.@nabe_yas1985 リリー・フランキー　『エコラム』感想

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

リリーフランキーの『エコラム』を読む。恥ずかしながら、著作をまとめて読むのは初めてだけど、みんなが惹かれる理由がよくわかった。そりゃ、大学院の『文章表現』の授業で、どいつもこいつもリリーフランキーみたいな文体のコラム書いてくるよな笑

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

リリーフランキー「肉が新鮮な時点から腐りかけに変化し、そして遂には、完全に腐敗してしまう、その境目。腐りかけが良しとされるその曖昧な甘美。日々や時間が、線ではなく点の集合体であるように、その、なにかがひっくり返る瞬間の一点を見つけたかったのかもしれません」『エコラム』あとがき

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

リリフランキーのコラムって、「童貞・オナニー・中ニ病」などエロ本のメインテーマを「もはや卒業した」とされてしまっている年代の読者にむけられているのね。その「卒業してしまった」ことの悲哀とともに。そりゃ「若者向け男性誌」『ポパイ』の読者が共感しなきゃウソだよね。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』】「人は『学生』でなくなると今までの共同幻想に気付く。友達ごっこのそらぞらしさにうんざりする。結局、恋愛も友情も手近な場所においてあるものをなぞっていくものなのである。悲しいかな。」（Ｐ９９）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・学生気分】（承前）「しかし、そういったことをかみ締めながら新しい価値観を切り開いてゆくのが「学生」でなくなることなのであり、そうやって学生気分という空虚な気分を身体から抜いてゆくのだ」（Ｐ９９）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・学生気分】承前「ところが、である。そうやって学校を卒業して、もうかなり経っても、人はまた学生気分と付き合わなければならなくなる。この大人になってから出会う学生気分には切ない風が吹く。」（Ｐ１００）

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【リリーフランキー・『エコラム』学生気分】承前「集まって、ワザとハシャいで見せたり、元気い一杯のオレを必要以上にアピールして見せたり。３０代になった今、学生気分の場所にいる。１０代の頃の俺たちが見てたら思うだろうな。オヤジのクセにと、学生でない人の学生気分にはもはや客観性もない」

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・あの時と今】「昔、楽しかったその頃が過ぎた後、「あの時」を思い出し、そこに行ってみようとする。しかし、当然だが「あの時」はあの時であって、今に当てはめるとギクシャクする」（Ｐ２８６）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・あの時と今】承前「それぞれの環境に散った者が久しぶりにする話はいつも「あの時」の話だ。ボクはいつもそんな場所で昔話をするたびに、そっちの方が「終わってる」かんじがして、立ち去りたくなる。」（Ｐ２８６）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・あの時と今】承前「どれだけ、クソ会社で社会のネジ（しかも小）になっても、そっちの方がまだ生きてるし、可能性もある。「あの時」という幻想の中にしか楽しさを探せないで考えている人は、一度、あの時の人々とあの時の話をしてみるといい」（Ｐ２８６）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・あの時と今】承前「それは確実にあの時よりも寂れてくだらない、「終わってるオトナの風景」になる。パンチ結構。キック賛成。あの時に泣くより、今にパンチである」

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・うそくささの力】「現実は小説よりもうそくさいが、現実は小説よりも、頑張っている。ボクは主人公を植物のように弱弱しく描いた物語は嫌いだ。人間はそんなに弱くはないし、一つのトラウマで人生が染まるほどチャチじゃない」（Ｐ４３５）

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・うそくささの力】承前。「勝手に弱く想像するのは作り手が現実を知らないからだである。そして、その「現実っぽい空想」には人に勇気を与える力がない。」

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

【リリーフランキー・『エコラム』・うそくささの力】承前。「現実に生きるボクたちは、小説のように弱弱しく生きてはいけない。それが一番の仕返しである。現実は大衆小説のようにうそくさい。文学的に物事を考える必要などない。」（Ｐ４８６）