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スギを植える理由

勉強不足の人間が言っているということをどうかご承知下さい。
自然
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林学たん @ringaku_tan
従来の苗木植え続ける傾向…無花粉スギに補助金(読売新聞) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150214-…
林学たん @ringaku_tan
今日のお昼に見たヤフーニュースに新たに無花粉スギの補助金を出すといったものがありました。
林学たん @ringaku_tan
「花粉症が国民症と呼ばれるほどスギ花粉に苦しんでいる国民が多数いる中、なぜ、その原因となるスギを未だに植えているのか?」というような意見を聞いたこと、思ったことがあるかもしれません。
林学たん @ringaku_tan
確かにスギは造林樹種の約4割を占めています。ちょっと手元にある古い林業白書になってしまいますが、平成22年度の樹種別人工造林面積でスギは2割以上の割合とあります。
林学たん @ringaku_tan
また、 「日本の約1/4は人工林で、なぜこんなに役に立たない森をこんなに作ったのさ」 「スギなんか植えてないで、ブナやナラといった広葉樹を植えて生物多様性や土壌保持、二酸化炭素吸収能力を高めようよ」 という方もいるかもしれません。
林学たん @ringaku_tan
以前、これに関する話を友達にしたら、ウケが良かったのでここでもしてみますね。現在の日本の森林はなぜこうなったのか、その経緯を知れば今起きている現状と課題がはっきりするかもしれません。
林学たん @ringaku_tan
今回はそれに関することをつぶやいてみます。 あんまり期待しないで下さいね。軽く聞き流す程度でお願いします。
林学たん @ringaku_tan
スギやヒノキを植えた最大の理由は「金になるから」です。これに尽きます。より正しくは「金になると思われたから」でしょうか。特にスギは他樹種と比べてノウハウも確立され、育成期間もヒノキよりも短い、安定した収量と収入を見通しやすい、伐倒造材が容易、など林業経営上で有用な樹種でした。1
林学たん @ringaku_tan
広葉樹の方が水源涵養機能や生物多様性、土砂流出防止機能が優れている、などの意見はあります。確かにそういうものもありますが、現実の山林所有者にとって大事なのは、それらのことよりも「いかに持続して金銭的利益をあげられるか」です。2
林学たん @ringaku_tan
山林所有者は自らの「資産」として山林を所持しているのであって、別に生物多様性保持や土砂流出防止機能を保つことが主目的ではありません。 (中にはそうでない方もいるかと思いますが、今回はそれに触れると話が進まなくなってしまいますので…)3
林学たん @ringaku_tan
山林に植えてある樹種をどうするかは山林所有者に委ねられているのであって、国家が指図できるものではありません。日本の森林は私有林が58%を占めているのです。また、その多くは零細です。国有林ですら、持続的経営のために「儲ける」ということから完全に逃れることはできません。4
林学たん @ringaku_tan
それは森林・林業の特徴なのかもしれません。過半数は個人や会社・法人の所有するものでありながら、そこから生み出されるものは公益的機能を通じて国民全てに影響を与えます。ただ「林業が特殊である」とは言いません。みんながそれぞれに特殊である、と私は思います。5
林学たん @ringaku_tan
話が逸れますが、「日本は特殊である」とか言うのは違う気がします。それぞれの国ごとに「特殊」がある思います。他国の森林林業と比較してあそこが良い、ここがダメだと言って、日本はアメリカやフィンランドと比べて特殊だから…というのは私は違う気がします。6
林学たん @ringaku_tan
端的に言って広葉樹林の森林は「儲からない」のです。より正しくは「儲かるためのノウハウや仕組みが確立・普及されていない」でしょうか。広葉樹林を造林しても技術や販路を持つ人は利益をあげることができるでしょう。しかし、広葉樹の施業技術は針葉樹のそれと比べると難しいのです。7
林学たん @ringaku_tan
まず、伐倒が難しい。針葉樹はまっすぐ一本の太い幹に小さい枝葉が付いています。しかし、広葉樹は樹種によって多少変わりますが、その幹の形状は安定しません。もう、それだけでスギなどを上回る高い伐倒技術が要求されることが想像できるかと思います。伐倒して死者が出ては意味がありません。8
林学たん @ringaku_tan
事実、林業の労働災害の発生率は全産業で2位以下を突き放して圧倒的1位です。元々、死の危険性が高い産業です。それに拍車をかけるような施業はしたくないというのが現場の意見でしょう。9
林学たん @ringaku_tan
じゃあ、伐倒なんかしないで、完全に森林涵養保安林として利用すればいいじゃないか。という意見もあるでしょう。それでも、森林の管理には伐倒という作業がつきものですし、金銭的利益も望めなくなるので、その分の管理費用は誰が負担するのでしょうか。10
林学たん @ringaku_tan
国有林であれば税金ですし、民有林であれば山林所有者になりますね。山林所有者にしてみれば、「なんで私があんたら他人の生活のためにお金にもならない森林管理をしなくちゃいけないんだよ!」となってしまうのでは?11
林学たん @ringaku_tan
結局、「スギなんか植えてないで、ブナやナラといった広葉樹を植えて生物多様性や土壌保持、二酸化炭素吸収能力を高めようよ」という性質の意見は林業の現場や山林所有者の事情を考慮してないか、軽視しているのではと思います。12
林学たん @ringaku_tan
読み返してみると言いたかったことは「コトはそう単純ありませんよ」ということでしょうか。花粉症で被害を受ける人もいれば、土砂流出防止機能によって下流域に住む人々の命を救う。そんな二面性を森林は持っています。そしてそれはスギ林も同様なのです。13
林学たん @ringaku_tan
あくまで、一個人のたわごとであるので、「ふーん、勝手に言ってろよ」程度に思って下さい。穴だらけの論理展開というのは分かっております。それをご承知下さい。 何か突っ込まれても私の豆腐メンタルだと一瞬で崩壊しそうです……。14(終わりです。有り難うございました)

