@tricken による「アバター」感想まとめ

アリスインワンダーランドも楽しみですね。
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tricken@暁月6.0済 @tricken

(もちろん、その個々の作品の評価は別です。そういう、作品を通じて初めて共感を確認しあうような、内側で完結して、外側から歩み寄らなくちゃいけないような 作品受容共同体があんまり好きではない、といいうことです)

2010-03-03 01:11:35
tricken@暁月6.0済 @tricken

その辺を全部すっとばすような「表現するオタク」のあり方を、キャメロンはもしかして20年以上洗練させ続けてきたのかなあと、オタクの生き様を観た感じです。

2010-03-03 01:12:27
tricken@暁月6.0済 @tricken

まあもちろん、「パンドラの星の重力と空気の成分は一体どんなんですか」とか、「逃亡後の電力供給はどこでどう保証されたのかしら」とか、細かいところは色々突っ込めるかもしれないんですが、それよりも情報の提示がキレイに決まってて、「演出ってこんな風にやるのねー」と頷くことの方が多かった。

2010-03-03 01:14:55
tricken@暁月6.0済 @tricken

僕は字幕ではまだ見てない。RT @thinkeroid: ふと @tricken の話を読んでいて、そういえば、自分がほとんどアバターの細部を知らない事に気がつき、なぜだろうと思ったら、俺は字幕も吹き替えもなくて見ていたから、よくわかっていないということに思い至った。

2010-03-03 01:15:34
tricken@暁月6.0済 @tricken

あと、主人公は結局「かつて体を鍛えた現ひきこもり」という設定をどう解釈するかということを、『ダークエンジェル』の主演男優の設定(下半身不随でも頑張る革命家)と比較して少し考えていた。キャメロンは「脚が使えなくても野望を持ち続ける精神的マッチョメン」が好きなのだろうか。

2010-03-03 01:17:50
tricken@暁月6.0済 @tricken

(改めて、日本語としてどうも圧縮されすぎていて、地の文としてはどうもダメダメである。ところどころ日本語がおかしい。すいません。)

2010-03-03 01:18:46
tricken@暁月6.0済 @tricken

それも観に行きたいとおもっている。 RT @thinkeroid: アバターの後はバートン版不思議の国のアリスみたいだね。

2010-03-03 01:19:16
tricken@暁月6.0済 @tricken

もう一度解釈にセーブをかけておく。ナヴィ=ネイティヴアメリカン(の焼き直し)、スカイピープル=アメリカ(の焼き直し)という単純な二項対立では、スカイピープル側の「学術(ほぼ自然科学)/産業/軍事」という三すくみをどう考えればいいのかがよくわからなくなるはずなんだよね。

2010-03-03 01:22:05
tricken@暁月6.0済 @tricken

アメリカ人にとって、「下半身不随」って「過去のトラウマ」みたいな追加設定として知られているのか、それともハリウッドの一部の監督の趣味なのか……。RT @thinkeroid: @tricken GATTACAも(主人公じゃないけど)半身不随マッチョ登場。

2010-03-03 01:23:40
tricken@暁月6.0済 @tricken

『ダークナイト』の世界が「警察/検察/企業/暴力組織/一般民衆」というモブと「バットマン/ジョーカー/トゥーフェイス」の特殊キャラとの関係の推移で描かれたように、『アバター』もまた、それなりに複雑な組織構造と特殊キャラとの絡み合いで書かれている。そしてどっちもアメリカ思想的。

2010-03-03 01:26:47
tricken@暁月6.0済 @tricken

さすがに後半の話はネタバレになるので具体的なシーンの話は避けたいのだけれど、僕が『マトリックス』シリーズにずっと感じつづけていた違和感、「没入する側(の身体)の責任のありか」を払拭するような描写が、エンタメ的描写と平行してしっかり描かれていたのは、ホントよかったです。

