《テレビ局と新聞社の「復興」の為に、必要なこと》

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

事故発生から4年経過し、収束の目処も立たず、原子炉内にあった燃料棒の現状と行方も分からず、飛散した放射性物質の処理方法も分からない。 発生直後の情報伝達状況も深刻な間違いを含んでいたし、その責任の所在も解明も追及もされていないので、それはそれで大問題なのだが。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

情報伝達の問題よりも本質的で、より深刻である「東電福島原発は「安全性」の点で法的に問題はなかったのか」という設問は、テレビや全国新聞では問われない。 その理由は、「被害者」と呼ばずに「被災者」と呼ぶことと同じだ。 日本政府と東京電力は、事故に関して過失はない、と法廷で主張している

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

福島県でも、そして避難者たちが避難した全国各地でも、 東京電力と日本政府は「事故を防ぐために十分な努力をしなかった」と訴えられている。 つまり、「被害」なのか「被災」なのか、現在、日本各地の地方裁判所で争われているのだ。 「被害ではなく被災だ」というのが、日本政府と東京電力の主張

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

現在法廷で係争中の事柄に関して、 テレビ局も全国新聞各紙も、 日本政府と東京電力の主張を全面的に採用して「被災」という表現を使う。 非常に分かりやすく、鮮明な立ち位置を示しているのだ。 被害者の側の主張に立たず、加害者側の主張に「寄り添う」のだ。 しかも、検証をせずに。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

報道が広報と異なるのは、 事実を検証し、人々に知らせることを示す点であるはずだ。 検証もせず、政府や大企業の主張を垂れ流すのならば、 それは報道ではなく広報の仕事だ。 検証しようとする姿勢を失わずに、 何年かかろうと事実を追い求めて欲しい。 まずは被害事実の聞き取りからだ。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

日本政府は、議員と首長からの話しか聞き取らない。 それで原発事故を済ませようとしている。 数え切れないほどの被害者が、被害事実の聞き取りさえも受けないまま、4年間放置されている。 圧制が続く国では国民の声を政府が聞こうとしないが、現在の日本も同じだ。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

為政者は、国民の声を聞かずにいられるのならば、聞きたくない。 それは人類史の基本的な事実だ。 テレビ局や新聞社などのメディアは、為政者が無視しようとする国民の声を掘り起こし、広く知らせる事が存在意義だったはずだ。 まず、原発事故で被害を受けている国民の声を掘り起こしてくれ。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

原発事故発生以後、日本政府や東京電力や「専門家」や「評論家」たちと一緒に、 テレビ局や新聞社も信頼を失った。失ったままだ。 信頼を回復したいなら、本来の存在意義を取り戻せ。 「事実を伝える」報道ならば、国民は積極的に受け入れ、報道を応援する。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

事実を探そう。 言葉にこだわろう。 「被災」なのか「被害」なのか、 報道の視点で、描きなおせ。 その上で、言葉にしよう。 誰が何をしたのか。誰が何をサボったのか。誰が何を妨害したのか。 報道自身の「復興」とは、そういうことだと、私は考える。 「復興は道半ば」なのだ。

宍戸俊則（shunsoku2002) @karitoshi2011

一度、地に堕ちた「信頼」を取り戻す。 それが中央政府、地方政府、政治、官僚社会、企業にとっての「復興」ではないか。 私は「復興」とか「がんばるしかない」とか言う言葉は嫌いだけど。 あなた方が使うのならば、きちんと向き合って見せてくれ。 「がんばる」とは何か、「復興」とは何か。