神は確かに存在する。そして彼は一切信用できない理不尽で幼稚な存在であった

「神と戦う」 ことが「神を信仰すること」なんてロジックを見せられたら、感情の制御なんて無理ですよ!! もう、ほんとおいおい泣いてた。一緒にご覧の方には迷惑だったと思う。でも、本当に、胸を打たれたのです。なのでみんな「エクソダス」見ませんか?
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MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

村長も「微妙」評価かか「エクソダス」…私はここ1年で見た映画の中で「ゴーン・ガール」を抜きトップだった。無論、非常に好みのわかれる作品だとは思う……公開初日に見に行った時も、観客の大半はスタッフロールも見ずに席を立ち、残りの一人は寝てて、オレ一人だけ大号泣してたw >RT

2015-02-17 03:19:36
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

要点だけまとめるが、映画『エクソダス』の素晴らしさは神=エホバ=旧約聖書の妬む神を、厳格な律法を人々に下し、違反者を厳しく罰する「苛烈なシステム」というより、感情の制御ができず、善悪の区別が付かない、稚拙で幼稚な存在として描いたところにあると思う。

2015-02-17 04:19:47
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

「神が存在するかどうか」で悩めるならまだ幸運だ。この映画で描かれているのは「神は確かに存在する。そして彼は一切信用できない理不尽で幼稚な存在であった」という途方もない絶望だ。その事実を飲み込んで、数十万の難民に「神を信じろ」と告げるモーゼの覚悟と孤独を思った時、号泣していた。

2015-02-17 04:20:22
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

私はユダヤ教、キリスト教知識に乏しいので、以降はただの無知な「独自研究」である。 映画『エクソダス』序盤で、モーゼは「イスラエルとは神と"Wrestling"――格闘する民を意味する言葉である」と語っていた。それが、この映画のテーマではないかと思う。

2015-02-17 04:40:39
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

この映画における神とは、400年、自分を信仰するヘブライ人を奴隷に留め置きながら、突然やる気を出して今年中にヘブライ人脱出させるって決めた!と抜かし、面倒を全てモーゼに押しつけた挙げ句、支配階級のエジプト人の子供を全て殺すするような、理不尽で残虐で理解不能な存在である。

2015-02-17 04:42:15
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

しかしモーゼは、そんな理不尽で理解不能な神と対話し、時にノーさえ突き付ける=たぶんこれが「神とレスリング」だ。それはまるで山田正紀「神狩り」における神との戦いのような行為に見える。けれど、モーゼにとって、そうした神との戦いこそが、神を信仰することのようなのである。

2015-02-17 04:44:13
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

前述のモーゼの覚悟だけでも号泣なのに、「神と戦う」 ことが「神を信仰すること」なんてロジックを見せられたら、感情の制御なんて無理ですよ!! もう、ほんとおいおい泣いてた。一緒にご覧の方には迷惑だったと思う。でも、本当に、胸を打たれたのです。なのでみんな「エクソダス」見ませんか?

2015-02-17 04:48:58
MAEJIMA Satoshi @MAEZIMAS

『エクソダス』は――友人に指摘されて気づいたのだが、「ウルトラスーパーブラック企業・ヘブライ民族株式会社で、超絶パワハラワンマン社長から勝算ゼロの超巨大プロジェクトのリーダーに無理矢理任命された中間管理職の話」だと思ってもらえば、モーゼに感情移入しやすくなるのでは、と思う……。

2015-02-19 12:09:48