南国土佐を後にして

2015年2月14日~16日の高知行記録。絵金蔵、長尾鶏センター、高知県立桃源郷 新・高知の造形文化展、とさいぬパーク、日本サンゴセンター本店(宝石珊瑚資料館)。
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松崎貴之 @gelcyz

高知赤岡の絵金蔵1。幕末土佐の絵師金蔵、通称絵金。贋作騒動で御用絵師の地位を追われ、町絵師として身を寄せた赤岡に遺した屏風絵でつとに知られる。屏風絵の真作は、七月の数晩のみ蔵から出て商店街の軒先を飾る。蝋燭の灯りで凄惨さを増す血飛沫。 pic.twitter.com/btICx1YhWr

2015-02-25 23:15:43
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松崎貴之 @gelcyz

絵金蔵2。屏風絵の収蔵庫と、画業をたどる展示施設を兼ねた絵金蔵。館内に入ってすぐ、案内されるのは祭りの夜を模した暗闇。提灯型の照明を手に屏風絵(これは複製)を巡る趣向が楽しい。闇夜を抜けると絵金マネキンが筆を奮っている。…デカいな。絵金は身の丈六尺、180cmの大男だったという。

2015-02-25 23:25:10
松崎貴之 @gelcyz

絵金蔵3。屏風絵以外の画業ではちょいエロの「笑い絵」が面白かった。大勢の男女が尻を突き出した「放屁合戦図」。女の屁の勢いで男どもの首が血を噴きちぎれ飛ぶのが絵金らしい(のか笑)。山のような大男として描かれる、定番の「朝比奈三郎義秀」も絵金に掛かれば5mはあろうかという巨根持ちに。

2015-02-25 23:47:19
松崎貴之 @gelcyz

高知・赤岡の町は古い商家の残る蔵の町でもある。台風の多いこの土佐で発達したのが「水切り瓦」。漆喰壁に直接雨がかかるのを防ぐため、何層も水切り瓦が張り出している。思い切った傾斜をつけ、水切り瓦を斜めに走らせた蔵もあった。そして酒に強い。 pic.twitter.com/DuOtcPc14U

2015-02-26 00:02:33
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松崎貴之 @gelcyz

@gelcyz 鏝絵で飾られた蔵もあると地元のおじいさんに伺ったが、足を延ばす時間がなく断念。

2015-03-01 10:38:39
松崎貴之 @gelcyz

高知県南国市の長尾鶏センター1。喫茶店のような入口だが、本当に喫茶店のカウンターが並んでいて面食らう(確かに「茶房」とは書いてあったが)。入場料は500円と安い。受付のおばさまに案内され、喫茶店ゾーンを抜けて裏手に続く建物へと向かう。 pic.twitter.com/KMTyShWlnB

2015-02-22 22:12:36
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松崎貴之 @gelcyz

長尾鶏センター2。通された先がまたこれで面食らう。箪笥のような木箱だけが縦に横に並べてある。実はこの箪笥こそが長尾鶏の住居。長尾鶏の命、尾羽を傷めないように作られている。生きていても尾羽に虫がつくので防虫のナフタレンは必須(赤い袋)。 pic.twitter.com/cbhQfeBZqv

2015-02-22 22:38:12
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松崎貴之 @gelcyz

長尾鶏センター3。受付のおばさまはここの長尾鶏たちの飼主兼センターの経営者で、先の巣箱は先々代が雨戸の戸袋を改良して考案したという。長尾鶏の発祥の地とされるこの界隈でも、もう七軒しか飼育はしていないそうだ。確かに生易しい手間ではない。 pic.twitter.com/lLzExv22Ye

2015-02-22 23:05:49
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松崎貴之 @gelcyz

長尾鶏センター4。振り向くと長椅子に木箱が乗っていた。中にちんまり、長尾鶏くんが納まっていた。遠出するときはこの木箱で水平にして運ぶのだとか。高知空港なら慣れているので問題ないけれど、他港だとすぐ斜めにしちゃうから困るのとのこと(笑) pic.twitter.com/hcUr3p6CFK

2015-02-22 23:20:05
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松崎貴之 @gelcyz

長尾鶏センター5。巣箱だけを見て、こんな箱に閉じ込めて残酷な!と憤る向きもあろうが、伺った限りそれは直感的に過ぎる。木箱は夏冬の寒暖差を和らげ、周囲の市街地化が進む中で静かな環境を維持するのに貢献している。箱から出て散歩もするし、何より愛なしにこんな手間のかかる鳥は育てられない。

2015-02-22 23:45:47
松崎貴之 @gelcyz

長尾鶏センター6。結局おばさまと1時間以上閉店まで話し込んで後にした。尾羽にみかんまでおみやげにいただいて。30年40年と続く歴史ある施設とはいえ個人経営の限界、後継の問題には直面しているそうだ。むむむむむ。まずはこうしてつぶやいて、一人でも二人でも三人でもいざなえるといいなあ。

2015-02-23 00:07:44
松崎貴之 @gelcyz

即身仏にしても、妖怪ミイラにしても、先日本物を前にして震えた長尾鶏にしても、幼い頃に「ケイブンシャの大百科」や「ワニの豆本」で仕込まれた怪しげで魅力的な世界の後追いをしているのが結局わが人生、感。高知の長尾鶏センターの展示ケースにも私が読んだ大百科の長尾鶏の頁が開かれていた(涙)

