那覇マラソンと沖縄観光

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樋口耕太郎 @trinity_inc

週末、那覇マラソンが終わった。いつも思うのだが、6時間15分の制限時間はどうにかならないものか。交通規制は短いほど好ましいと考える役所の発想はいつものことだが、そんなことはまるで問題ではない。ともかく、沖縄はこういうことをしてはいけないのだ。

2010-12-07 04:34:01
樋口耕太郎 @trinity_inc

観光立県、癒しの島沖縄、優しい人の島、守礼の国などの観光キャッチフレーズとは裏腹に、このような優しさを感じさせない対応を見るたびに、毎年この日を楽しみにしているランナーや観光客がほんとうに気の毒だと思う。

2010-12-07 04:37:22
樋口耕太郎 @trinity_inc

1年間この日を心待ちにして、ずいぶん前から準備をし、予定を立て、会社を休み、往復どんなに少なくても5万円、ノーマルでは10万円の航空券を買って那覇マラソンに望み、沿道の暖かい応援に感動しながらゴールを目指してあと少しというところで、交通規制が早々に解除される。

2010-12-07 04:42:15
樋口耕太郎 @trinity_inc

要はどんなに言葉を飾っても、那覇市と沖縄県は、観光客や那覇マラソンのファンよりも那覇市民の利便性を優先しているということだ。自分たちの生活が何より優先。那覇マラソンは生活のための必要悪といわんばかりだ。

2010-12-07 04:43:45
樋口耕太郎 @trinity_inc

議論の本質は那覇マラソンの運営についてではない。一事が万事、沖縄の心無い姿勢にある。私が住んでいる北谷のアラハビーチは、広大な砂浜のほんの一角だけが遊泳区域だ。ビーチが広いだけに、まるで子供プールのようなちっぽけな遊泳区域は、観光客にわざと意地悪をしたいのかと思えるほどだ。

2010-12-07 04:50:02
樋口耕太郎 @trinity_inc

日没から1時間も前に遊泳禁止になるだけでなく、「さっさと上がれ」といわんばかりの無粋な放送。遊泳が禁止になってから僅か30分でシャワーが使えなくなる。ライフガードは慌しく片付けをはじめ、殆ど顧客を追い立てるようにビーチを閉じる。

2010-12-07 04:52:16
樋口耕太郎 @trinity_inc

沖縄旅行は決して安価ではない。沖縄では本土の観光客がお金を落とすことが半ば当然だと考えられているのだが、お父さんが辛うじて休める夏のハイシーズンに日程を組むと、どんなに安く見積もっても家族4人で20万円は必要だ。

2010-12-07 04:59:51
樋口耕太郎 @trinity_inc

激しい競争社会とストレスの中で1年間懸命に働いてお金を貯め、家族水入らずで心の洗濯に来た沖縄でこのような仕打ちを受ける。本土での社会生活の熾烈さを思うと、ほんとうにほんとうに気の毒だと思う。

2010-12-07 05:02:05
樋口耕太郎 @trinity_inc

一番の問題はシステムではない。運営にまるで思いやりが感じられないのだ。沖縄ブームが息の長い盛り上がりを見せてから15年、沖縄は、観光客が来ることを当たり前だと勘違いし始めているのではないか。

2010-12-07 05:05:24
樋口耕太郎 @trinity_inc

沖縄は毎年1兆円を超えるお金をもう30年以上も本土から浴び続け、誰かから何かをしてもらうことにすっかり慣れてしまったようだ。

2010-12-07 05:12:15
樋口耕太郎 @trinity_inc

沖縄が虚心坦懐に心に留めるべき事は、誰かに何かをしてもらうことで、幸福と繁栄は決して実現しないということだ。沖縄が沖縄以外の人たちに奉仕し、役に立つことなしに、観光立県の発展はあり得ない。

2010-12-07 05:13:38
樋口耕太郎 @trinity_inc

ホノルルマラソンの制限時間をご存知だろうか? もちろん無制限である。 ハワイの人に「なぜ制限時間がないのか?」と聞けば、恐らくこう答えるだろう。 「そんなの当然だろう。ハワイなんだから」、と。

2010-12-07 05:17:37
樋口耕太郎 @trinity_inc

結局、地域再生は心の再生である。我々が「何かをしてもらうこと」を追いかけるのを止め、「自分は何ができるだろう」と考える。沖縄人ひとりひとりの心に変化が生まれなければ、どれだけお金を投下されても、何軒リゾートが開発されても、我々が望むような未来はやってこない。

2010-12-07 05:22:45
樋口耕太郎 @trinity_inc

「いま、愛なら何をするだろうか?」 沖縄が繁栄を望むならば、自らに、常に、問うべきことはこれだけである。

2010-12-07 05:24:32