- betagintou
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「プラン9・フロム・アウタースペース」「死霊の盆踊り」等を手掛けた「史上最低の映画監督」エド・ウッドの半生を映画化した物語。
2015-02-06 10:10:51ストーリーを紹介するわぁ。舞台の演出家として活動していたエディことエド・ウッドは恋人のドロレス、友人のカールやコンラッド、それからオネェのバニーらと共に小さな芝居小屋で舞台を上演していたが結果は散々。
2015-02-06 10:13:13オーソン・ウェルズに憧れて映画監督を目指すエディは中々チャンスが巡って来ない現実に焦りを感じていた。そんな折、彼は町である老人と巡り合う。 それはかつてドラキュラ俳優として人気だったベラ、ことベラ・ルゴシだった。
2015-02-06 10:16:05ベラと知り合ったエディはひょんな事から「世界初の性転換手術に成功した男(女?)」、クリスティーン・ジョーゲンセンの人生を映画化する話を聞きつけ、自らを売り込んで監督に名乗り出るが果たして……と言う物語よぉ……。
2015-02-06 10:18:21まぁ何と言ってもまず、エド・ウッドの作品を見て貰えば解るけれど、本当にどれもこれもつまらなくて、冗談抜きで「死霊の盆踊り」は、寝た。気が付いたら映画終わってたわぁ。
2015-02-06 10:19:57で、この映画を見て感じたのは、世間ではエド・ウッドと言う人は、「情熱はあったが才能が無い映画監督」と言う評価だけれど、私はそれはちょっと違う気がするわぁ。
2015-02-06 10:21:12と、言うのも劇中エディは一度たりとも観客の目線で撮影した事があったかしらねぇ。 むしろ、自分の都合、もしくはスポンサーの都合ありきで映画を作り続け、結果として肉屋の息子の「ロクに台詞も覚えられない大根(エディ曰く)」を主役に据えなければならなくなり……。
2015-02-06 10:24:25挙句の果て、資金稼ぎの為に金持ってそうな女(実際には持ってなかった)を主演に据えた為、本来その役に就くはずだった当時の彼女ドロレスにこっぴどく振られたりもするのよねぇ。
2015-02-06 10:25:43作り手の都合ばかり優先された娯楽作品なんて、面白くなる訳無いじゃなぁい。観客を楽しませよう、喜ばせようなんて感覚がエディには無くて、エディは努力すれば映画は面白くなると錯覚していた感じがするわねぇ。
2015-02-06 10:27:19あ、ちなみに恋人だったドロレスはエディと別れた後、音楽家に転向して何とあのエルヴィス・プレスリーに曲を提供したとの事。この人には芸術的才能があったみたいねぇ……。
2015-02-06 10:28:58だけどこの、劇中に出てきたエディの撮影手法、ロケハンはしないわNGは無いわ、YouTubeの適当に作った動画とほぼ同じじゃなぁい。
2015-02-06 10:30:50それから特筆すべきはベラを演じたマーティン・ランドーの演技よねぇ。 この人は元々、ジャック・ニコルソン指導した事もあるベテラン俳優なんだけれど、この映画の怪演でアカデミー助演男優賞を受賞してるわぁ。
2015-02-06 10:34:08このベラ・ルゴシと言う人は初期の悪魔城シリーズのドラキュラ伯爵のモデルと言っても過言では無いわねぇ。盟友と謳われながらも薬物中毒に陥って、リハビリ施設でマスコミに晒し者にされても喜ぶ姿は、何とも言えない寂しさを感じるわぁ……。
2015-02-06 10:38:02最低監督のエディに落ちぶれたベラ。それからインチキ預言者のクリズウェルと次第に駄目な人間が集まってお互いがお互いの傷をなめ合う駄サイクル。そこから抜け出したドロレスが才能を発揮したのは必然かもしれないわねぇ……。
2015-02-06 10:40:36そう、インチキ預言者のクリズウェルと言えば、彼の劇中での台詞「きちんとした身なりできちんとした喋り方をすれば、どんなに内容が支離滅裂でも人間は騙せる物さ」と言うのは心に刺さるわねぇ。人間、こうやって詐欺に引っかかると思ったわぁ……。
2015-02-06 10:41:53この映画、最も才能の無い映画監督の半生を、最も才能のある映画監督が映画化すると言うのが実に粋な計らいよねぇ。 ……かと言ってこの映画でエド・ウッドに興味を持って、実際彼の映画を見たら確実に火傷するわよぉ?
2015-02-06 10:44:01