(個人用まとめ)刀剣乱舞小説・舞刀絢爛第零話『舞刀絢爛の祭儀』

個人用のとうらぶ小説まとめです
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茉白 @MofOceanblue

【刀剣乱舞小説・舞刀絢爛】第零話・舞刀絢爛の祭儀 #刀剣乱舞小説 #続きは未定

2015-02-06 03:15:50
茉白 @MofOceanblue

神とはそもそも何なのか。信仰があれば神なのか。はたまた、モノに宿る情念が長き時を経て昇華されるのか。それとも人間が作り上げる都合の良い存在なのか。 それらを知る者はいない。 #刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:16:32
茉白 @MofOceanblue

されど、それを神だと認識するのはどの種族であれ人種であれ、皆変わらない。誰しもが『神』という概念を知る。そしてその認識に差異はほぼ見られない。 それがどれだけ異常であり異質であるのか。人間は認識していない。 #刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:18:55
茉白 @MofOceanblue

そして人間が神と認識するものは、その多くが人知を超えたモノである。 逆に言ってしまえば、人知さえ超えれば物質も、生物も、物怪も、そのどれもが神となる可能性を秘めているのだ。 #刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:19:06
茉白 @MofOceanblue

その神となったものの集合体を総じて神族と呼ぶが、概ねその出自ごとに種族を区分されている。猫が神となれば猫神。鳥が神となれば鳥神。犬が神となれば犬神。人間の場合はより細かな種族に分類されている。 多神教において獣人の姿で描かれるのはこれらの神だ。 #刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:19:23
茉白 @MofOceanblue

その神を『神』とするかそれとも『他の神が憑いた』のか。それを見分ける普遍的能力を持つ者こそが、審神者と呼ばれる者である。 簡潔に言ってしまえば、『神』とは、人知を超えたモノでありながらも、それを『神』と判断するモノがいなければ『神』になりえない。 #刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:19:38
茉白 @MofOceanblue

全くもって不合理。人知を超えた力を持ってもなお、ヒトに依存しなければ『神』とならず、神憑きとして処理される。真の神であるならば、他に判別されずとも神となるのだ。しかし、この条理があるからこそ全てのモノが神となれるのだ。多少の不便には目を瞑る他ない。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:20:01
茉白 @MofOceanblue

神についての説明はここらで止めにしておこう。長々と話しても意味はない。神は神、人は人。結局は別物なのだ。それこそ、上と下が決まっているように。 では、その二つを繋ぐ間は何と呼ぶべきか。上と下と判断するのであれば、その間には何があるのか。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:20:14
茉白 @MofOceanblue

そう、その上下を繋ぐモノであり、狭間のモノであり、どちらにも公平な目を持つ者。それが古来より審神能力を持つ審神者である。その多くが古来の日本では上と下を繋ぐ人という意を持つ巫と呼ばれた。女であれば巫女。男であれば男巫。子どもであれば巫子。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:20:33
茉白 @MofOceanblue

日本で多くの巫が女性であるとされているのは、巫の責務が関わっている。女はその性において受け止める者であり、産む者である。また、精神的にも肉体的にも男よりも痛みに強い。よって、神託を受け止める事を初め、神孕みや、神降ろしなどといった事に適していたのだ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:20:41
茉白 @MofOceanblue

とはいえ、神にも男と女がある。これも世界の条理。故に男巫もいる。 そんな審神者は古来より政治的宗教的権威を持つ者に多くが利用されてきた。当然と言えば当然の事である。人知を超えた神と関われるのだ。神をもってして自らの社会的地位を確約する者は絶えない。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:20:51
茉白 @MofOceanblue

神は全てのモノが昇華された存在で、審神者が神と関わる存在。とくれば、後は人の存在についてである。 人間というものは他種よりも神となる可能性の幅が広い。なぜならば人は理を持つモノだからだ。理を持つのは神を除けば人のみである。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:00
茉白 @MofOceanblue

