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三浦英之 「牙」が本屋大賞ノミネート @miura_hideyuki
①作家の曽野綾子さんが「居住区だけは、白人、アジア人、黒人と分けて住む方がいい」と記したコラム。かつてアパルトヘイト政策に苦しみ続けた南アフリカの人々はどのような気持ちで受け止めたのだろう。南ア各地を訪ね、人々の声を聞きたいと思った pic.twitter.com/GVTkwyLxgT
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②ヨハネスブルクの旧黒人居住区ソウェト。モリス・アイザクソン高校のフェンスにはデモ行進する生徒たちの絵が掲げられていた。校長は「日本の作家が本当にそのような意見を持っているのであれば、とても悲しいし、もっと歴史を学んでほしいと思う」 pic.twitter.com/JjuCyliwK4
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③1976年、アパルトヘイト撤廃のきっかけとなる「ソウェト蜂起」はこの高校から始まった。政府が白人の言葉だったアフリカーンス語を黒人の学校にも押しつけようとし、同高の生徒らが反発。デモ行進に警察官らが発砲し、500人以上の犠牲者が出た pic.twitter.com/lwTjGV0gbE
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④壁に掲げられた故マンデラ元大統領の肖像写真が掲げられていた。校長は「私たちの居住の自由などを勝ち取るために、命懸けで戦ってきたのです。日本人の作家はもしかすると、その歴史を知らないのではないでしょうか」 pic.twitter.com/zuA7AIS87n
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⑤コラムはロイター通信などが「首相の元アドバイザーがアパルトヘイトを称賛」といった見出しで配信。南アでも大手紙などで掲載された。ソウェト在住の写真家ビクターさんは少し困った表情だ。日本人の妻との間に娘と息子がいる pic.twitter.com/ONu9iAzYOs
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⑥子どもたち外見は一般的な日本人でも黒人でもない。「もし曽野さんが提案する世の中になれば、彼らはどちらに住まされるのだろう」「アパルトヘイト時代、日本人は名誉白人だった。彼女が差別される側から南アを見ていたら、コラムも変わったと思う」 pic.twitter.com/XZsVLPS0HG
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⑦一方、南アには曽野さんの主張のように居住者を人種で「制限」している地域がある。南ア中部オラニア。91年、有色人種を「排除」してオランダ系白人だけで町を作った。「分かれて住むことによって、良い面もある」と町の広報担当は言う pic.twitter.com/QOszZ0Njfs
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⑧利点は治安だ。南アでは年約1万7千件の殺人事件が起こるが同町では起きない。アフリカーンス語で会話し、約300人の子どもたちは自らの文化を学べる。現在人口約千人で、年約1割ずつ増えている。「多くがそれを望んでいるからではないだろうか」 pic.twitter.com/CmQ6W6VJay
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⑨同町は表向きアパルトヘイト反対だ。でも町には「アパルトヘイトの建設者」と称される白人元首相の銅像が。現在も黒人居住者はゼロ。町は「拒まない」というが、移住には審査がある。住民の一人は「アフリカーンスの文化を守るためには必要なんだよ」 pic.twitter.com/Eos5o3VG4Y
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⑩港町ケープタウンには世界中から観光客が集まる。日本人学生の家を訪ねると一緒に夕食の準備をしていた。南ア、ザンビア、ジンバブエ、スリランカ、韓国などからやってきた7人の若者たちと共同生活を続けている。白人、黒人、アジア人など人種も様々 pic.twitter.com/V0Fw9Vo4l8
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⑪彼女は「本当にこんな考えを持っている人がいるのかと驚き、『日本人が皆同じ考えじゃないよ』と言いたくなった」。スリランカ出身の院生は「時に口論することもある。でも意見を言い合うことで相手の主張をわかり合うことができる。ナンセンスだ」 pic.twitter.com/Pso0QYOxtC
