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【メモ】白拍子について

「白拍子」という演目形態についてと 「白拍子女」という芸能者についてと関連事項のメモ またいつか補足しませう
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逆名 @sakana6634

RT>水干袴も紅白とは限らなかったようですしね。 【髪を結い上げた白拍子・平安時代・和様の創製 日本服飾史 資料・風俗博物館~よみがえる源氏物語の世界~】 iz2.or.jp/fukushoku/f_di…

2015-03-02 12:24:54
逆名 @sakana6634

昼間白拍子の話題が出ていたので過去絵再掲。 映画「新・平家物語 静と義経」のクライマックス、静(淡島千景)の白拍子舞。 袴は二重になっているのでボリュームが出ます。 pic.twitter.com/ny7ekWV79X

2015-03-02 20:58:26
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逆名 @sakana6634

白拍子について軽く補足。よく「男装の遊女」と言われるが、 本来『白拍子/素(しら)拍子』とは、(1)歌舞の一形態 (2)それを専門とした芸能者。 (1)もとは拍子のみで歌舞することで、使用される楽曲自体は今様など。(続)

2015-03-02 20:59:52
逆名 @sakana6634

(承前) (宮中奏楽に於ける楽器編成の参考として) 現行雅楽での編成過去ツイ:twitter.com/sakana6634/sta…) こうした大がかりな楽器編成を必要とせず、即興で歌い舞うことのできる形態をさした。

2015-03-02 21:00:33

逆名 @sakana6634

雅楽器編成(1)管絃 吹物(管楽器)笙・篳篥・竜笛 弾物(絃楽器)琵琶・箏 打物(打楽器)羯鼓・太鼓・鉦鼓 ※奏楽のみで舞は伴わない。

2013-12-15 19:52:20
逆名 @sakana6634

雅楽器編成(2) 【舞楽左舞】 吹物:笙・篳篥・竜笛 打物:羯鼓・太鼓・鉦鼓 【舞楽右舞】 吹物:高麗笛・篳篥 打物:三の鼓・太鼓・鉦鼓 ※舞楽には原則、絃楽器を使わない。例外を『管絃舞楽』という

2013-12-15 19:53:15
逆名 @sakana6634

雅楽器編成(3)歌物(うたいもの) 【催馬楽】 笙・篳篥・竜笛・琵琶・箏・笏拍子 ※日本古謡を雅楽風に整えたもの。 【朗詠】 篳篥・竜笛・笙 ※漢詩の読み下しを独唱→伴奏付きで斉唱する。拍がない。

2013-12-15 19:54:23
逆名 @sakana6634

雅楽器編成(4) 国風歌舞(くにぶりのうたまい) 【神楽歌(かぐらうた、また神遊の歌/かみあそびのうた)】 和琴・神楽笛・篳篥・笏拍子 【東遊】 和琴・高麗笛・篳篥・笏拍子 【久米歌】和琴・竜笛・篳篥・笏拍子 これらは「大歌」として神事に用いられ、大歌所で教習された。

2013-12-15 19:56:03
逆名 @sakana6634

なお、「大歌」に対し、豊明節会の五節舞に合わせて女官が歌うものを「小歌」といった。 「をとめども/をとめさびすも/からたまを/たもとにまきて/をとめさびすも」 という歌詞が遺っているが、詳細は不明。 ※但し、以上は基本的に現行雅楽の構成です

2013-12-15 19:57:55

逆名 @sakana6634

殿上人の白拍子舞の例(平安後期) 「兵範記」仁安二年十一月十五日(新嘗祭淵酔に関する記述)『…次出萬歳樂、頭中將以下袒裼、自六位各一遍、五位四位舞了、下官、次頭中將、各舞了、次改曲[白薄樣]、又一遍、次出白拍子咒曲、又亂舞、…』 dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid…

2015-03-02 21:01:08
逆名 @sakana6634

※淵酔(えんずい)について: 【装束小ネタ】新嘗祭~五節の装束 - Togetterまとめ togetter.com/li/593868 @togetter_jpさんから

2015-03-02 21:01:38
まとめ 【装束小ネタ】新嘗祭~五節の装束 ◆新嘗祭関連祭祀の日程簡単まとめ ◆『嘗』の由来 ◆『雅亮装束抄』における五節舞姫・童女・小忌衣+束帯の記述 自分用メモ。 3606 pv 19 2 users
逆名 @sakana6634

この後、(2)白拍子舞を舞う妓女『白拍子女』が出現する。 平家物語 祇王(覚一本)『はじめは水干に立烏帽子、白鞘巻をさいて舞ひければ、男舞とぞ申しける』 もとは男性殿上人の行っていたものを女性に舞わせたので男装(更に身分の高い立烏帽子)という装束になったものか。

2015-03-02 21:05:32
逆名 @sakana6634

なお、白拍子女と遊女(あそび)、傀儡子(くぐつ)は分けて見るべきと考える。例えば白拍子は京に住まいし、遊女は江口・神崎等の津に拠点を持ち舟で移動し、傀儡子は街道沿いに移動する等の違いがある。 遊女と傀儡子については大江正房の記述あり twitter.com/sakana6634/sta…

2015-03-02 21:07:15

逆名 @sakana6634

以前「傀儡子記」は訳したのblogに置いてあるのですが depth333trench.blog.shinobi.jp/Entry/145/ 「遊女記」は原文打ち込みと読み下しで止まってる… 一応privatterに載せときます 『遊女記』大江正房 - Privatter privatter.net/p/405364

2014-09-06 14:44:32
リンク depth333trench.blog.shinobi.jp 一寸海溝日記(ver.4-) 傀儡子記 深度三,三三糎の心の海から湧き出ずる毒ぼやきの数々。