人知を超えたモノを神とするのだから、人が基準となっている。正確には、人の知、すなわち理性である。 理性を持てば神という訳ではない。只人に出来ぬ事をし、神とされるだけの異能を持つ事が神の証とも言える。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:09
茉白 @MofOceanblue

人は獣が神となるにおいて必要な理性を得るという段階が必要ない種族。故に後は神とされるだけの異能である。この異能というのは何も第六感などに由来するもののみではない。他に影響を与えるのであればそれすなわち異能である。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:16
茉白 @MofOceanblue

物語を紡ぐ事も、音楽を奏でる事も、身体的に優れた事も、知能的に優れた事も。それら全てが神となる第一歩であり、その影響力が強ければ人はその人物を神と思い崇めだし、終には『神』となる。 故に、人の神族の区分けは細かく多彩である。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:24
茉白 @MofOceanblue

人はその進化において複数の人種に分かれた。しかもそれは異世界においても同じであり、異星においても同じである。環境に適すべく、進化を続け、後に人の中でそれぞれが種族となる。人は、獣以上の進化の可能性を秘めた原石なのだ。その石が何色になるか知るのは神のみ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:32
茉白 @MofOceanblue

さらに人はその可能性は進化だけにとどまらず、才能という面においても多彩である。審神能力などの異能を持つ者が多く輩出される種族である。 無論、他の種族でも異能持ちはいるが、割合であれば圧倒的に人間が多い。さらには、交わった相手の能力を発現させる力もある。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:42
茉白 @MofOceanblue

神族と交わる事で、人でありながら神の力を持つ者が生まれやすい。これは人間が理性を持つものでありながら神でない事に由来すると研究されている。 優性遺伝子である神の力を受け継ぎ、かつ劣性であれど神に近き種族。故に半神半人などが生まれる。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:21:51
茉白 @MofOceanblue

神と、人と、審神者。この3つの関係を説明した訳だが、理解は追いついているだろうか。 ―――よろしい、それでは話を進めよう。 何、完全に理解せずとも君が知るべき事はこの後の話だ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:22:05
茉白 @MofOceanblue

これから審神者として君に行ってもらうのは、神降ろしである。しかしテキトーに神を降ろすのではない。君が降ろす神は刀剣の神。刀剣より出てし付喪神である。 刀剣は男の象徴でもあるからモノより出てし神だが全員が男神だ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:22:16
茉白 @MofOceanblue

何、男神だからといって君の性別は問わない。多くが平安から戦国にかけて生まれた神々だ。交わりに男女の差はない。安心したまえ。それに抱かれる側は気持ちいいらしいからな。精々神に飽きられないようにな。 まあ審神者は神に好かれやすいから大丈夫さ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:22:26
茉白 @MofOceanblue

ちなみにこれは君の先達となる審神者諸君からの経験談だ。私自身は知らない。 さて、君にしてもらうのが神降ろしだと伝わった所で、次の話にいこう。時間は有限だから異論は聞かないよ。 君には審神者として神降ろしをして、その神と共に戦いをしてもらう。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:22:48
茉白 @MofOceanblue

敵は「歴史修正主義者」と呼ばれる者だ。彼らは歴史を改変することで世界に混乱を与えている。君には刀剣と共に過去へ赴き、歴史修正主義者を倒して歴史を正史の通りに進めてもらう。 大まかな戦場は、幕末維新、江戸初期、戦国後期、戦国前期、鎌倉だ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:22:55
茉白 @MofOceanblue

刀剣と共に過去へ行くのに際し、君には精神体として赴いてもらう。こればかりは仕方が無い事でね。過去に行くのは有る意味異世界移動だから。一応向こうでも肉体はあるから、見た目に関しても注文があれば聞こう。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:23:02
茉白 @MofOceanblue

今回の案件はただのワールドクロスだけでないためにこうなった。まあ肉体の変化が可能なのは滅多にないから、好きにいじっていいよ。ただしあまりに差があると戻って来たときに肉体に違和感を覚えるから、髪の色とか目の色とか肌の色程度にした方が君のためだよ。#刀剣乱舞小説

2015-02-06 03:23:12