20150311 #NHK クローズアップ現代「“帰りたい… 帰れない…” ~福島の避難者 それぞれの選択~」

「すぐに故郷に帰れる」と信じて避難生活を始めて4年目。未だ避難を続けている人は23万人余り、そのうち福島県の避難者は半数を超える。震災1年目には「故郷に帰りたい」と希望していた人が4割ほどだったが、今年の調査では「帰りたい」人は1~2割にとどまった。原発事故の避難区域では、故郷への帰還をあきらめて、自宅を解体する人たちが相次いでいる。大きな理由は、避難先に暮らしを築いた一方で、帰還後の仕事の再開や子どもの健康に対する不安、さらに自宅が荒れ果てて住めなくなったことなどだ。番組では、故郷をあきらめる決断をせざるを得ない震災4年の現実をルポで描き出すとともに、今後、どういう支援が必要なのか、専門家とともに考えていく。 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3629.html
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ほんのこ @shbttsy74

#NHK クロ現「“帰りたい…帰れない…” 〜福島の避難者 それぞれの選択〜」国谷キャスター、福島県楢葉町へ。「本当に人が一人もいない…」あちこちで住宅の解体作業が。取り壊しを決めた住宅は、これまでに470軒。解体後に新居を建てる人もいれば、これを機に町を離れる人も。

2015-03-11 20:01:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 町を離れる夫婦「生きていかなくちゃいけない」「おじいちゃんに申し訳ない。原発ということで避難して、結局もうここには帰らなくてごめんねって」

2015-03-11 20:02:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 東京都江東区。36階建てのマンションに、福島から避難した1000人あまりが暮らす。中でも浪江町の人たちが多い。小野田さん夫婦は、21階六畳二間の部屋に身を寄せる。「生まれて育って、自分の住処も作って、ここで一生終わろうと思ったら…」「帰りたいね。田舎が好きだから」

2015-03-11 20:06:10
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 夫婦は、原発会社の下請けで働いてきた。2011年3月、福島第一原発事故。避難生活が3年を越えた去年9月、浪江町からの広報誌に、家屋の取り壊しについて知らせが。今年度中に申請すれば、助成金が出るという。「いろいろ考えてね、すぐにはいと言うこともできないし」

2015-03-11 20:07:24
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 2月、夫婦は浪江町に一時帰宅。自宅の周辺は比較的放射線量が高く、立ち入りは制限されている。自宅に戻るのは半年ぶり。40年暮らしてきた我が家は、何者かによってガラス戸が開けられていた。泥棒に入られ、荒らされていたのだ。桐箪笥の中の着物は、すべて盗まれていた。

2015-03-11 20:09:25
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 柱や梁に小動物の被害が広がり、床はイノシシに踏み荒らされていた。「本当はここに帰りたいよ。もうこんなになったら大変だ。帰りたくても…」自宅は住める状態ではない。「悔しいのと、悲しいのと。一生懸命働いて、自分たちで家を建てて、老後こんなになるとは思わなかった」

2015-03-11 20:10:49
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 浪江町住民へのアンケート。2011年11月時点では、戻りたい人は6割を超えていたが、2014年8月になると、戻りたい人は17.6%に留まっている。

2015-03-11 20:11:39
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 浪江町で寿司屋を営んでいた藤田さん。8000万円のローンを組んで、息子たちのために店を大きくしたが、その直後に原発事故が。「帰る予定ではいたんだけど、なかなか」戻らないと決めたのは、一緒に避難した家族の存在があった。息子の一家は、東京に生活基盤ができつつあった。

2015-03-11 20:12:48
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 何よりも、放射線の影響が気になっていた。息子「子供の健康面が一番ですよね。あとから何かあったら親としては、できる限り離れたい」藤田さん、店の再開は難しいと思うように。「国や町は帰って来いというけど、いつのことやらね、安心して住めるのは。信用できなくなっちゃうね」

2015-03-11 20:14:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 昨年暮れ、藤田さんは都内で新しい店を開いた。東電からの賠償金だけでは足りず、預金を取り崩した。さらに毎月テナント料を払わないといけない。「早く復興しなくちゃいけないしね、切り替えて」

2015-03-11 20:14:57
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 変わり果てた我が家を目の当たりにした小野田さん。家を解体するのかどうか、思い悩む。家を壊せば、故郷に戻るという望みも絶たれるのではないか。だが、家を建てなおさなければ帰れない。

