『NOeSIS -嘘を吐いた記憶の物語-』がメディアミックスを進める理由

cutlass@コミケ2日目 東R31ab @cutlass_charcot

【NOeSIS】ドラマCD 発売中です。とらのあなさんでアナザージャケット、メロンブックスさんでイラストカード、公式通販でICカードステッカーがオマケでつきます。hobirecords.com/noesis/ pic.twitter.com/edUmopQZM4

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ドラマCDも無事（？）発売されましたので、ちょっと込み入った話をしましょうか。制作の裏側……というか、ほんのり黒っぽい部分を少しだけ。興味ない方は流して頂ければと

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NOeSISの制作開始が2010年12月、2015年……つまり、約4年かけてドラマCD化まで辿り着けました。わ～、ぱちぱち。……で、ある程度鋭い方は「なんでそんなメディアミックスに固執すんの？」っていう疑問を持たれてるかと思います。その部分、お話できればなーと。普段は絶対しないよ

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NOeSISはフリーゲームである、そこに問題の大部分は集約されます。まず第一に、フリーゲームは制作資源が枯渇します。資源とは背景であったり、音楽であったり。文章とキャライラストは自前でなんとかなりますが（ここは自前でどうにかしないと成り立たない）、他は数作作ると使い切るのです

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じゃあ全部自前で作ればいいじゃないか、派と、フリー素材で提供されてる部分だけで回していけばいいじゃないか、派で結構分かれると思います。自分的には全部自前がいいなーと思うのですが、そうすると巨大な制作費という壁が出てくるのです。

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ノベルエロゲーの一般的な制作単価は1800～3000万円です。切り詰める方法を模索してみましたが、そんなことできるなら既存メーカーとっくにやってるってことで、難しい。そうなると、外部の企業様から出資を引かないと不可能になってきます。もはやフリゲーの規模じゃないけど、仕方ない

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……で、そんなこんなでモタモタしているうちに、ゲームの根っこの部分が崩落していきます。ノベル（エロゲー）市場は10年前の1/3程度まで縮小、パッケージを店頭で買うということ自体が、時代遅れというか……最近のみんなPC自体持ってない……って感じに。これから先はソーシャルなのかも不明

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ノベルゲームは果たして、これから先どこに向かうのか？手持ちの資源は有限、時間をかけるのも許されない、お金もない。フリーゲームといえど、ある程度先へ進めようとすると話が複雑になってきます。社会的に認知されるためには、どうしても商業展開が必要になってくるのです

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フリーゲームは残念ながら、社会的な資源として認知されていません。ここでいう社会的資源とは、その場に存在することで周囲に利益を還元させる存在、と定義します。例えばPS vitaのソフトなら、お店に置かれれば買って貰えて、制作メーカーや流通、そして小売り店舗に利益をもたらしますよね？

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社会的に存在を認められるということは、社会的な利益を生み出し、還元させなければ……って、話難しいね。つまり、「おゼニがガッポガッポなんですよ！」のヘブン状態じゃないと、相手にされない。売れなければ虫けらと同じ、という辛酸と厳しい現実が待ち構えているのでございます

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で、ここでようやくメディアミックスの話になります。ある程度作品知名度が上がると（商業の棚で見かけるようになる、という意味）、何だか色んな方の態度が丁寧になってきます。それはつまり、まったく同じ作品でも、売れている量によって扱われ方は異なる、ということ（認めたくない！認めたくないよ

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世知辛いよねー。社会ってそういうもんだから、しょうがないかもしれないけどさー。NOeSIS01出たの2011年でしょ、4年間まったくいじってないよ。同じものなのに、認知度によって扱いが変わる。それならもう、突っ走れるところまで突っ走りましょうか、って考えてしまうのです

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……以上のことが、メディアミックスを進めている理由になります。大人な判断をしなければいけませんので、受ける仕事は受け、守るべき秘密は守り、靴の裏も喜んでぺろぺろしつつ、NOeSISを拡大発展させていく。安定して作品を作れる体制を構築し、責務を全うできればと考えています。