『傀儡子記/大江匡房』

傀儡子は、定居無く、當家無し。穹廬氈帳し、水草を遂て以て移徒するは、頗る北狄の俗に類す。
男は則ち皆弓馬を使ひ、狩猟を以て事と為す。或は双剣七丸を弄し、或は木人を舞はせ、桃梗を闘はせ、生人の態を能くすること、殆ど魚龍曼蜒之戯に近し。沙石を變じて金銭と為し、草木を化して鳥獸と為す。
□□□女は則ち愁眉に啼くを為し、折腰の歩を粧ひて、齲齒のごとく咲ふ。朱を施し粉を傅す。倡哥淫樂し、以て妖媚を求む。父母夫誡せざるを知る。丞ち行人に逢ふと雖も、振容を嫌はず。一宵の佳會、微嬖の餘、自ずから金繍服錦、金釵鈿匣の具を献ずれば、之を異に有せざるはなし。
一畝の田も耕さず、一枝の桑も採らずして、故に縣官にも属さず。皆土民に非じ、自ら浪人と限ず。上は王公を知らずして、傍の牧宰も怕れず。課役の無きを以て一生の樂と為す。夜は則ち百神を祭り、鼓舞喧嘩を以て福助を祈る。
東国は美濃参河遠江等の黨を豪貴と為し、山陽の播州、山陰の馬州土黨これに次ぐ。西海黨を下と為す。其名儡則ち小三、日百、三千載、萬歳、小君孫君等也。韓娥の塵を動かし、餘音の梁を繞るを聞かば、霑纓自ら休むこと能わず。
今樣、古川樣、足柄片下、催馬樂、里鳥子、田哥、神哥、棹哥、辻哥。満周[ィ固]、風俗、咒師、別法士の類、勝れるを計るべからず。即ち是れ天下の一物なり。誰かは哀憐せざらん哉。
(了)
底本:『新校羣書類從 第六巻消息部』(内外書籍株式會社)
参考:『梁塵秘抄口伝集 全訳注』(馬場光子/講談社学術文庫)

リンク privatter.net 『遊女記』大江正房 原文・書き下し - Privatter 『遊女記』大江正房 底本:群書類従 校本:朝野群載 (イ)=異記 ■=欠落 【原文】 自山城國與渡津。浮巨川西行一日。謂之河陽。往返於山陽南海西海三道之者。莫不遵此路。江河南北。邑々(村邑イ)處々。分流(〔※さんずい+爪〕イ)向河内

『遊女記』大江正房

山城の國與渡の津より、巨きなる川に浮かびて西行すること一日、之を河陽と謂ふ。山陽南海西海の三道を往き返る者、此の路に遵はざるなし。
江河の南北は、邑々處々に、分れ流れて河内國へ向かふ。之を江口と謂ふ。蓋し典薬寮の味原樹、掃部寮の大庭庄なり。
摂津國に到りて、神崎蟹嶋等の地有り。門を比べ戸を連ねて、人家絶ゆること無し。倡女羣を成し、扁舟に棹さす。撿舟を看れば、以て枕席を薦む。聲は渓雲を過ぎり、韻は水風を飄す。經廻る人、家を忘れざるはなし。州盧浪花、釣翁商客、舳艫相連なりて、殆ど水無きが如し。蓋し天下第一の樂地なり。
江口は則ち観音を祖と為す。中君■■■小馬、白女、主殿。蟹嶋則ち宮城を宗と為す。如意、香爐、孔雀、三枚。
神崎は則ち河狐姫を長者と為す。狐蘇、宮子、力余、小兒の屬。皆是れ倶尸羅の再誕、衣通姫の後身なり。
上は卿相より下は黎庶に及ぶまで、牀第に接し慈愛を施さざるなし。又、妻妾となり、身を歿して寵せらる。賢人君子といへども此の行を免れず。
南は即ち住吉、西は即ち広田、これを以て徴嬖を祈る処となる。殊に事〔古+又〕百大夫道神の一名なり。人別剜■の数、百千に及び、人心を熊蕩するもまた古風のみ。
長保年中、東三条院、住吉社天王寺に参詣す。此の時、禅定大相国、小観音を寵せらる。院、同じく此の寺社に幸するに、狛犬懿〔りっしん+壹〕等の類、舟を並べて来たる。人は神仙と謂ふ。近代の勝事〔古+又〕なり。相ひ伝えて曰く。雲客・風人、遊女を賞するを為す。
京洛・河陽よりの時、江口の人を愛し、刺史以下西国の入江よりの輩、神崎を愛す。神崎の人、皆初めて見るを以て事と為す故なり。
得るところの物、これを団手と謂ふ。均しく分かつ時に及び、耻を慮る心の者は忿厲せんか。大に小に諍論し、闘乱を異にせず。或は鹿絹を切りて尺寸にし、或は米を分かちて斗升にす。■■陳べ平らかに肉を分かつ法有り。其の豪家の侍女、宿女下船の者、これを■と謂ふ。また遊んで少分の贈を得、一日の資と為す。愛されて髻俵絧絹の名有り。舳取登指皆土。九公之物。習俗之法なり。
江瀚林序に見ゆといへども、今また其の餘を記すのみ。
(了)
 底本:群書類従 校本:朝野群載 (イ)=異記 ■=欠落


逆名 @sakana6634

参考資料: 『女性芸能の源流―傀儡子・曲舞・白拍子』 (角川選書) 脇田晴子 amazon.co.jp/dp/404703326X/… 『遊行女婦から傾城へ 古代・中世の芸能と買売春』服藤早苗. amazon.co.jp/dp/4750336661/…

2015-03-02 21:16:57
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