キャラクターとは何か・再論

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これの続きです。http://togetter.com/li/791348

くみかおるの冒険 @ElementaryGard

先日のキャラクター論の続きいきます。ハローキティは実は出自が意匠だって話は何度かしました。まんがやアニメが初出ではなく小銭入れ用のデザイン(意匠)としてデビューした名無しの子猫だった、と。1975年。 pic.twitter.com/AQqPxRIenE

2015-03-07 05:01:17
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

それがやがて自律しだした。その点でこの猫と通じる。 pic.twitter.com/n8fw5jTO46

2015-03-07 05:02:54
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「わかるひとにはわかるんだよねー」的な共犯意識の海を漂う人形遣い…ではなくてキャラクター。このひともそうです。 pic.twitter.com/Ckt1Xwu7qk

2015-03-07 05:05:26
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

モナーは2ちゃんねるという双方向性メディアの海から生まれた。ミクもニコニコ動画というやはり双方向性メディアで台頭。

2015-03-07 05:08:58
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

開かれた双方向性メディアは独特の同志感、共犯意識を育む。

2015-03-07 05:09:40
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

ハローキティも「何かあげる/もらう」という最も素朴なメディアから生まれた。暗示的です。

2015-03-07 05:10:54
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

改めて紹介。『小公女』の超リッチお嬢様は没落後も、亡きパパに買ってもらったフランス製超高級人形を大切にしていた。買ってもらう前に「エミリー」と名前まで決めていて、具体的イメージも抱いていた。そのままの人形を人形店で見つけて「エミリーを見つけたわ」。これはアニメ版の設定だったかな?

2015-03-07 05:41:26
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

つまり彼女にとってはこの世にひとつ(ひとり)しかない。それがエミリー。

2015-03-07 05:42:58
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

フランスの人形職人によるハンドメイドですしね。

2015-03-07 05:43:43
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

それが20世紀アメリカでこうなってしまった。 pic.twitter.com/QuBaAX1MCm

2015-03-07 05:44:30
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世界でひとつ(ひとり)ではない人形。しかしながら「ミッキーマウス」は世界にひとりしかいない。だから子どもたちはこんな貧相な代物に目を輝かせた。大量生産品でありながら世界でただひとりの存在でもあるというparadoxicalな実存。 pic.twitter.com/Yi5ol2tTFD

2015-03-07 05:52:14
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

ミッキーマウス・クラブが生まれた。大量生産品なのに世界でひとりしかいないスター・ミッキーマウスのもとに子どもたちがはせ参じた。 pic.twitter.com/cauEfOpS83

2015-03-07 06:01:23
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

キャラクターにはこんな風に仮想共同体を喚起する力があるわけです。それが21世紀の双方向性メディアの海から浮上したのがモナーやミク。同志意識の海。共犯意識といいかえてもいい。

2015-03-07 06:05:52
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

記号でできたただの絵を、実在の芸人(が扮する役)に見立てて皆で「わかるひとにはわかるんだよねー」とうなづきあうとなれば、そこには暗黙の了解コードが生まれる。

2015-03-07 06:08:12
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

それがこれ。三属性のうちひとつでも一貫性があれば同一キャラクターとみなされるの法則。三ではなく四でも五でもいいのですが。架空の存在を実在と見たてるのであればこういう了解コードは必然的に生まれる。それ以上でもそれ以下でもない。 pic.twitter.com/e4rduqOGkt

2015-03-07 06:10:59
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

『キャラクターとは何か』から以下、少々引っかかる箇所を引用します。 >現在存在するような「キャラクタービジネス」の原型は一九世紀末から二十世紀前半にかけて欧米でマスメディアと大衆消費社会の進展とともに成立したものだと考えてよいように思う。(p134)

2015-03-07 06:14:50
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

「欧米」と記していますが正しくない。ここは「米国」ですね。欧州は産業革命の反動として工業品と美術品の融合を生んだ(エミリー!)けれど、架空の人物のカリスマ力で安価な大量生産品を宝物に代えてしまう魔法(ミッキーマウス)はアメリカでこそ生まれた。

2015-03-07 06:20:14
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

無尽蔵の物資、豊富な労働力に支えられて編み出されたのが流れ作業による大量生産メソッド。必要十分な性能をそなえた工業製品を、大衆の手の届く価格で提供するという。 pic.twitter.com/XTfP4d8yO1

2015-03-07 06:25:31
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

富裕層も貧乏人も皆同じ型の乗用車…ここがフォードの弱点だった。そこに目を付けたのがGM(ジェネラル・モータース)。デザインで反撃に出た。キャディラック・ブランド。これは1926年のもの。大統領や人気女優やマフィアのドンに愛用された。 pic.twitter.com/lCK9vp84SW

2015-03-07 06:37:16
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くみかおるの冒険 @ElementaryGard

先にクライスラーと紹介したのは取り消します。GMです。most.tus.ac.jp/mip/column/det… いわゆるモデルチェンジを始めたのもGM。

2015-03-07 06:38:31
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>世界大恐慌前の米国では、世界をリードする形で自動車産業が興っていました。代表的自動車メーカーであるフォード社が1908年に発売を開始したT型フォードは、ヘンリー・フォードの低価格の自動車を普及させたいとの願いの下で、翌年には年間10,000台を超える生産量を実現していました。

2015-03-07 06:39:06
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>フォードは、「自動車は輸送手段でありさえすればよい」と、機能的観点からのみ自動車をとらえており、生産現場に流れ作業を採用し、規格化による部品互換性を確保するとともに、T型以外の高級モデルを生産停止とした結果、

2015-03-07 06:39:29
くみかおるの冒険 @ElementaryGard

>フォード社は低価格・大量生産を実現・維持することができ、世界に君臨するまでに至りました。

2015-03-07 06:39:46