リリングミストのおはなし

リリングミスト @RelyingMist

ながすぎクジラとボロボロどりのお話

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「僕と同じシュルイの悪魔ならヨモギが効きます。すりつぶしたものを枕元に置いておけば、ぐっすり寝られるでしょう」リリングミストは背伸びをすると、小さな壷を手に取って、あなたに渡しました

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女の子はドロドロと溶け出して排水溝に吸い込まれていきました。下水道からクスクスと言う女の子の笑い声が聞こえてきます。びっくりして佇んでいると空からは季節外れの塩がふってきました。あなた以外のものは皆シナシナになって、目をこすっています

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「どくろキャンディいらんかね」子ども達は息をひそめています「ポイズンキャンディいらんかね」子ども達はまだ息をひそめています「おいしいキャンディいらんかね」行商人がそう言うと子ども達は歓声をあげ草むらから飛び出しました。おいしいキャンディはとてもおいしいのです

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１人と見ている人間の話

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「カンッカカンッ」男は右の靴底についている木箱を鳴らします。「カチャッチャチャチャッ」左の靴の裏には鉄が打ち付けられています。「村でお祭りがやっていますが、あなたは参加することが出来ないと彼は言っています」通訳は教えてくれました。そういえば遠くの方で何かを打ち付ける音が聞こえます

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「罪人は死刑」裁判官が叫ぶと会場がどよめきます。「虫をつれてこい」しばらくして丈夫そうな箱が持ってこられました。箱があけられると、罪人の周りを小さな虫が飛び始めます。この虫は四六時中罪人にまとわりつき、1日に1回、体をかじるのです

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この町は1時間ごとにネガティブになったりポジティブになったりするのです。「やあ2時だ」皆がポジティブになる時間です。「おい、みんな王様をやっつけよう。ポジティブな傭兵は強いが、ネガティブな傭兵になら勝てる」「おお！」皆は勇みましたが1時間も経つと誰もそんなことを言わなくなりました

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学者とおさるの話

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魔獣は村人ととても仲がよく、草ばかり食べていて、見た目もフワフワしていました。でも魔獣の名前だけは遠くまで伝わっていましたから、悪い人間やずる賢い大きな鳥はこの村に近づこうとはしませんでした

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リリングミストが海を割ると魚たちが迷惑そうな顔をしたのでリリングミストは少し悲しくなりました

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学者たちが最後まで隠していたのは一冊の本でした。そこにはオレンジ色の空気を吐く方法が書いてありました。ですが肝心の白いの空気の吐き方はどこにも書いてありません。仕方がないので寒い時はオレンジ色の空気を吐きました

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笛吹き男と愛の話

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女の子は葉っぱを払いのけ、男の子は葉っぱを踏みつけました。「以来この町は泥に飲み込まれて行くのです」おばさんは悲しそうです。「来年にはもう１つ上の葉っぱに引っ越さなければなりません」あなたは気の毒に思いましたができることといえば、ジョウロで水をやるくらいです

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笑えばオークがやってきて「なにか面白いことがあったのか」と聞きます。ご飯を食べているとアヒルが集まってきます。銀を身につけると周りの人間に不幸が訪れました。でも笛を吹いた時だけはもなにも起こらなかったので彼は笛吹きになりました

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4つ目の女は、愛した男を石に変えてしまう力を持っていました。ある時、そんな彼女を見せ物にしようと悪い男がやってきました。4つ目の女は彼の言葉を信じ、彼を愛するようになりました。彼は石になりました。何も知らない彼女は石になった男にすがりつき、おいおい泣いているのです

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裏切りとかぼちゃワニの話

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ずる賢い大きな鳥が動物を蛇の穴に落とします。ずる賢い大きな鳥はそれを見て笑うのです。笑い声に寄せられて沢山のメスが集まってきました。今はずる賢い大きな鳥の繁殖の時期ですから、子どもたちは日が暮れる前に家に帰らなければいけません

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シュルシュルと何本ものロープが投げ入れられました。谷底からそのうちの1本を引っ張ります。先にくくられた肉が落ちてきました。次のロープを引っ張ります。今度は星形のバッヂが落ちてきました。別のロープをひきます。美味しい蜜を出す花が落ちてきました。あなたはとても不安です

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かぼちゃワニは頭の形がかぼちゃそっくりです。かぼちゃ畑に潜り込み、他の動物が近づいたところをガブリと襲います。長らく誰もやって来ない時にはかぼちゃも食べますが、間違えて仲間の頭をかじってしまうことがあるので出来るだけしたくありませんでした

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地図男と仕事の話

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地図男と彼の一族は何百年も前からこの世界の地図を完成させようと夢見ています。たき火に当たりながら地図男は、ひいおじいさんから聞いた西の国の話をしてくれました。西の国にはうさぎ人間が居てヒトと動物、両方の言葉をしゃべることができるそうです

リリングミスト @RelyingMist

山が崩れ、民家はぺしゃんこになってしまいました。色々な場所から泣き声が聞こえてきます。笛吹きはその様子を見て大声で笑いました。みんなは怒って彼を追い出しましたが、しばらくするとオークがやってきて瓦礫をどかすのを手伝ってくれました。笛吹きは笛を吹きながらどこかへ去って行きました

リリングミスト @RelyingMist

あのくまが人間を食べないと決めて3年が経ったのですから、あなたは600も歳をとったことになります。ご覧なさい。見上げた空で星たちがじわじわと動くのがわかるでしょう

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魔法の道具