2015-02-22 19:09:23
松崎貴之 @gelcyz

高知県立美術館「高知県立桃源郷 新・高知の造形文化展」1。「存在そのものが次元を捻じ曲げているというか、強い引力を持つ」「制作者の尋常ならざる熱意が注ぎ込まれている」(企画者の松本教仁学芸課チーフ)造形物ばかりが集まった魅惑の展覧会。 pic.twitter.com/ttEbujMfgV

2015-02-28 00:09:43
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松崎貴之 @gelcyz

高知県立桃源郷2。某宗教団体が大会の舞台装置として作った発泡スチロール製ペンキ塗りの巨大龍馬像(桂浜とほぼ同寸)。異様なルックスが不評で設置六年半後に撤去された幻の初代・武市瑞山銅像(展示室内での原寸再現の試みは叶わずだったとか笑)。 pic.twitter.com/b9JYo98FDl

2015-02-28 00:24:21
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松崎貴之 @gelcyz

高知県立桃源郷3。元タンカー船乗りが記憶だけを頼りに手作りしたタンカー模型。自らの喜寿と金婚式の記念に、そして孫たちに長年の大工仕事の代表作を知ってほしいと棟梁が作り上げた寺院模型。模型の匠、栗田眞二による地元名建築群(司牡丹酒蔵)。 pic.twitter.com/Hsei9sTDeG

2015-02-28 00:44:42
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松崎貴之 @gelcyz

高知県立桃源郷4。蝋人形に、総白珊瑚のホワイトライオンに、かつらみこし(かつら供養のお祭りのシンボル)。市内の鏡川で運航していたUFO型遊覧船は確かに居て欲しかったかも笑。某所に繋留(放置)中だが、所有者の所在不明で出展断念したとか。 pic.twitter.com/qSdGNTQvvI

2015-02-28 00:55:06
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松崎貴之 @gelcyz

高知県立桃源郷5。企画者である松本教仁さんのレクチャーは、この日を選んで高知に飛んだ甲斐があった(知らず龍馬マラソンと同日で宿探しは難儀)。前作「高知県立竜宮城」の映像やその他貴重な動画の数々、今後の隠し玉画像、裏話たっぷりに満腹。確かに面白くて熱量のある人々、造形に溢れていた!

2015-02-28 01:13:23
松崎貴之 @gelcyz

高知県美の「高知県立桃源郷 新・高知の造形文化」展(〜3/22)狙いで高知入りするなら3/17〜がお勧め!同展にも作品が出ている珊瑚工芸の第一人者「前川泰山 就業60周年記念個展 珊瑚と生きて〜可能性を求めつづけて〜」も回れます! pic.twitter.com/qKW3D04Wfr

2015-02-22 12:50:19
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松崎貴之 @gelcyz

珊瑚工芸の第一人者、前川泰山師の名前を初めて知ったのはこの時だった。上野科博の宝石サンゴ展(2011)→twitter.com/gelcyz/status/…

2015-02-22 21:57:31
松崎貴之 @gelcyz

上野・科博の「宝石サンゴ」展(終了)。匠の技が冴える宝飾品もさることながら、海底から引き上げた姿のままに飾る「拝見」がグッときた。この「見世物っぽさ」がたまらない。明治33年に浅草で開業した『珊瑚閣』という大珊瑚の見世物が『珍世界』という見世物に発展したのもその辺に通じていそう。

2011-05-31 00:13:18
松崎貴之 @gelcyz

高知桂浜のとさいぬパーク1。桂浜観光は無計画で乗り込むと意外にヤケドする。ポイント1:闘犬試合は不定期開催。来れば観戦できるというわけではない。ポイント2:横綱犬の土俵入りは毎日あるが、チャンスは日に3回のみ。これがプランの軸になる。 pic.twitter.com/lkKZI9a3Bj

2015-02-23 23:38:10
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松崎貴之 @gelcyz

高知桂浜のとさいぬパーク2。この日は横綱・土佐健龍號(本名:マル)が土俵入り。 pic.twitter.com/CatrLxVxNj

2015-02-24 00:06:20
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松崎貴之 @gelcyz

高知旅補遺2。横綱土佐健龍號、登場(とさいぬパーク)youtu.be/qVJ0f2iE-94

2015-02-28 01:52:22
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松崎貴之 @gelcyz

高知桂浜のとさいぬパーク3。闘犬場を抜けると土佐闘犬の資料館となる。本物の横綱犬を見た後でこの地味なコーナーに長居する人は少ないが、面白物件の宝庫なのでじっくり回りたい。戦時中に陸軍病院や各部隊を回った闘犬慰問団に対する感謝状。前川泰山作の珊瑚彫刻の花をあしらった天覧用化粧回し。

2015-02-24 00:19:34
松崎貴之 @gelcyz

高知桂浜のとさいぬパーク4。神社の社らしきこれは、昭和天皇御観覧の時に使われた輸送犬舎(というからこれでお犬様を運んだのだろう)。絢爛豪華、素材は黒丹にひのき、屋根は銅板葺き、側面には珊瑚で長尾鶏をあしらう。土佐の天然記念物揃い踏み。 pic.twitter.com/VXpvMf5SFh

2015-02-24 00:34:24
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松崎貴之 @gelcyz

高知桂浜のとさいぬパーク5。生後3ヶ月の子犬と生後5ヵ月の子犬。普通の犬より心持ちデカい。「これなんですか?」と係員のお姉さんに聞いたら「お乗りになります?写真お撮りしますよ?」と羞恥プレイを迫られたところでとさいぬパークを後にする。 pic.twitter.com/4RqpywUNxC

2015-02-24 00:56:52
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