10周年のSPコンテンツ!
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氷泉白夢 @hakumu0906
第一部「ロリ・オブ・サーペント」
氷泉白夢 @hakumu0906
「何度でも言うが、あの学校はメチャクチャやばいんだぞ」「本当に感謝してるのよ、ホゼ=サン。そして、信頼もしてる」ナンシーはロードキルをドリフトさせながら停止させた。 1
氷泉白夢 @hakumu0906
ホゼが通信を返す。「当たり前だ。俺の教師指導には全く何の問題も穴も無い。だがナンシー=サン、それにしたってわざわざあんな学校を選ぶ必要は」「そこは信頼してもらうしかないわね」 2
氷泉白夢 @hakumu0906
新人教師、ナンシー・リーの眼前には巨大な学校がそびえたっている。ソウカイヤ・エレメンタリースクールだ。悪名高い小学校である 3
氷泉白夢 @hakumu0906
「じゃあ、ありがとうホゼ=サン、教師の心得大事にする」「あ、ああ、いや、それはいいんだが、本当に考え直した方が」ナンシーは通信を切るとまずは校長室へと向かった。 4
氷泉白夢 @hakumu0906
ナンシーはしっかりと確かめ、校長室の扉をノックした。返事がない。仕方がない。ナンシーはドアノブに手をかけ、ゆっくりとひねった。「失礼します」ナンシーはアイサツした。「!!」 5
氷泉白夢 @hakumu0906
眼前の光景に、ナンシーは凍りついた。豪華な机や椅子。開け放たれた窓から吹き込む風でベージュのカーテンが揺れている。そして床に倒れて動かぬ初老の男性と、その背中に立つ赤黒い人影……幼女である! 6
氷泉白夢 @hakumu0906
赤黒い服を着た幼女はナンシーを見た。ナンシーは足がすくんだ。幼女の名札には「ふじきど・けんじ」と書かれている。初老の男は全く動かない……そんな、なぜ、こんなことが! 7
氷泉白夢 @hakumu0906
ナンシーは弾かれたように校長室を飛び出した。あの初老の男が校長だ、間違いない。幼女が校長を倒したのだ、よりによってナンシーの教師就任の日に!だが今はそれどころではない。ナンシーは廊下をダッシュした。早く!ここから出なくては! 8
氷泉白夢 @hakumu0906
ナンシーは学校の門をを出ようとした。だが、阻まれた。門の目前で、早くも彼女の望みは断たれてしまった。「かめー」誰かが叫んだ。視界の端を、なにか縄のような影が横切った。「かみつけー」ナンシーは驚き、縄の向かった方を見た 9
氷泉白夢 @hakumu0906
視線を下ろすと、ナンシーの足元には、肉に食らいつく巨大な蛇がいた。「アイエエエエ!?」なぜヘビがこんなところに?ナンシーは尻もちをついた。10
氷泉白夢 @hakumu0906
その黒と黄土色の網模様のヘビはナンシーに気付くとゆっくりとナンシーの体を這い進み、赤い舌で鼻先をちろちろと舐めた、ナンシーはぞっとした。そして近くからは、不穏な足音がゆっくりと近づいてきた。 10
氷泉白夢 @hakumu0906
「あいえー、ごめんなさーいー」姿を現したのは、先程とは別の幼女だった。黄緑色の服を着て、だらりと垂らした両腕は、あまり袖が地面につきずるずると引きずられていた 11
氷泉白夢 @hakumu0906
「もどれー」間延びした声の幼女が命じると、ナンシーの体に巻きついていたヘビはするすると這い寄り、その幼女の足元へ寄っていった。「はじめましてー、ナンシー先生ー、コッカトリスですー」幼女はナンシーに礼をした。何故名前を? 12
氷泉白夢 @hakumu0906
「どうしたんですかー?だいじょうぶですよー、どくはないですからーたぶんー」コッカトリスは笑った「ホゼ先生はげんきですかー?かわいそうなことをしましたー」ナンシーは背筋が凍った。ホゼ?ホゼと言ったのか?コッカトリスはまた笑った「ホゼ先生、かまれたことあるからー」 13
氷泉白夢 @hakumu0906
足元のヘビがコッカトリスの体を登り、首にマフラーよろしく巻きついた「ナンシー先生もー、このこたちとなかよくなってくれるとうれしいなー」終わりだ。何もかも。14
氷泉白夢 @hakumu0906
さらに後者の方から足音があった、最初に出くわした赤黒い幼女だろう。コッカトリスの相棒だ。絶望を絶望で上塗りするというわけね、神様。ナンシーは笑おうとしたが、ヘビが怖くて出来なかった。そして、足音の主が姿を現す。それはやはり赤黒い服の幼女だった。 15
氷泉白夢 @hakumu0906
ナンシーは校舎と門の間で二人の幼女に挟まれた格好である。まさに古事記にも記されている前門のタイガー、後門のバッファローの状況だ。「あー、ヨウジョスレイヤー」「コッカトリス、怖がってる」ふたりの幼女が会話をする 16
氷泉白夢 @hakumu0906
コッカトリスは困惑したようだった「えー?どうしてー?」「普通、ヘビはコワイ」ヨウジョスレイヤーは無慈悲に言い放った。コッカトリスは首に巻きついたヘビをほどき、肉を与えた「かめー」 17
氷泉白夢 @hakumu0906
「いやーっ!」ヨウジョスレイヤーはヘビを掴むとすぐ近くの檻へ放り込んだ!目にもとまらぬ速度である!ヘビは肉をくわえたまま檻に収まった。「あー、なにするのー、まだにしきちゃんのごはんのとちゅうなのにー」 18
氷泉白夢 @hakumu0906
「ヨウジョスレイヤーもバンディットやヒュージシュリケンみたいにヘビが苦手なのー?」コッカトリスの服がむくむくと膨らんでいく「こんなにかわいいのにー」おお、見よ!なんということか!コッカトリスの袖からヘビが二匹!右腕からはアナコンダ、左腕はコブラである! 19
氷泉白夢 @hakumu0906
「前々から思ってたけど、この学校の生徒は話を聞かないのがルールなの?」ヨウジョスレイヤーは構えた手をコッカトリスに向け、手招きのしぐさをした「コッカトリス=サン、ヘビをこっちに」「アナちゃーん、ラブちゃーん、かめー」コッカトリスが叫んだ、二匹のヘビが肉を喰らう!コワイ! 20
氷泉白夢 @hakumu0906
「いやーっ!」ヨウジョスレイヤーは、コブラとアナコンダをそれぞれの手で掴み、檻に入れようとした「まきつけー」コッカトリスが叫んだ。ヘビ二匹はヨウジョスレイヤーの腕にするすると巻きついた。 21
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