虚構サイン_北久保弘之監督

北久保弘之監督(@LawofGreen)の虚構サイン 作品を創る時には「必ず虚構サインを入れる必要が求められる」。その方が安心して「虚構を楽しめる」。 問題ありましたら対応しますのでご連絡ください。
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佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

あまりサラッと呟く話じゃないのだが、実写もアニメも漫画も小説もゲームも舞台劇もみんな「フィクション」という事が解る様に、作家さん達は「これは虚構ですよー」サインを入れておかないと危険だという事。無論、そんな事は解り切った話であっていちいちサインを入れる事に反対する作家さんも多い。

2012-07-22 22:04:54
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

「元々虚構なんて当たり前の話であって、わざわざ作品を壊す様な事を何故入れておかないといかんのか!」という作家さんも大勢いらっしゃると思うんだが、それでも、なお、虚構サインは入れる必要があって、何故かというと「人は虚構の世界を現実と混同する危険性を内在している」からです。

2012-07-22 22:05:20
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

例えば「日常生活や社会性を失わない限り宗教は危険では無いが、全てのベースに於いて宗教が上位になると危険だから」。一度ブレインウォッシュされると「現実と虚構の境い目が解らなくなる」危険性は「オームや幸福の科学でみんな視てる」ハズ。フィクションも同じ危険性を持つ。

2012-07-22 22:05:54
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

作品を創る時には「必ず虚構サインを入れる必要が求められる」。その方が安心して「虚構を楽しめる」。作品は「作家の手を離れた時点で作家には制御不能になる」。なので、リリースした後は「作品の受け手側に虚構と現実の判断が可能」にする為の保険という意味です。大多数の受け手には申し訳ないが。

2012-07-22 22:06:19
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ヒット率は「かなり低い」が、稀に虚構から出られない人が現れる。更にヒット率は低いが「それで自分の命や他人の命を失う」ケースが現れる。殆どは「作家には責任の無い話」だが、だからといって「作品の虚構を完璧にすると危険性は高まる」。洋の東西を問わず事件は起こる。リスクヘッジは必要。

2012-07-22 22:06:53
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

「作品の完成度と作家の人格は全く別」である例としてパルプ・フィクションを撮ったあとのクエンティン・タランティーノの著書の中にこんなエピソードがある。パルプ・フィクションがカンヌ国際映画祭でプレ上映されて時、ユマ・サーマンの胸に注射器を突き刺すシーンで悲鳴が起こり女性が失神した。

2012-07-22 22:17:18
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

その時、同席したプロデューサーに対してクエンティンが言った言葉は「知ってるかい?ジョーズが上映された時、恐怖でショック死した観客が居たんだが、それを知ったスピルバーグは『ワォ!僕の撮った映画で人が死んだんだ!凄いや!』って言ったんだ」。

2012-07-22 22:22:31
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ショック死した観客が「果たして幸せだったか否か」は解らないが、ショック死した観客の家族や親しい人達は悲しい思いをしているのではないだろうか。これが更に酷い例としてマトリックスが有る。マトリックスの「虚構から抜け出せなくなった観客が『現実に戻ろうとして自殺』するケースが多発した」。

2012-07-22 22:31:07
佐倉 大 (北久保弘之) @LawofGreen

ウォシャウスキー兄弟が喜んだのか悲しんだのかは聞いていない。だが、俺個人としては作家のスピルバーグやクエンティンは尊敬出来ても「人としては尊敬出来ない」。自分の関わった作品で人が悲しい思いをするのはとてもじゃないが「耐えられない」。だから俺の作品には必ず虚構サインを入れている。

2012-07-22 22:38:10