さて、クラスターエッジに代わってイタダキマンの視聴感想を書いていく事にします。さわりの1、2話について少し。
2015-03-03 16:46:42タイムボカンシリーズでは、初代とイタダキマンはロボット物として見ることが難しいので番外として2作は扱う事にします(初代も気が向いたら改めて見ます)
2015-03-03 16:47:38個人的に昭和の7作品の中で唯一イタダキマンだけ視聴できる環境が整っていなかったが出張先で4店舗ほどでイタダキマンのDVDBOXを立て続けに見かけた衝動で買いました。DVDBOXのライナーノーツは鬼子扱いされがちなイタダキマンに関して結構肯定的に扱っているのでその点だけでも買いかも
2015-03-03 16:49:13イッパツマンと比較するとイタダキマンは再び物探しがテーマとなり、メカニックに関しても動物や昆虫をモチーフにした親しみのあるメカへシフト。カブトゼミ、ペリガンなどとメカブトンやヤッターペリカンなどの往年の作品の匂いを持ったものに。 pic.twitter.com/jGHzHN9X6r
2015-03-03 16:51:58また戦闘の山場が前2作のようなロボットバトルから、ゾロメカを駆使した戦いになっている。これもヤッターマン、ゼンダマン辺りを強く彷彿させるネタかと。
2015-03-03 16:52:41ちなみにイタダキマンでは諸々の事情から小山高生さんはほぼ参加されていない。代わりに酒井あきよしさんがメインライターを担当されている訳だが、その酒井さんは初代~ゼンダマンまでの企画、文芸面を担当された方でありある意味原点回帰のような人選……は言い過ぎだろうか。
2015-03-03 16:54:07また、このイタダキマンも意外と時間旅行ではなく世界旅行が殆どだそうでヤッターマンやきらめきマン(後者は極まれにある)と似た系譜だ。
2015-03-03 16:55:32ヤッターマンが世界旅行を主軸としたきっかけはタイムパラドックスで物語が成り立たないとの酒井さんの一声が原因だそうだが……イタダキマンの時間旅行がほぼ扱われていない事情ももしかしたら。
2015-03-03 16:56:15と、シンプルな世界旅行の中での物探し、動物や昆虫をモチーフにした主役メカやゾロメカの復活辺りは原点回帰の面が見受けられるかと……。
2015-03-03 16:57:00一方で、イタダキマンという作品は善玉の影が薄い反面ヒーローの存在感はもしかしたらシリーズで1、2を争うほど際立っている作品なのでは?という不思議な実感もある。
2015-03-03 16:57:37善玉の影が薄いと書いた件は、やはりイタダキマンこと孫田空作少年が善玉のたてまえトリオと行動を共にしていない事が原因かもしれない。たてまえトリオはある意味漁夫の利を得る形でオシャカパズルを見つけているかとも。
2015-03-03 16:59:24その空作少年は普段この作品の三悪でもある二束三文トリオと一緒に行動をしており、空作の正体を二束三文トリオは知らない。
2015-03-03 17:00:53ちなみにイタダキマンはEDはおろかOPアニメもほぼ三悪の独壇場となっている。ここら辺は後のシリーズでも見受けられるがシリーズにおける三悪の人気が既に主役を追い越していたのでは……?という見方もできるかもしれない。
2015-03-03 17:01:24その一方で、イタダキマンはヒーローの存在感が希薄どころか濃いという意外な面もある。この件は……前2作のシリアスロボット路線から一転、ヒーロー自らが毎回の敵と戦うという新機軸を用いた事もあるだろう。
2015-03-03 17:02:28それまでの作品では変身ヒーローものでもヒーロー同士の戦いはあくまでメカ戦の前座として扱われていた訳だが、イタダキマンの場合はメカに乗る概念からアーマー装着+巨大化の二段変身が代わりに採用されている。 pic.twitter.com/dW6qOD9qaE
2015-03-03 17:03:46また、イタダキマンが全6作のような模範的なヒーロー、ヒロイン像から一転して田中真弓さんの快演がすがすがしい。口が悪くも良く喋り威勢の良いヒーロー像はそれまでのタイムボカンシリーズでは見られないものだろう。
2015-03-03 17:04:52また、それまで主役の面々はあまり見られなかったアドリブ的なネタがイタダキマンは多い。三悪のキャラの濃さに対してイタダキマンの存在感は劣ってはいない。個人的に模範的な路線からはずれたタイプのヒーロー像として結構気に入っているのだが……。
2015-03-03 17:06:01ちなみに、二段変身や鎧装着などといったネタはある意味テッカマンが先だが、後にシュラトやてやんでぇ等のタツノコヒーロー像に通じるものが。さらにいえばイタダキマンの直後に始まったモスピーダもある意味鎧装着もの……。
2015-03-03 17:07:16ただ、個人的に惜しむべき点も書かざるを得ない。二段変身するヒーローを主軸として扱ってしまった為か、それまでの作品と違ってメカが殆ど活躍してくれない。カブトゼミやペリギンなどイタダキマンを乗せてやってくることが殆どっぽい……
2015-03-03 17:08:14申し訳ないが……これは流石に玩具が売れなくても仕方がないような。イタダキマンの二段変身路線については良い所を突いているとは思うので、メカとの組み合わせで化けることができたらもう少し違ったものになっていたかもしれない。そういう意味では惜しいチョイスかもしれない。
2015-03-03 17:09:14また、イタダキマンのヒーロー像もあるがそれまでの作品のコテコテな感覚から、80年代っぽい軽いギャグアニメの路線を模索していた姿勢も見受けられる。
2015-03-03 17:09:58この点はイタダキマンのOPがそれまでのヒーロー色の強い作品から一転した点、80年代前半に増え始めた学園コメディもののフォーマットを踏襲している点、三悪以外のお色気路線が増えた点もある意味……。
2015-03-03 17:11:39タイムボカンシリーズ的に戦犯として扱われがちな方だとは思うが、この方がうる星やつら、さすがの猿飛、Gu-Gu-ガンモ、タッチ辺りの80年代前半にヒットしたフジテレビアニメをプロデュースされたという実績もあり。タツノコ作品でもダッシュ勝平やウラシマンなどに携われている。
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