柑橘提督と軽トラの日々

やんぴー @yasunotweet

軽トラ…だと？ pic.twitter.com/Ncioh8yQYe

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柑橘提督「加古よう、頂上までつれてってくれんか。」 加古「はいな。」 二人は車両に乗り込みます。 #柑橘鎮守府 pic.twitter.com/BC2sdTbSzz

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柑橘提督「今日はこれで何すんの？」 加古「ああ、去年の大雨から忙しくてほっておいたカボス畑の石段の修復です。石を持ち上げないといけませんから。」 柑橘提督「あれは。崩れるとやばいからな。」 #柑橘鎮守府

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崩れた石垣の近くに来ると、車を止めます。 加古「提督は、頂上に用が？」 柑橘提督「あ、いいや。作業手伝う。」 加古「見てるだけでいいです。ちっこいんだし。それに＿」 すでに数名の艦娘が集まっていました。 #柑橘鎮守府

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集まったのは重巡、軽巡、駆逐艦。いずれも力自慢の艦娘です。加古が作業の割り当てをし、大潮と霞が個々の作業の差配をします。 提督は近くで立ったまま見つめています。 「どしました？」軽巡酒匂が覗きこみました。 #柑橘鎮守府

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崩れた石に玉がけしてユニックで持ち上げるのを見ながら提督はまぶしそうにしていました。 「ここに、最初に来た時、この石垣がどうにもうまく組めなくてな、吹雪や綾波と苦労したもんよ。」 当時は艦娘の数も少なく、艦隊任務も疎かにできませんでした。#柑橘鎮守府

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柑橘提督「このユニック車は来たときからあったんだが、免許持ちがいなくてな。」 慌てて鎮守府近くの教習所に交代で通わせたのも良い思い出です。 柑橘提督「いまどき女の子にMTですかい？とかあの教習所長コケにしおって。」 #柑橘鎮守府

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雪風「あ、しれーだ。」 初風が魔法瓶と湯呑を持ってきます。お茶をくんで提督に。 人数を出した甲斐あって石垣は8割方組み上がっていました。 #柑橘鎮守府

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この石段の上には、さらに畑が広がっています。そして、そのところどころにある石の構造物は＿＿　それは今ここでは言わぬが花です。 #柑橘鎮守府

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加古「結局提督はなんとなくお山に登りたい気分？」 柑橘提督「用がないのにあんまり山中をふらつくなってみんなに言ってるからな。」 たとえきれいに整頓された農地や山林でも山は危険です。 柑橘提督「最近は作業もみんなで分担してやるようになったし、私の出張る機会もないし。」 #柑橘鎮守府

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石組終了。みんなはそれぞれ来た方法で鎮守府に帰って行きます。駆逐艦同士でカブの相乗り、耕運機、トラクターの牽く荷台に鈴なりになる軽巡、軽トラも何台か。提督はユニックの助手席に上がりこみ、加古がエンジンをかけます。#柑橘鎮守府

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全てが去った後、お山は夕暮れの中静まり返ります。啓蟄ですが、まだまだ朝晩は冷え込みます。しだいに膨れ上がる冷気の中で遠くの桃の花がほころびだしていました。 #柑橘鎮守府

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鎮守府にモノレック装備させたのは私だ。

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吹雪「な、長門秘書艦、提督は＿」 長門「まあ基本船魂だからなあの人も。それより吹雪、指令書。」 吹雪「わあい、改造だ＿って作業手順書？」 長門「ネーブルも終わったからオレンジだ。次に夏ミカン。」 吹雪「＿」 長門「夕立にも手伝わせろ。50町歩あるからな。」 #柑橘鎮守府

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陸奥「だいじょうぶ、提督はご無事だわきっと。」 長門「どうして言いきれる？」 陸奥「瓦礫の中にコタツがないじゃない。」 長門「片付けろと言っておいたのにい！」 #柑橘鎮守府　#艦これアニメ