ネイティブのような英語発音を身に付ける方法を歌い手の視点で解説します。

本まとめの内容をさらにブラッシュアップした記事を書きました(↓)。よろしければご参照ください。 http://www.eigo-sense.com/howtostudy_accent.html
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ヒロ@英語SENSE @dyankiya

強みを複合してみると他の人には言えないことが言えたりする。たとえば自分の場合、英語を軸にすると:英語+経営。英語+IT。英語+声楽。英語+ゲーム好き。英語+料理好き。うーん、意外とネタがあるかもしれないな。

2015-03-04 11:16:30
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

というわけで、英語+声楽でちょっとネタを投下してみます。ネイティブ発音と日本人発音の間には違いがありますね。その違いの内容について、歌を歌う人間の視点でコメントしてみます。

2015-03-04 11:36:34
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

まず、アメリカ人は声が異常にでかいです。対面で話していると意外と気付かなかったりします。自分の声は聞こえないですからね。しかし日本人米国人の複数グループで会話すると一目瞭然です。これは特に、レストランに行くと顕著です。米国のレストランの騒音(人の声だけ)は本当にすごい。

2015-03-04 11:38:23
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

では、声の大きさとは何でしょうか。声量を上げるために歌手は何をしているのでしょうか。

2015-03-04 11:39:20
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

声量の3要素は、(1)息の量の大きさ (2)声帯がきちんと伸びて閉じているかどうか(3)共鳴空間が確保できているかどうか です。

2015-03-04 11:41:12
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

(1)息の量の大きさは理解しやすいと思います。声を大きくしたいなら、息を多く送り込む必要があります。英語ネイティブのしゃべり方は明らかに息をコンスタントに大量に送っています。日本語の撥音のような仕組みもなく、Word間はつながって聞こえます。

2015-03-04 11:43:10
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

息をコンスタントに送らないと、一部の子音が正しく発音できません。たとえば th, v, z などです。あるいは語末のtの発音などが理解できません。このように子音が目立たず聞こえない、正しく発音できないのは、息の量が足りないことに原因である場合が多いです。

2015-03-04 11:46:16
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

そもそもアメリカ人の声がでかいのは、息を多く使っているから。それは子音の発音の仕組み上ある程度の息の量が必要だから。だと思っています。

2015-03-04 11:47:24
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

息の量が大事と言いましたが、すぐ息切れしてしまうと心配されるかもしれません。次に(2)声帯がきちんと伸びて閉じているかどうか の話をします。

2015-03-04 11:51:47
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

声は声帯(ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A3%B0…)で生まれます。リンク先の声帯の写真を見てください。声帯は扉のような構造をしています。声を出すときは、この左右の声帯が閉じて狭くなります。そのスキマに息が送り込まれ、声帯膜が振動することで声になります。

2015-03-04 11:57:03
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

この声帯の開き方は人によって違います。声帯がきちんと伸びてよく閉じていると、息の通る道は狭くなり、少ない息の量でも声帯は振動して、よく通る声が出ます。これが歌手が良い声を出すためにトレーニングしていることです。

2015-03-04 11:58:30
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

では、どのようにしたら声帯がよく伸びるのか? 方法は3つあります。まず最初の2つを解説します。

2015-03-04 11:59:44
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

1つめは、のど仏を下げることです。のど仏を下げると、不思議と声帯の筋肉は伸びるようにできています。女性はちょっと意識しづらいかもしれませんので、これは主に男性の方が得意かもしれません。これを意識すると、少ない息の量でも声が出るようになるので、息を流し続けても息切れしません。

2015-03-04 12:02:34
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

(厳密に言うとのど仏を意識的に下げようとすることは歌を歌うときはあまり推奨できないのですが、ここでは発音のメカニズムの解説のためにメソッドを簡略化しています)

2015-03-04 12:02:42
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

声帯を伸ばす方法2つ目。それは舌を前に出すことです。舌と喉の筋肉は連動しています。舌をわずかに前に出して発音すると、声帯はよく伸び、少ない息でも声が通るようになります。わずかな違いですが効果は大です。

2015-03-04 12:04:54
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

ネイティブが英語の発音をするとき、その舌の位置は、おそらく皆さんが思うよりも前の位置にあります。英語ネイティブの声が大きいのはこのせい、というのが私の仮説です。前の位置に出ている結果として、声帯が引き延ばされ、自然と声が通るようになっているということです。

2015-03-04 12:08:57
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

舌の位置を前にすると、英語の母音がそれっぽく聞こえるようになります。特に ae とか 開き気味の母音がそうですね。u などは舌が奥にある音なので、その限りではありませんが、i, e, シュワなど、舌が中間位置にあると解説される音でも、日本人が思うより舌は前にあると思います。

2015-03-04 12:10:45
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

喉仏を下げて発音する方法は、声の低い男性向きです。一方で、舌を前に出す方法は、声が高めの男性、あるいは女性向きです。もちろん併用しても構いません。いずれにしてもその目的は声帯をよく伸ばすことです。英語ネイティブは「声帯を伸ばした声」で発音している、という話でした。

2015-03-04 12:13:19
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

一応最後に共鳴空間の話をしておきますね。これは前者2つより難しいです。余裕があれば試してみてください。声帯を伸ばす方法その3とも関連します。

2015-03-04 12:14:41
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

軟口蓋という場所があります。あまり聞いたことがないと思います。口の内部の「天井」を考えてください。舌で口内の天井を、前から後ろになぞっていってください。急に柔らかくなるところがあると思います。そこが軟口蓋です。口蓋垂(のどちんこ)のあたりです。

2015-03-04 12:16:29
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

この軟口蓋は、周辺の筋肉を張ることで、上に動かすことができます。軟口蓋が上に動くと、口内の空間が広がり、さらに肉が薄くなって頭蓋骨の骨が口内の空間に近くなり、よく音が共鳴するようになります。

2015-03-04 12:19:10
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

また、軟口蓋を上げようと意識すると、自然とのどは下がるようになっています。なぜかは分かりません。不思議ですね。喉の奥の方が、上と下、いずれの方向にも引き延ばされる感覚です。

2015-03-04 12:20:56
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

口の奥側が広くなると、1.声帯が伸び、かつ2.共鳴空間が大きくなります。だから軟口蓋を高く保つことは歌手にとってとても大切なことです。

2015-03-04 12:23:52
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

英語の母音をネイティブ発音に近づけるための、声帯を伸ばす3方法を解説しました。いずれか自分に向いている方法を試してください。

2015-03-04 12:28:32
ヒロ@英語SENSE @dyankiya

ネイティブは声が本当に大きい。なぜ声が大きいのか? それは、必然的に声が大きくなる筋肉の使い方をしているからではないか? そこに日本語と英語の発音の違いの秘密があるのではないか? という話でした。

2015-03-04 12:29:12