回文狂歌の作り方・その2

http://togetter.com/li/6393の続き。外から内へ作って行く方法。
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青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

 こっそりと、回文狂歌の作り方指南。今日は外から内へつくる方法を説明しちゃいましょう。

2010-03-04 05:51:51
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

特別な七文字・七文字の連句を二つ用意します。どちらもただの回文ではなく一つ目の側が「五文字:二文字」に区切れる構造をしている必要があります。

2010-03-04 05:53:04
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

ここでは「遠ざかる駅/消える風音」「遠ざかる丘/薫る風音」という二つを用意しました。「遠ざかる:駅」「遠ざかる:丘」のように「五文字:二文字」に区切れる構造をしています。

2010-03-04 05:53:38
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

「立った」という三文字の回文をこれらの連句で挟みます。 「遠ざかる駅 遠ざかる丘 立った 薫る風音 消える風音」となります。

2010-03-04 05:54:25
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

少し区切りを変えてみましょう。 「遠ざかる 駅遠ざかる 丘立った 薫る風音 消える風音」 #kaibun #kyoka  たちまち回文狂歌となりました。

2010-03-04 05:55:15
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

いとも簡単につくれてしまったようですが、外からつくる回文狂歌は特殊な構造をした七七連句を二つも必要とするのが難しいところです。

2010-03-04 05:55:38
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

多くの七七連句は四文字パーツ、三文字パーツを組み合わせて作るため四・三/三・四構造をしています。そうした連句は「五文字:二文字」に分かれません。回文狂歌用の連句は五文字・五文字の短回文を少し延長する形で作られることが多いです。

2010-03-04 05:55:59
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

しかし「五文字:二文字」の構造を含む七七連句を数多く用意して記憶しておけば即興的に回文狂歌を生み出す事が可能になるかもしれません。内からつくる技法に比べてその点が一番の注目点です。

2010-03-04 05:57:10
青村豆十郎 (青豆) 狂歌講師 @aomura10106

他には五文字:二文字になった七文字の短回文を要と下の句の頭の二文字に据えてそれを五文字・五文字の短回文で挟み、最後に七七連句で挟むという方法もあります。より多くの短歌が作れますが多くの短回文を考えて組み合わせなければなりません。

2010-03-04 05:57:37