2015-03-11 20:16:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 2月。妻「決めました。故郷には帰りません」自宅の解体を自治体に申請し、故郷に帰らないと決めた。妻、同じ浪江町の人が故郷を思った詠んだ歌を、毎日読んでいる。「本当に…できるならもう一度帰りたいです。自分では帰らないと決めても、帰りたいのは帰りたい」

2015-03-11 20:17:53
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 妻「東京は夜景がきれいだと言われていますけれど、私はふるさとのポツリポツリとした灯りが恋しいです」

2015-03-11 20:18:21
ほんのこ @shbttsy74

#NHK ゲスト、早稲田大学准教授・辻内琢也氏「この4年間、前を向こう、希望を持とうと言い続けてきたが、希望は時に残酷なことをするなあ、と」作家・真山仁氏「NHKとともにアンケートをとってきたが、このお二人の事例は決して特殊な例ではない」

2015-03-11 20:20:17
ほんのこ @shbttsy74

(訂正)#NHK 辻内氏「今回のアンケート調査でも、ふるさとの喪失がつらいと。失われたと感じたのは、人生、将来の夢、生きがい。これらは5割以上の人が答えた。PTSDの可能性がある、高いストレス状態」

2015-03-11 20:44:00
ほんのこ @shbttsy74

(訂正)辻内氏「短い期間で帰るか帰らないかという決断をするのが、酷なことだと思う。行政を優先させた動き。住民の思いが置き去りにされて、それでも進んでいる」

2015-03-11 20:44:18
ほんのこ @shbttsy74

(訂正)真山氏「3ヶ月の間に決めてくれというが、多くの人にとって、帰るというのは、日常生活に戻るということ。そのギャップの差が、年々大きくなってきている。家こそ、帰るということの核である。それを奪うということへの思いやりが欠けている」

2015-03-11 20:44:28
ほんのこ @shbttsy74

(訂正)辻内氏「帰らないと決めた方たちと、帰る気持ちを持つ人たちが、区域によって分断されている。私どもの調査でも、1年目〜3年目では避難区域によるストレスの差は出てこなかったが、4年目の調査でそれが顕在化してきた」

2015-03-11 20:44:36
ほんのこ @shbttsy74

#NHK アンケートの自由記述では、『まるで何か犯罪を起こした加害者のように被害者である私たちが息を殺して生きていかないといけない』『本音で話せる人がいない』。

2015-03-11 20:25:57
ほんのこ @shbttsy74

(訂正)辻内氏「素直にお互いに喜びあったり悲しみあったりというコミュニケーションがしにくくなってきている」

2015-03-11 20:48:32
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 避難者の猪狩正男さん、去年4月に肺炎で亡くなった。その半年後、妻は自ら命を断った。400人が暮らしている仮設住宅にいた。息子の幸雄さん、車で2時間離れた別の仮設住宅から両親の様子を見に通っていた。「年寄りには大変だったのではないかな」

2015-03-11 20:28:17
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 近所でも評判のオシドリ夫婦だった二人。楢葉町は、早い時期の帰還を目指していた。2012年4月の第一次復興計画では、2013年には希望者から順次町に帰れるという内容だった。住宅や田畑の除染が本格化。猪狩さん夫婦は、やっと帰れると喜び合っていたという。

2015-03-11 20:29:40
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 帰る準備を進めるため、頻繁に一時帰宅するように。両親を連れて帰宅していた息子の幸雄さん。「もちろんここで生活したかったでしょうね。ここは思い出がいっぱい詰まってますからね」妻の澄江さん、離れてしまった人たちとの再開を楽しみにしていた。

2015-03-11 20:31:00
ほんのこ @shbttsy74

#NHK しかし2013年1月、除染が思うように進まないとして、町は帰還の時期を先延ばしすると決定。それでも澄江さんは希望を持ち続けた。だが、自宅の柱や床がシロアリの被害を受け、そのままでは住むことが難しいとわかった。人前では気丈に振舞っていた澄江さんだが。

2015-03-11 20:33:04
ほんのこ @shbttsy74

#NHK 2014年4月、夫の正男さんが肺炎で亡くなった。93歳。澄江さん、葬儀でも49日法要でも、涙を見せることはなかった。澄江さんの様子が変わったのは、8月半ば。仮設住宅で隣で過ごしていた小高さん「お父さんがいなくなっちゃって寂しいって。一緒に帰ろうって言ったのにって」

2015-03-11 20:34:40