対人支援のための境界線
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サバイバー出身の支援者は、クライアントに巻き込まれやすく、支援者仲間に厳しい。潔癖すぎて、正論過ぎて、時々うんざりする。どこかで妥協して相手の懐に入って対話ができる状況に持っていって少しずつ揺さぶっていくということでしか事態は変わらないことも多いのにな。
2015-02-07 18:32:38彼女らは「枠のない支援」をしたがる。家族のように。親友のように。そして疲弊して、自分たちと同じような支援の仕方をしない支援者仲間を「冷たい」と攻撃する。本当は、支援してほしいのは彼女ら自身なのよね。自分がしてほしい支援を、自分を投影したクライアントに対してやっている。
2015-02-07 18:34:40カウンセラーである私は「枠」を大事にするので、彼女らから「冷たい」だの「割り切りすぎ」だのと、時として攻撃される。でも「枠」や「相手との境界」を大事にできない支援者はアマチュアだ。支援になっているのか?相手の依存を引き出しているだけではないのか?という自問自答は必須だと思う。
2015-02-07 18:37:55支援者と当事者の2つの立場に足を突っ込みながらせざるを得ない支援もある。でも、そういう時こそ「枠」が自分を守ってくれるのだということを、知っておいた方がいい。
2015-02-07 18:39:18「サバイバーである」という支援者に一定のニーズはある。サバイバーではない支援者よりも、被害者感情を「より理解している」と誤解されることが多いからだ。いちばん問題なのは「元サバイバーの支援者」というレッテルが剥がれなくなることだ。
2015-02-07 18:47:57元サバイバーの優秀な支援者を私は何人も知っている。彼女らは、自分の経験というフィルターが適切な支援を邪魔することを知っている人たち。自分の被害経験と何年も格闘して過去のものにできた人たち。そして彼女らは、クライアントにわかる形で「元サバイバー」だということをオープンにしていない。
2015-02-07 18:52:37サバイバーであることを売りにしている支援者は、多くが二流三流であることは知っておいた方がいい。「この人には同じような被害経験があるから、わかってくれるんじゃないか」と思ってしまう人も多いんだけどね。
2015-02-07 18:55:13元サバイバーの肩書きが強力さを発揮するのは、政治的な文脈だね。私たちカウンセラーは専門的な支援経験を相当積んでいないと意見なんて聞いてもらえないけど。代弁者としての働きには、本当に頭が下がる。
2015-02-07 19:06:45「この人を助けたい!」と頑張っちゃう支援者はすぐに息切れするし、依存を引き出すだけでろくな支援になってないことが多い。でも「この社会を変えたい」と頑張ってる支援者には、一定の信頼を置いている。
2015-02-07 19:09:03元サバイバーの支援者たちが「すごーい、そんなことまでやってあげたの!」「私はそこまでできない……」なんて言い合っているところで「ハア?それはしたらアカンことでしょ?」と言って、その場を凍り付かせたことのあるアカウントがこちらw
2015-02-07 19:27:38「かわいそうなアノヒトに、どれだけやってあげたか自慢」は、善良で熱意のあるシロウトのおばちゃんたちがよくやってるので、注意しておきましょう。あれ、マスターベーションです。
2015-02-07 19:30:43「支援」の話をしているときに、友人知人だとかボランティアだとかの話が出てくるのが、なんだかなあと思う。友人知人の相談に乗ることはあるけど、それは「支援」ではない。ボランティアであろうがなかろうが「支援」に関わる以上、支援者としての倫理は守るべき。
2015-02-08 09:14:22「枠」や「境界」の意識がプロのカウンセラーに必須なのは、支援の「公平性」にも関わるからなんだよね。全てのクライアントに、カウンセラーは公平じゃなきゃいけない。
2015-02-08 20:19:24毎回、セッションの終わり近くになって「実は……」みたいな話をするクライアントには注意が必要。これって、自分には時間という「枠」を崩してほしい、特別扱いしてほしいというサインだからね。これに乗っからないことが大事。
2015-02-08 20:21:40時間延長に持っていきたがるクライアントには境界例が多いんだよね……。自分だけ特別扱いをしてほしいという「依存」には、乗っからないこと。そのクライアントのためにも、他のクライアントに不満を抱かせないためにも、同業者からの信頼を失わないためにも、自分が疲弊しないためにも。
2015-02-08 20:25:03仕事のストレスが何度目かのピーク。相当きついけど、続けられるのは高給もらってるからだな……。もうね、そこで折り合いつけるしかない、っていうw
2015-02-14 08:48:05対人援助職のストレスフルな労働の対価は、報酬として支払われるべき。専門家の「善意」や「熱意」に委ねるべきではない。また、専門家を自認しているのであれば、「善意」や「熱意」で補填せず、報酬をしっかり取りに行くべき。
2015-02-14 09:00:27「正しい人」が苦手なんだけど、それは私の得意分野が「うつの人のぐだぐだにつきあうこと」だからなのかもしれん。正しくあろうとするがゆえに、潰れてしまううつの人に「いいかげん」を教えるのがアタシの仕事だと思ってるところがあってだなw いつもいつも正しくなくていいんだよって。
2015-07-28 19:31:16「正しい人」って、攻撃的なんだよなー。まあでも、「正しい人」がうまくいかなくなって、うつになると、アタシのクライアントになるわけだがwww
2015-07-28 19:32:16