2010-03-03 01:29:32
tricken@暁月6.0済 @tricken

あと、尻尾で攻撃するってすごいねー。「デカい有尾の二足歩行生物が白兵戦で大暴れする」ってシチュエーションは、ヨーロッパのSFとファンタジーの文脈には(少なくとも初期は)あまりなかった路線のように思われる(のは自分が無知なだけかしら。古典ファンタジー読んでる人に突っ込まれそう)。

2010-03-03 01:32:41
tricken@暁月6.0済 @tricken

というわけで、 @sakstyle @klov @kingworld の三方に言われたのでしばらく語ってみました。なんだかまだあまり整理がついていないようなので、もう一度(今度は2D+字幕版で)観に行ってみたいですねえ。しかし『マイマイ新子』は「とりあえず観ておけ」とだけ言う。

2010-03-03 01:34:17
tricken@暁月6.0済 @tricken

『アバター』って、色んな世界の想像力がそれなりに完成されてきちゃったから、色々混ぜてしまおーぜ、っていう、いかにも各種エンタメを味わい尽くしたオタクの作りそうなちゃんぽん映画なんですよね。ただ、それを「観客がその調合の素材を知ってること前提であまりつくってない」。これがよかった。

2010-03-03 01:35:49
tricken@暁月6.0済 @tricken

というか、オタクが「自分の好きなものを、他人が知らないこと前提でちゃんと自省して、先行作品を超えるように頑張る」ってのは、実はオタクが一番苦手とする分野なんじゃないかな(大抵、マニアックなオタクに舐められまいと、自分の知識をひけらかしてしまうから)。でも、それじゃダメなんだよね。

2010-03-03 01:37:15
tricken@暁月6.0済 @tricken

自分は吹替補正も入ってるのかもしれないです。 RT @thinkeroid 僕はほとんど面白いと思わなかったので今回見所を指摘されて本当に良かったと思います。自分で面白いと思ったのは、ナヴィのクランがキメラナヴィの存在を「周知している」、単なるスパイじゃないというところだった。

2010-03-03 01:38:19
tricken@暁月6.0済 @tricken

映画は基本字幕で見る人間なのですが、たまたまほかの場所にも行く予定があり、最速は吹替しかなかったという。

2010-03-03 01:38:48
tricken@暁月6.0済 @tricken

ああいうマルチジャンル決戦って、日本では『仮面ライダーディケイド』とか『プリキュア映画版』とかでじゃっかん早めにやってるよね、という指摘が今後出てくると思うんだけど、それをいうなら既にTORGがあるので(米国での影響はわからないけど)、そうした指摘には加担しないかな。

2010-03-03 01:41:30
tricken@暁月6.0済 @tricken

「マルチジャンルの世界の文法をクロスオーバーさせてみたらこんな化学反応が起きました」という話は、僕はヨタ話のみ、だべりや妄想のみではほとんど評価できないのだけど、TORGみたいにゲームデザインとして洗練されたり、『アバター』みたいに映像として洗練されるなら、やはり肯定したくなる。

2010-03-03 01:43:27
tricken@暁月6.0済 @tricken

『アバター』って、もしかして……英語ネイティヴだとガチオタしか楽しめない映画で、日本人ヲタの自分だから面白かったとかじゃないよな……orz RT @thinkeroid: @tricken 吹き替えで良かっただろうと思います。私はこっちに来て観てしまったので、……何もない。

2010-03-03 01:44:19
tricken@暁月6.0済 @tricken

自分は、「物語」というジャーゴンでは特に作品を語る気がない。「特定の表現媒体をえらんだ以上、その表現形式でしかできない表現の必然性が何重にもはりめぐらされている」こと、つまり「物語なるものがどう描かれているか」の方に関心がある。オタクトークする時も、その辺は気をつけてます。

2010-03-03 01:46:32
tricken@暁月6.0済 @tricken

そんな感じで。きょうはひとつお役目果たした感じがする。

2010-03-03 01:47:46
tricken@暁月6.0済 @tricken

あーそう、某科学者の人の登場シーンと、(プロット上での)退場シーン。あれっていかにもな感じで、すっごい笑いました。

2010-03-03 01:48:26