編集可能
2010年12月14日

茂木健一郎@kenichiromogi氏の語る『意識とはなにか?』

2
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(1)意識は、なぜあるのだろうか。現代科学最大の謎の一つが、ここにある。朝起きたときに、そこに「私」が生じる。この不可思議を前に、すべての既成の理論は沈黙する。

2010-12-14 07:25:38
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(2)現在の知見を総合すれば、脳の中の神経細胞の活動によって人間の意識が生まれていることについては、合理的な疑いを差し挟む余地がない。その神経細胞を含む物質系のふるまいは、究極的には方程式で記述される。

2010-12-14 07:26:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(3)物質のふるまいが方程式やセル・オートマトンのような形式的理論で書けるという立場を「物理主義」(physicalism)という。物理主義の立場からは、意識を生み出す脳も、石ころや水も、本質的に変わりはない。

2010-12-14 07:28:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(4)なぜ、脳は意識を生み出すのか? それは、神経細胞の関係性に帰着させるしかない。ペトリ皿の上に神経細胞を一個培養しても、それ自体には、私たちが知るような人間の意識は生じない。神経細胞の関係性を通して、意識は生まれるのである。

2010-12-14 07:29:26
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(5)関係性に基づいて、意識が生まれる。この点を、現状の神経科学は捉え損なっている。神経科学におけるいわば「セントラル・ドグマ」である反応選択性は、意識の本質を説明し得ない。

2010-12-14 07:30:18
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(6)反応選択性の考え方によれば、もし、ペトリ皿の上の神経細胞に、第三者が「バラ」がある時にだけ刺激を与えれば、「バラ」に対する反応選択性が成立することになる。しかし、だからと言って「バラ」の認識が生じるわけではない。

2010-12-14 07:31:28
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(7)問題なのは、脳の中にバラに対して(統計的な意味で)反応選択性を持つ神経細胞があるとして、そのような反応選択性をもたらす神経回路の内部結合の方である。この相互関係を直接記述する理論でなければ、意識を説明することはできない。

2010-12-14 07:32:32
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(8)現在の神経科学の解析の方法は、「統計」的手法によって進められている。統計的手法は、数学的には扱いやすいが、要素を「アンサンブル」に基づく「数え上げ」でとらえているだけ。要素間の関係性を明示的に扱わなければ、意識の秘密には迫れない。

2010-12-14 07:34:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

意識(9)つまり、統計的手法は、暗いところで鍵を落としたのに、そこは見えないからと、明るい場所で探しているようなものである。

2010-12-14 07:35:24
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「意識」についてのほんのさわりの連続ツイートでした。興味がある方は、『脳とクオリア』『クオリア入門』『意識とはなにか』『心を生み出す脳のシステム』などの一連の著作を参照くだされば幸いです。

2010-12-14 07:36:15
茂木健一郎 @kenichiromogi

ははは。御意。大した数学じゃないよね。@kanaya 統計は数学?RT @kenichiromogi: 意識(8)現在の神経科学の解析の方法は、「統計」的手法によって進められている。統計的手法は、数学的には扱いやすいが

2010-12-14 07:38:44

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?