コメント

全人類killer_7を買え @lute_the_fool 2015-02-16 13:05:42
針葉樹は基本まっすぐ伸びるので材木として「育てやすい」「収穫しやすい」「使いやすい」、と。なるほどなー。
もるもる @irisgazer 2015-02-16 13:42:19
日本中スギ林になった歴史的経済的事情とか、今更容易に対策できない現実とか、凄く納得できます。ただ、きっと花粉の季節になったら「御託はいいから諸悪の根源を焼き払ってくれ!」と目と鼻を真っ赤にしながら毒づく事しか出来なくなるので、花粉症つらい……。
林学たん @ringaku_tan 2015-02-16 14:58:24
花粉症は確かにツライと思います。 素人考えではありますが、花粉症解決は 全ての花粉スギが無くなるか、完全に花粉症を抑える薬が開発されるか のどちらかになるでしょう。 薬剤関係者ではないので、断言はできませんが、実現の早い方は後者になるんだと思います。 どうしても花粉スギ全廃の実現の難しさを分かっている身としては。
こしみずひさつね/輿水久常 @koshimizuhisatu 2015-02-16 19:04:57
林業って何のためにやるんだろうという暴言。映画のネタになるほど儲からない、国内では到底賄いきれないほどの過剰な供給、国外の安価な材木に価格競争で負け、主様の言うように死亡事故は多発、挙句花粉症が国民病になり大迷惑を被る人続出。
くまちゃん @TOMOMAKU 2015-02-17 05:48:30
今のようなスギ林ができたのは、戦後大量に建材が必要だったとかうろ覚えだったので、改めて勉強できて良かった でも、花粉症が増えたのは現代だし 昔は今程スギ林が多くなかったのでは、危険なのに?
狼吼 @wolf_howling 2015-02-17 06:36:12
汚染物質垂れ流して周囲に公害病を生み出してる工場が「金になるからやってんだ。病気はお前らが治療費出して勝手に治せ!」なんて言ったらマッポー状態。スギ花粉情報とかも出る程に科学的因果関係も明白だし公害として賠償請求とかまで行けば無花粉スギへの切り替えは進むんでしょうかね?(また長い時間を要しそうだけど…)
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