《『福島民友』記事 門田隆将氏インタビュー「誇り持って復興に歩め」を読んで》
- karitoshi2011
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作家・門田隆将氏インタビュー 「誇り持って復興に歩め」 (2015年3月9日 福島民友ニュース) minyu-net.com/news/news/0309…
2015-03-09 20:28:15(門田氏の言葉引用) 日本の崩壊を止めたのは福島の浜通りの人々だ。『あそこで止まらなければ、チェルノブイリ原発事故の10倍だった』とも想定された事故の直後、原発にいた浜通りの男たちは、事故対応のため極めて放射線量が高い現場に何度も突入していった。(引用終了)
2015-03-09 20:30:37門田氏の言葉は、部分的には事実だ。 しかし、門田氏はその作業員たちの多くが、地震発生直後に、照明が全て消えた暗黒の原発施設から脱出し、家族の身を案じ、一旦は避難したことを、省略する。 まるで、家族の安否を確認しようとする事が賞賛すべきことではないかのように。
2015-03-09 20:35:38そして門田氏が言う「日本を救った」作業員たちの多くが、2011年3月15日から始まった、避難所での「作業員狩り」によって半強制的に原発作業に連れ戻されたことを、門田氏は語らないし、描かない。避難所で一枚ずつ毛布を引き剥がし、作業員を見つけ出して、原発作業に連れて行ったことを。
2015-03-09 20:38:27他方、門田氏にインタビューする福島民友新聞社は、門田氏が書いた別の本で、原発作業員と同じように称揚されている。 「記者たちは海に向かった 津波と放射能と福島民友新聞」 kadokawa.co.jp/sp/20110311/ 田原総一郎氏と櫻井よし子氏の賛辞が付されている。
2015-03-09 20:42:03実際には、福島民友新聞社も、他の新聞社やテレビ局と同じように、自社の社員に業務命令を出し、住民への政府の避難指示よりもはるかに広域に避難させている。 読者である地域住民を見捨てて、新聞社は社員に避難命令を出した。狭い避難指示で止めた政府指示の方が非人道的だったのだが。
2015-03-09 20:45:25「ジャーナリスト」を名乗るなら、 あるいは「報道」を名乗るなら、 検証すべきなのではないか? 「非常時に作業する原発作業員の安全環境はどうなっていたのか?」 「原発作業員の意思確認は、適切に行われていたのか?」 「マスコミ関係の避難命令は、どのような根拠により、誰が決めたのか?」
2015-03-09 20:48:51さらに一歩進んで、検証・追及すべき問題が、眼前にあるではないか。 「一般住民への避難指示は、なぜ広がらなかったのか? 誰がどのように避難指示を提案し、誰がどのように不拡大を提案し、どのように伝達されたのか?」 「なぜ4年経過後も、避難指示の検証が行われていないのか?」
2015-03-09 20:52:31報道やジャーナリズムは、それにかかわる者同士の間で褒め合うために存在するものではないだろう。 報道やジャーナリズムを仕事とする者でなければ突き止められない事実を、一般の人々の間に知らせ、判断の参考に供するために存在するのだ。 本来の仕事に着手することを、私は強く願う。
2015-03-09 21:04:39