津田大介氏、mixiについて思うこと
- kanata0954
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2004年~2005年の頃、俺は相当mixiが好きだった。今の俺のツイッター好きを100と考えたとき、70くらいの割合ではmixiが好きだった。日記のコメント返しはあんましなかったけど今のツイッターみたいに突発飲みとかmixiで募集したりしてた。楽しかった。
2010-12-13 05:10:54承前)俺がmixiから心が離れたのは明確に2つ理由がある。1つは盛り上がりを見せた時期に負荷対策で最新日記一覧画面でその人の1日分の最新日記だけしか表示させなくなったこと。ツイッターのようにpostが多い人が最新日記一覧を埋めることがなくなったが、あれで日記閲覧の頻度が減った。
2010-12-13 05:15:14承前)そして決定的だったのが2つめ。プレミアム会員制度を始めたときだ。プレミアム会員になるのはやぶさかではなかったが、無料会員との差別化の条件が酷く、唖然としたのを覚えている。彼らは無料会員は3カ月でユーザー同士のメッセージが消える仕様にしたのだ。
2010-12-13 05:18:44承前)このやり口が俺にはそれまでユーザーがやりとりしたメッセージを「人質」にしたように見えた。当時既にmixiのメッセージはSPAM対策がそこそこきいて有能な連絡ツールになっていたが、その重要なユーザー資産を検索機能すら用意せず、負荷対策でもなくただ消すという行為が許せなかった。
2010-12-13 05:21:52承前)もちろん彼らのビジネスモデルの話であるし、無料サービスに文句を付けるのはお門違いだという指摘もあるだろう。だが待って欲しい。俺はその時点までmixiのヘビーユーザーで適正な付加価値を提示されれば間違えなくプレミアム会員になっていた。
2010-12-13 05:24:54承前)結局俺は俺はメッセージを人質に取るmixiのやり方が最後まで許せず、プレミアム会員にはならなかった。無料サービスであっても越えてはならない一線をmixiは越えてしまったと判断したからだ。メッセージはツールを使って定期的にダウンロードするようになった。
2010-12-13 05:26:12承前)いつしか俺は日記を書かなくなっていった。ログイン頻度も減り、メッセージ機能そのものの必要性も薄まっていった。2007年に入る頃には俺にとってmixiは重要なサービスではなくなっていた。あとから無料会員のメッセージ保存期間は無制限に戻ったが、既にmixiへの熱は冷めていた。
2010-12-13 05:30:22承前)SNS自体に対して興味が薄れていく中、登場したのがツイッターだった。俺は2007年4月11日にツイッターを始めたが、開始当初はプロテクトで始めていた。知り合いだけでなく、知らない人から承認申請が来るうちに、ツイッターでは何を書けばいいのかがわからなくなった。
2010-12-13 05:32:19承前)俺がそのとき思ったのは「このままだとツイッターはmixiと同じ使い方になる。mixiへの熱が冷めている今、mixiとは違うオープンな形で新しいコミュニケーション・情報発信のためのツールとしてツイッターは使うべきだ」と思い、プロテクトを外した。
2010-12-13 05:33:22承前)俺は自分の好きだったインターネットがmixiブームによって閉じた方向に向かっているように感じていた。それに対する素朴な忌避感があったため、オープンで原始インターネット的な性質を持つツイッターに惹かれていったのだと思う。
2010-12-13 05:38:04承前)mixiが転換点を迎えているというのは疑いのない事実だ。そして俺がmixiを捨てた理由がごく個人的な動機によるものということもわかっている。だが、一事が万事mixiは「デフォルトのサービス設定とその後の仕様変更」で間違う企業だという印象を強く持っている。
2010-12-13 05:41:56承前)プレミアム会員導入時しかり、利用規約変更時しかり、デザイン変更しかり、ボイス導入しかり、メアド検索しかり……。デフォルト設定さえ間違えなければ、大きな社会問題に発展することはなかったであろうケースもたくさんある。
2010-12-13 05:44:09承前)とはいえ、mixiが多くの人の重要なコミュニケーションインフラになっていることは事実であり、純国産サービスとしてのmixiに期待される部分も多い。迷走を続けている今だからこそ、サービスのコアコンピタンスを再定義・機能を削ぎ落とした上で復活を遂げてもらいたいなと思う。(了)
2010-12-13 05:49:52