夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

「夏目刀剣帳」という電波を唐突に受信するなどした。刀剣男士に囲まれて戸惑い苦悩しながら戦うさにわ夏目とか、ニャンコ先生と戯れる刀剣男士とか、真の姿で真剣必殺するニャンコ先生とか、刀剣男士それぞれの名前(号/銘)への思い入れと返す返さないへの反応とか、おいしいのでは。

えにし @a_ni_c

刀剣男士も広い意味では妖みたいなものではないか。長い通称がある刀は刀剣帳に丸ごと書いてあったりとか。名を取り戻した上で協力してくれる刀もいれば戦いが終わるまで名を預ける刀もいそうな。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

こんのすけや鳴狐のお供と熾烈なマスコット争いを繰り広げたのち甘味で休戦協定を結ぶニャンコ先生はいると思う。五虎退の虎にわちゃわちゃされてギャーッてなったり次郎姐さんと酒で意気投合したり。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

夏目がリアル高校生の日本史知識をフル活用して自分なりの歴史改変阻止を頑張る話見たすぎる。刀剣たちに話聞きながら大学ノートやレポート用紙に布陣図書いてうーんって頭捻ったり。幕末はまだ授業でやってないけど織豊くらいからちょっとずつ分かってくるとか。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 最近は探せばなんでも振り分けアカウントがあるなあ。というわけで鉄は熱いうちに打て精神で、クロスオーバー振り分けさん宛てに夏目刀剣帳の話をだらだら書く。

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 夏目貴志には昔から変なものが見えた。他の人には見えないそれらは、妖怪と呼ばれるものの類。彼らはさまざまな姿をとって夏目の前に現れる。その日、勝手に部屋に入り込んで優雅に茶を啜っていた男も、そうした珍客の一人だと思っていた。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 華やかな着物を纏い、傍らに刀を置く男は、夏目を見るなり驚きの混じった何ともいえない表情をした。夏目は男とは初対面だったが、その表情には覚えがあった。夏目に祖母レイコの面影を見た妖が、こんな表情をするのを何度も見た。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 用心棒のはずのニャンコ先生は手土産らしき饅頭に夢中だ。夏目が呆れ混じりに用件を問うと、男が口を開く前に、影から白い狐が顔を出した。隈取のような朱の模様があり、一見して妖の類だと分かる。「成程、まさしくレイコ殿の血を引くお方」白狐が満足気に目を細める。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak どうかその霊力を我らにお貸しください、と狐が言うので、夏目はいつもの厄介事だと思い、まず話を聞かせてくれと言った。先生が饅頭を頬張りつつ呆れた目を寄越す。「一刻を争うのです。説明は後ほど」「――え？」夏目と男の声が被る。次の瞬間、視界は闇に染まり―― #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak ――気がつくと、夏目は見知らぬ土地にいた。肌寒い風が肌を撫でる。傍らにはひっくり返ったニャンコ先生と、まだ名前も聞いていない男。白狐の姿はない。男も相当混乱しているようで、しきりに辺りを見回して「こんのすけ」を呼んでいる。狐の名だろうか。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak ニャンコ先生を抱えて立ち上がった夏目を、地響きが揺らした。地震かと身構えたが違うようだ。遠くから花火のような音と、判別し難いざわめき――人の声？混乱する夏目の横で、男が呟く。「ここは――函館か」「北海道の？」「ああ。それも、明治元年のね」「……え？」 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 笑えない冗談だな、と声を低くするニャンコ先生は何かを感じているようだった。「つまらない冗談は言わないさ」と軽い口調で言いながら、男は徐に刀を抜いた。見据える先にただならぬ気配があることに、夏目も気づいた。ぞわりと背筋が粟立つ。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak それは人の背丈程もある、骨だけの蛇のようなモノだった。それを妖と呼んでいいのかどうか、夏目には咄嗟に判断がつかなかった。銜えた短刀が明らかにこちらを狙っている。二、三と増えるそれらから、男は夏目を背後に庇い、「少々分が悪いな」と呟いた。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 「先生、いつものやつで何とかならないのか」「むぅ……それが、どうも調子がおかしくてな」「ええっ」青褪める夏目に、男が問う。「君、徒競走は得意かい」「えっ……あんまり。でも、逃げるのは慣れてます」「苦労が多そうだ」苦笑した男と目配せを交わし、駆け出す。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 相手を振り切った後、歌仙兼定と名乗った男から、夏目は多くのことを聞いた。ここが戊辰戦争真っ只中の函館であること。先程の化物は本来ここに在るべからざるモノであり、歴史を改変しようとしていること。そして、夏目が連れてこられた理由――「審神者」について。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 審神者とは平たく言えば「見える者」であり、強い霊力の持ち主である。歴史改変を阻止するためには、敵に対抗する霊力が必要とされた。「でも戦うなんて」と動揺する夏目に、「そのために僕が呼ばれた」と歌仙は言う。彼は帯びた刀を指し、自分は付喪神だと明かした。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 「レイコも審神者にされたのか」とニャンコ先生が聞くと、歌仙はどこか苦い顔で肯定した。何やってるんだレイコさん、と眩暈を覚える夏目。歴史改変主義者の介入は二度目で、前回の攻勢を止められたのはレイコの功が大きいという。無論、記録には一切残っていないが。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 歌仙によれば、レイコに従った刀剣の付喪神達の名を記した「友人帳」を、こんのすけが持っているはずだという。彼らの力を借りることができれば、歴史改変がもたらす世界の危機を止められるかもしれない。壮大な話に頭が追いつかない夏目だったが、不意に身構える。 #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 「少し、長話をし過ぎたかな」今度は逃げ道がない。やるしかないのか、と緊張を募らせる夏目の前に、歌仙が進み出た。そこに先程までの柔和な雰囲気はない。研ぎ澄まされた気迫が、夏目の肌を打つ。「我こそは之定が一振り、歌仙兼定なり！」 →チュートリアル戦闘へ #夏目刀剣帳

えにし @a_ni_c

@wxw_ak #夏目刀剣帳 夏目隊・歌仙兼定：初期刀。夏目の時代までの幅広い一般教養を持つ、頼れる解説役。何くれと夏目の面倒を見るがニャンコ先生とは馬が合わないようで、概ね仲良く喧嘩している。レイコには過去に煮え湯を飲まされたらしく、彼女の話になると雅じゃなくなる。

えにし @a_ni_c

@wxw_ak #夏目刀剣帳 夏目隊?・三日月宗近：合流後、友人帳を使って刀剣男士を呼び出しましょうというこんのすけの提案に夏目が躊躇していたところ、ひょっこりやってきた太刀。友人帳に名があるが今は返さなくて良いと言い、以後気まぐれに本丸に現れるようになる。多くを語らない妖怪。

えにし @a_ni_c

@wxw_ak 脳内に燻ってた分は大体吐き出したかな。夏目隊候補は他にニャンコ先生との絡み枠で鳴狐・次郎太刀、あと夏目が等身大になれる友人枠で厚藤四郎とか。にっかり青江は色々とおいしすぎてちょっと扱いに困るので保留。 #夏目刀剣帳