火山噴火の歴史を書くということ

測って数字を出せば答えがみつかるようなものではないです。
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早川由紀夫 @HayakawaYukio

【解説】炭化木を含む地層は火砕流の堆積物のように見える。しかし、それをラハール(泥流)の堆積物すなわち噴火ではないと無理やり考えたほうが、他の観察と引き起こす矛盾が少ない。堆積物が火砕流かラハールかはふつう見分けがつくが、しばしばむずかしいときもある。

2015-02-16 11:12:00
早川由紀夫 @HayakawaYukio

【解説2】ラハールと強引に解釈した堆積物は、みかけは火砕流に見えるが、火砕流である決定的な証拠(たとえばガスパイプ)をもたない。炭化木は、すでにあったものが運ばれてきたと考える。もちろんその場で炭化した証拠(炎の化石)はない。

2015-02-16 11:14:24
早川由紀夫 @HayakawaYukio

【解説3】つまり、モデル(仮説)を否定する決定的な証拠があったらそのモデルを捨てるが、決定的な証拠はなく、状況証拠に留まる場合は、モデルを堅持する場合がある。もし下の火砕流に根を張った樹木が立ったまま焼かれていたら、私のモデルは決定的に否定されるだろう。

2015-02-16 11:16:50
早川由紀夫 @HayakawaYukio

もし、従来のように全方向火砕流が2000年ほどの時間をはさんで2回あったとするなら、その人は次の説明責任を負う。 1)それぞれの噴火の年代 2)先の火砕流直前のプリニー式はYP軽石だが、後の火砕流直前のプリニー式はどれになるのか。嬬恋軽石(YPk)は候補になれない。

2015-02-16 11:21:29