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食べられちゃっても生きてるよ。 〜リステリア〜

妊婦さんや免疫低下してる人にとってはリスクの高いリステリアについてのわいたんべさんの解説です。 キャベツ湿布を笑うのは面白いかもしれないけど、リステリアについて学ぶのはもっと楽しいよ。
生物 細胞内寄生菌 食感染症 リステリア マクロファージ
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ぶたやま @Butayama3
キャベツ湿布はリステリアだった。
ぶたやま @Butayama3
@Butayama3 リステリア;ウシや羊の腸管に生息。その糞便や乳から検出されるって。 肉製品や乳、チーズ、あとは家畜の糞便で汚染された野菜が感染源。 あ、低温でも増殖、食塩耐性もあるって。
ぶたやま @Butayama3
@Butayama3 増え方が面白いのね。食べられちゃっても負けずに、食べられた細胞の中で増えちゃう。入り込まれちゃうと、抗体は手も足も出ないのね。
ぶたやま @Butayama3
@Butayama3 妊婦さんがリスク高いのは、胎盤から赤ちゃんに感染しちゃうからなのね。 熱には弱いのかしら。火を通せば大丈夫なのかしら。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 熱には弱いですね。妊婦さんが、一部の輸入チーズ(非加熱のもの)を避けるように指導されるのは、主にこれが原因。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 リステリアは、食べ物から感染するので、広い意味では「食中毒」なのだけど、下痢や嘔吐などの消化器症状はほとんど出ない。このため、食中毒ではなく「食感染症(食由来感染症)」という言葉で呼ばれることもある。
ぶたやま @Butayama3
@y_tambe 「食感染食」。食による感染症。←そのまんま
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 リステリアが起こす病気としては、(1) 免疫が弱ってる人に感染して髄膜炎を起こす、(2) 妊婦に感染して周産期リステリア症(流死産のリスク上昇、新生児髄膜炎)を起こす、の2タイプが典型。
ぶたやま @Butayama3
@y_tambe あれ、肝臓から髄膜に行っちゃうんですか。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 リステリアは細胞内寄生菌の一種だけど、感染するのは主にマクロファージの細胞内。マクロファージに食べられた後、「リステリオリジン」というタンパク質を使って、細胞内の食胞(ファゴソーム)の膜を溶かして、細胞質へと逃れ、そこで増殖する性質を持つ。(続
ぶたやま @Butayama3
@y_tambe 食べられちゃっても逃げるところがあるのね。 欠片ぐらいは残していかないかしら。抗原提示は無理かしら。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 こないだ飛ばしたEIECと同じで、腸壁にあるM細胞って細胞を通って、腸管に隣接しているリンパ節(腸間膜リンパ節)からやってくるマクロファージに感染する。マクロファージは血行性、またはリンパ行性に全身を巡り、髄膜や胎盤に到達する。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 無理ではないです。マクロファージが元気に活性化されるなら、最終的にはだいたいやっつけることができるのです。だから「免疫が低下してる人に」髄膜炎を起こす。健康な人では症状が出ないことが多い。
ぶたやま @Butayama3
@y_tambe なるほど!そういうこと。
ぶたやま @Butayama3
それで、あんまりかかった人の話を聞かないんだな、リステリア。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 妊婦さんも、本人は目立った症状が出ないケースも結構あって。でも胎盤通過して胎児に感染しちゃうので、流死産とか新生児髄膜炎とかに。
ぶたやま @Butayama3
@y_tambe マクロファージに入りこまれたまま胎盤通過しちゃうと困るねえ。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 胎盤は優秀なバリアとしての機能があるのですが、リステリアがそこを通過しちゃうのですよね。髄膜も同じで、血液脳関門という、優秀なバリアがあるのだけど、そこを通過しちゃう。こないだの配布資料の最後あたりに出てるNMECの模式図見ると後者をイメージしやすいかも。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 平たく言うと、血液中に入っていった薬物とか、たまたま入った細菌やウイルスなどが、容易には脳や脊髄などに入っていかないよう、毛細血管の隙間がぴったり閉じてるのです(=血液脳関門)が、細胞内に侵入できる菌なら、そっちから突破できちゃうという。
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 胎盤にも、血液胎盤関門というのがあって。また、胎盤では「合胞体」っていって、細胞同士が融合した多核の大きな細胞がバリアの機能を担ってたりするのだけど、やっぱり細胞内に侵入されると突破されちゃったり。 ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%88…
Y Tambe @y_tambe
@Butayama3 何にせよ、ここらへんの性質からリステリアは、健康な人には病気を起こさないけど、免疫の弱い人ではその弱さに応じて(?)、割と少ない菌数でも感染した後、そこそこ時間が経ってから発症したりする。なので、いつ感染したか、何が原因食材だったか特定が難しかったり。
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コメント

宮原篤 / 書籍「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」@9月21日発売 @atsushimiyahara 2015年2月9日
リステリア菌は冷蔵庫内の温度でも増殖する。リステリア感染症は、小児科などでよく処方されるセフェム系抗生物質は無効でペニシリン系・ST合剤などが有効。赤ちゃん(0-3ヶ月)の髄膜炎の経験的治療でアンピシリン(ペニシリン系)を併用するのは、リステリア髄膜炎に対応するため。http://merckmanual.jp/mmpej/sec19/ch279/ch279k.html
宮原篤 / 書籍「小児科医ママとパパのやさしい予防接種BOOK」@9月21日発売 @atsushimiyahara 2015年2月10日
妊娠中は生チーズだけでなく「生」の名のつくものは口にしないのが原則。リステリン以外にもトキソプラズマ、E型肝炎など妊婦が感染することで、胎児・妊婦が重毒になることも。参考資料:トーチの会 http://toxo-cmv.org/for_maternity.html
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