトラC的飛躍が恐怖を生む
2010-12-11 17:12:32つまり、『法悦』『宇宙的恐怖』『理性を吹き飛ばす狂気』とは、極めて論理的な個の否定のプロセスであり、それがあなたの中でランされた時、それはあなたにとっての『真言』となるわけだ。
2010-12-11 17:18:46独立した個体だと思っていた自分が実は複数の『じぶん』から成り立っていて、なおかつ自分の上にそれらを総括する上位存在としての『じぶん』がいて、その全てが自身の内にあると知ってしまったら、おそらく人は狂い死ぬと思う。正確には肉体が保たない。
2010-12-11 17:27:08世の中にある第三者的な立場の「神」や「宗教」は、自分の中の神性から目を逸らし、なおかつ計画的にこれを利用するための試みなのだと解釈できる。
2010-12-11 17:29:26たとえば、珪素生物になったり、あるいは銀河鉄道よろしく肉体を無機的なものに置換したとして、こうした問題が解決できるのだろうか?
2010-12-11 17:35:56「バルドスカイ」のノインツェーンは有機体でありながら力技によって人間の枠を越えずに処理能力の向上を計ろうとしたサイボーグだったけど、彼は結局肉体への憧憬に狂ってしまい、そのパフォーマンスを完全には発揮できなかったようだしね。
2010-12-11 17:37:19SF分を摂取しないとこのあたりの議論はあまりスムーズに進まないかもしれない。BLAME!が読みたいな。
2010-12-11 17:39:01RT @ISOLA: 色々と珪素生命体についてpostしてきたが、一番大事なのは実は「量子力学に矛盾しない」という点。我々が今生命として生きていられるのは量子力学のおかげなんです。
2010-12-11 17:43:03まとめると、人は確かに神性(宇宙)を持っているけれど、一人でそれを処理する能力はないので、それについて各々が自分なりのやり方でそれを切り取ってぺたぺた貼り付けることによって、外部構造としての『社会』や『文化』を形成することで宇宙という概念を処理できる。
2010-12-11 17:48:37「神になることはできない」という点についてはきっと色々反論があると思うが、これについては、正確には我々全員がもれなく神司(かんづかさ)、または司神(つかさどるかみ)であることに違いはないということで。
2010-12-11 17:52:48司神は胎界主( http://www.taikaisyu.com/ ) で登場した概念だけど、もっとこれが流行るといいなーと思う。この漫画は本当に新しいよなぁ。
2010-12-11 17:56:56