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akinosora_
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四半世紀も作家をやってきて痛感すること。本の売れ行きや知名度には、もちろん作品の出来そのものも大事だけど、何よりも重要なファクターは「まず読んでもらうこと」。どんなにいい作品を書いても、手に取ってもらえなければ無意味。
2015-02-16 20:31:55
@hirorin0015 ネットで自分の作品のレビューを見ると、たいていの場合、読者の大半が好評価(まれに「つまらなかった」と言う人もいるけど、それは好みだからしかたがない)。だから手に取って読んでいただけさえすれば、楽しんでいただけるという自信はある。
2015-02-16 20:35:35
@hirorin0015 だから毎回、新刊を出すたびに、装丁のことで編集さんと頭をひねる。書店で手に取ってもらうには、どんなイラストがいいか。どんなレイアウトがいいか。どの出版社の編集さんもいろんなアイデアを出してくれるし、僕もアイデアを出す。
2015-02-16 20:39:13
@hirorin0015 最近の僕の本の装丁の例。どれも悪くはないし、イラストレーターさんもがんばってくれてるし、自分でも気に入ってるんだけど、なぜか売れ行きがイマイチ。つまり、手に取ってもらえない。 pic.twitter.com/4CdTxR5hgH
2015-02-16 20:44:47




@hirorin0015 『MM9』の開田裕治さんの表紙もかっこいいですよね。 pic.twitter.com/kU3O3nrBZ9
2015-02-16 20:48:17


@hirorin0015 世の中には思わず手に取りたくなる表紙というのもあって、それがベストセラーを生む一因になってることは間違いない。でも、既存のベストセラー作品の装丁を真似しても売れるわけではないのも当たり前。実例は多数。
2015-02-16 20:52:02
@hirorin0015 じゃあ、どんな装丁、どんな内容なら当たるのかと言うと、「まったく分からない」としか言いようがない。大切なことなので二度言う。「まったく分からない」
2015-02-16 20:54:22
@hirorin0015 どんな本が売れるか、事前に分かってる作家や編集者はいない。だって、必ずヒットするセオリーなんてものがあるなら、みんなそれを使ってベストセラーばんばん出すはずでしょ?(これは小説に限ったことじゃないが)
2015-02-16 21:01:52
@hirorin0015 ベストセラーを次々に出す作家はいるけど、あれは以前に大当たりを出して人気を不動のものにし、固定読者をつかんでるから。一度ベストセラーを出した作家は出版社もプッシュするから、次の本も当たる可能性が高くなる。(もちろん作品自体が面白くないといけないけど)
2015-02-16 21:05:46
@hirorin0015 で、問題は、その最初の一発を当てる方法。これは誰も知らない。「俺の言う通りすれば絶対に当たる!」なんて言う奴は、嘘つきか誇大妄想である。
2015-02-16 21:09:56
@hirorin0015 『翼を持つ少女』でも書いた、ダ・ヴィンチの描いた絵の一枚にすぎなかった「モナリザ」が、偶然、世界の名画になってしまったエピソードのように、ある本がベストセラーになるのは偶然だと思う。
2015-02-16 21:14:08
@hirorin0015 作家にできることはただひとつ。とにかくいい作品を書くこと。少しずつでも読者をつかむこと。いっぱい努力して、作品が少しでも面白くなるように工夫して、大当たりする確率を少しでも上げること。あとはもう偶然に期待するしかない。人事を尽くして天命を待つ。
2015-02-16 21:19:10
@hirorin0015 結論は何かと言うと、『僕の光輝く世界』が本格ミステリ大賞を受賞してくれたらいいなと(笑)。
2015-02-16 21:25:04