岡田斗司夫さんによるtwitter実況『風立ちぬ』まとめ

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

21時より金曜ロードショー「風立ちぬ」にあわせて、実況ツイートします

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NHKのBSスターウォーズ以来かなぁ。実況は。2時間の長丁場になるけど、よろしく！

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USJのCM。ああ、行きたいけど時間が・・・

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はじまったー。 長編引退作品！

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冒頭は、マジックで殴り書きしたタイトル。最初はキライだったけどなぁ

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田んぼの中に浮かぶような、大きな民家。庄屋の家だよね。主人公の家が裕福なことがわかる。

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明治〜大正期に想像された飛行機械のようなメカ。垂直上昇することから、これはリアルではないことがわかる

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主人公の飛行機は、街行く人には見えない。しかし年頃の女の子にだけは見えている。

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これまた戦前の空想画によくある飛行船

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夢→現実への流れが「メガネ＝視力「というのがすごい。彼にとって「現実」は存在しない。すべてがガラスに浮かぶ虚像なのだ。

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このころの日本は、美しいなぁ。登校路がすごく描写が細かい。

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美しいモノしか見えない二郎には、汚い言葉も聞こえない。先生から洋書を借りて、喧嘩をしても母に言い訳しない。徹底したエリートなのだよ

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見知らぬ少年には親切でも、妹には冷たい。この温度差が最後まで二郎というキャラの見どころ

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屋根の上で星を見て、視力回復を願う。彼のパイロットへの情熱は切ないほどに強い。

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二郎の夢の中。夢なのにメガネをかけているのは、現実との折り合いができてきた証。

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カプローニ氏が笑った瞬間に、頭上の飛行機の爆弾が見える。「敵の街を焼きに行くのだ」というセリフの残酷さ。

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「戦争が終わったら」というのは、「戦争で実績を作って」「戦争で儲けて」という意味。もちろん宮崎駿はぜんぶ、わかって作ってる！

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カプローニ氏の「完成しなかった巨大飛行艇」。飛行機を作る者はなぜか、巨大な飛行艇を作って破滅するなぁ。

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カプローニが「飛行機は美しい夢だ」と断言するときは、目に狂気が宿る作画。映画の最後まで「狂気＝瞳の動き」として表現される

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二郎は成長して、東京大学の学生になる。田舎の庄屋の跡取り息子から帝国大学生、というエリートコース。

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帽子が飛んだときに、ナオコが帽子を受け取る。しかし危なかったナオコを救ったのは、実はお絹。二郎君は見ていただけ。ここにもヒーロー性の否定。

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ずっと見ていると、宮崎駿が主人公を「ヒーローでは無く、もっとリアルな存在」と描こうとしているのがわかる。ヒロインのピンチを救わない。カプローニの戦争論にも反対しない。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

地震の表現はいいけど、効果音が人間の声、というのは絶対に失敗だなぁ。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

地震で停車した汽車から逃げる人々。しかし二郎は彼らに冷たい。「機関車は爆発しない」というのを庶民には教えない。自分の感じた「美しいもの」を守ることしか考えない、ある意味エゴイスト。

岡田斗司夫@オタキング @ToshioOkada

地震で火の手がどんどん拡がる。二郎の作る飛行機は、この何十倍、何百倍もの火災や被害者を生み出す。彼にはその幻想が見える。