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⑫ 彼女は「例えば、これ」と玄関に案内してくれた。「この家では皆、玄関で靴を脱いでくれる。日本人の私が家の中を土足で歩かれることを嫌っているのを知っているから。一緒に暮らすって、多分こういうことなのだと思います」 pic.twitter.com/5RIbOI0nVN
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⑬最後に故ネルソン・マンデラ元大統領が収監されたロベン島を訪ねた。島のガイドは今は博物館として使われている牢獄の前で「(曽野さんの意見は)馬鹿馬鹿しいが、今もそういう意見があるということも、また事実なのだろう」と言った。 pic.twitter.com/IMtHTRkFGU
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⑭マンデラ氏同様、15年間牢獄で過ごした。「俺たちが伝えたかったこと。それはたとえ肌の色が違っても、みんな同じ人間なんだってこと。それを誰かが区別したり差別したりしちゃいけない。そんな簡単なことをわかってもらうのに何十年もかかった」 pic.twitter.com/2WhKBbEXgS
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⑮今回私が悲しかったのは、曽野さんがアフリカをよく知る人物だったからだ。実は昨秋、私は曽野さんとニアミスしている。面会はしなかったが、マダガスカルで同じ日に同じ場所で同じ人物を取材している。彼女は私以上にアフリカを知っている。 pic.twitter.com/XGLiDk5tjC
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⑯彼女はアフリカ人の苦しみをよく知っている。アフリカ人特有のおおらかさや、家族を何よりも大切にする優しさや、差別に対する臆病なまでのまなざしを知っている。なのになぜ、あんな記述ができたのか。あれが彼女の本意なのか pic.twitter.com/pjZbhC8NyP
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⑰一方で、南アの人々が疑問視していたのは日本のシステムに関する問題点だった。曽野さんが意見発表したのはブロクでなく、多くの購読者を抱える新聞社だったから。そんな意見を載せる新聞が本当にあるのか、そこにセルフチェックは働かないのかと。 pic.twitter.com/E9GMOpqrRM
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⑱産経新聞は「意見の一つとして掲載した」と釈明するが、例えば慰安婦問題で朝日新聞が同様の釈明をしたら、産経新聞は「そうだね」と頷いただろうか。もしチェック機能が働かなかったのだとしたら、問題の根を突き止めきちんと謝罪すべきだと私は思う pic.twitter.com/GSCBKKpPTT
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⑲そして曽野さんが主張を堅持する限り、政府は文化功労賞のリストからの削除するなどの対応を取るべきだと私は思う。彼女は文化功労者にはふさわしくないし、何もしなければ、日本は国際社会から誤解されてしまう。不作為はいつだって「肯定」の一つだ pic.twitter.com/fhzRfwjUmJ
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⑳私たちメディアはもっとこの問題を、知識人のカギ括弧を借りずに、自らの言葉で語るべきではなかったか。誰が読んでもおかしいと思う発言が新聞に載った。それが世界に広まった。そこで日本が何が発信されるか、世界はそこを見ていたのだと思う(終) pic.twitter.com/mbczhz68h4
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コメント

Spica @freie_Herz 2015年3月14日
まとめを更新しました。
Spica @freie_Herz 2015年3月14日
先走って途中でまとめてしまい、三浦記者にも皆さんにも大変失礼しました。m(__)m
Spica @freie_Herz 2015年3月14日
備忘録としてまとめさせていただいております。ご意見や議論はTwitter本体の方でお願いします。
Spica @freie_Herz 2015年3月14日
大変申し訳ありませんが、当まとめは備忘録として作成したものです。コメントは賛否問わず受け付けませんので、何卒ご了承ください。
Spica @freie_Herz 2015年3月18日
重ねて申し上げますが、当まとめは一切のコメントは受け付けません。皆さんが連ツイをまとめて読めるように「公開」の設定にしています。共有の備忘録として多くの皆さんが「お気に入り」にして下さったと理解しています。宜しくご了承ください。
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