「潜水艦ショタの村を訪れる羽海と妙理」まとめ

夏休み、潜水艦ショタの住む村を訪れる羽海と妙理。 そこで出会ったのは……
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かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

【メモ】潜水艦ショタの住む村を訪れる羽海と妙理

2015-03-04 08:27:02
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

「嬢ちゃんたち、あの村に行くのか?」 羽海「はい」 「……なんにもない村だし、来年にはダムの底だ。それでも行くのか?」 羽海「はい。……だからかもしれません」 「変わってるなぁ、最近の娘は。いいぜ、バスに乗って待ちな。じきに発車する」

2015-03-04 11:33:02
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

妙理「……にしても、どうしてこの村にしたの?もっといろいろあるでしょ」 羽海「……どうしてかな。なんとなく、かも」 妙理「ふーん……あっ、電波なくなった」 「嬢ちゃんたち、もうすぐ着くぞ」

2015-03-04 11:36:41
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

その村は……谷の底にありました。ザ・自然!って感じの、典型的な田舎。携帯が通じなくなるっていうのは、ちょっと予想外だったけど。うーちゃんがここに行きたい、って言った時は、断ろうかとも思った。けど、うーちゃんと出来るだけ一緒に居たかったから、夏期講習を蹴ってこっちに来た。

2015-03-04 11:40:15
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

「ごめんなさいね、何にもなくって」 羽海「いえいえー」 私のおばさんの家でしばらく泊まることになった私たちは、縁側に並んで座っていた。抜ける青空、風鈴の音、冷えた麦茶……そして、ぐったりするくらいの蒸し暑さ! 妙理「エアコンが恋しいよ」 羽海「夏は暑さを満喫するの!」

2015-03-04 11:44:17
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

「あっ、イムヤ!お客さんにあいさつは?」 イムヤ「……こんにちは」 「ごめんなさいね、うちの息子、照れ屋でねぇ」 羽海「そうなんですか」 妙理「見ないうちにおっきくなったなぁ、イムヤ」

2015-03-04 11:50:20
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羽海「……こんにちは」 イムヤ「……どうも」 羽海「隣、いいかな?」 イムヤ「……うん」 羽海「……いいとこだよね、この村」 イムヤ「そうかなぁ。コンビニもないのに」 羽海「……でも、綺麗なものがいっぱいある。私は、それを写真に撮りに来たの」 イムヤ「……ふーん」

2015-03-04 16:57:46
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羽海「ねぇ、この村、案内してよ」 イムヤ「……いいけど」 羽海「やった!」 イムヤ「……子供みたいだな」 羽海「そう?素直になるって、大事よ」 イムヤ「……」

2015-03-04 17:00:00
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羽海「一通り、見て回ったね」 イムヤ「……まだ、一か所あるんだ」 羽海「そうなの?」 イムヤ「だけどそこは、行っちゃいけないんだ」 羽海「今日だけは、良いんじゃない?」 イムヤ「……ついてきて」

2015-03-04 17:04:22
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羽海「……川?」 イムヤ「昔は、ここも僕らの遊び場だったんだ。2年前まで」 羽海「……」 イムヤ「女の子が流されたんだ。僕らと一緒に遊んでたのに、気がついたら居なくなってた。大人がさんざん探したけど、未だに見つかってない」 羽海「……」 イムヤ「……」

2015-03-04 17:07:40
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羽海「……ねぇ、あの娘、誰?」 イムヤ「……え?僕ら二人しかいないけど」 羽海「あそこだよ、川の真ん中」 イムヤ「……誰もいないよ」 羽海「……」(パシャッ イムヤ「……もう帰ろうよ。なんか、寒くなってきた」 羽海「うん……」

2015-03-04 17:10:03
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羽海「……あの娘、なにか伝えようとしてた。なんだろう……」 ???「あ、イムヤだ!おーい!」 ???「綺麗なお姉さんでちねー!」 イムヤ「いとこの友達だよ!」 羽海「この子たちは?」 ゴーヤ「ゴーヤはゴーヤでち」 イク「イクはイクなの!」 羽海「そうなんだ」

2015-03-04 17:14:28
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

???「はぁ、はぁ、ぼくをおいてくなよー」 イク「ハチが遅いのが悪いの」 羽海「この子もイムヤの友達?」 ハチ「グーテンターク、ハチです」 ゴーヤ「ハチはお母さんがドイツ人でち。ドイツ語は喋れないでちけど」 羽海「そうなの」

2015-03-04 17:49:05
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羽海「ねぇ、写真撮ってあげようか」 イムヤ「いいの?」 羽海「うん、せっかくだからね……四人とも寄って、撮るよ!」 カシャッ 羽海「……あれ、もう一人いたような」 イク「ありがとうなのー!」 ハチ「現像したら送ってほしいな。この村、カメラ屋ないから」 羽海「すごいね……」

2015-03-04 17:52:01
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羽海「(……イムヤに黙って来ちゃった……でも、あの子が何を伝えたいのか、知りたいから)」 ???「また、会えたね」 羽海「……!」 しおい「こんにちは。私はしおい。お姉ちゃんは?」 羽海「私は、羽海」 しおい「じゃあ、羽海ねえちゃん。大事なことを言うね」 羽海「?」

2015-03-04 17:59:32
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

しおい「お姉ちゃん、あと半年で、死ぬよ

2015-03-04 18:00:04
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

羽海「……!」 しおい「でも、悲しまないで。拒絶しないで。それは定められたこと。それは昔から決まっていたこと」 羽海「……私の、運命」 しおい「だから、今を精一杯楽しんでね。周りの人を大切にね」 羽海「……うん」 しおい「私が言いたかったのはそれだけ。ごめんなさい、驚かせて」

2015-03-04 18:02:33
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

羽海「ありがとう……」 妙理「うーちゃん、こんな所に居たんだ!探したんだよー!」 羽海「……みーちゃん」 妙理「どうしたの?」 羽海「連れて行って欲しいところがあるの。しおいちゃんの、自宅に」 妙理「……どこで、その名前を?」 羽海「まぁ、ちょっとね」

2015-03-04 18:05:32
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

「……そうですか。あの子に、会いましたか」 羽海「はい」 「あの子は、元気でしたか?」 羽海「はい」 「それなら、良かった……」 妙理「しおいのお母さん、昔はもっと綺麗だったんだよ。しおいちゃんが川に流されてから、一気に老けちゃって」 羽海「そうなんだ……」

2015-03-04 18:09:13
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

羽海「ねぇ、みーちゃん」 妙理「なぁに、うーちゃん」 羽海「私があと半年で死ぬって知ったら、どうする?」 妙理「どうしたの急に、縁起でもない」 羽海「もしも、の話」 妙理「……神様をぶん殴りに行く」 羽海「それは困るなぁ」 妙理「だったら、死なないでね」 羽海「……うん」

2015-03-04 18:12:34
かげひと(ΦωΦ) @KGHT_2

私達を乗せたバスは村を離れていきました。振り返ると、写真の中の女の子が、手を振っていました。また会おうね、と。

2015-03-04 18:15:19