2015.3.14論文和訳【環境省の「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」(「3県調査」)の詳細報告の英語論文】YuriHiranumaさん、ytkhamaokaさんのツイートまとめ

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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Thyroid U/S findings in a follow-up survey of children from 3 Japanese prefectures: Aomori, Yamanashi, and Nagasaki nature.com/srep/2015/1503…

2015-03-14 11:52:13
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

環境省の「甲状腺結節性疾患有所見率等調査事業」(「3県調査」)の詳細報告の英語論文↓ nature.com/srep/2015/1503… 環境省が2014年3月28日に発表した「速報」 env.go.jp/press/press.ph… の詳細報告。4月以降に公表予定だったが、

2015-03-14 11:56:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(続)2014年11月に大阪で開催され、フリーランスジャーナリストは出席を許可されなかった甲状腺学会学術会議で発表された以外、日本語での「公表」はない。が、英語論文として発表。今から読みます。

2015-03-14 11:58:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

要約すると、44人中、同意が得られた31人の二次検査結果。二次検査時年齢は4〜19歳。7人が男性、24人が女性。28人が10歳以上。2人が細胞診を受け、1人で甲状腺乳頭がんが診断された。 全訳はできないけど、ざっと読んで部分的に和訳したので、以下、連投。

2015-03-14 19:28:58
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

和訳の前に、まず、3県検査の結果と県民健康調査の甲状腺検査結果との比較はこちら↓ 甲状腺結節性疾患追跡調査事業結果(速報) env.go.jp/press/press.ph… アブストラクトは和訳してません。

2015-03-14 19:32:33
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

本文のパラグラフ2 事故の後、福島第一原発の30km圏内の住民は避難した。事故から3年経つが、福島県民の多くは、日本の福島県内外に避難したままである。

2015-03-14 19:33:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

事故当初から、日本政府は、すぐに公式に避難指示を出しただけでなく、放射線被ばく、特にヨウ素131のような放射性ヨウ素による甲状腺の内部被ばくを最小限に留めるため、汚染食物や水の流通と摂取を禁止する「食物規制」を行ってきた。

2015-03-14 19:33:54
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ3 事故直後の小児における甲状腺被ばく線量測定のデータは限られている。事故から2週間経った2011年3月26〜30日に、0〜15歳の小児(飯舘村の315人、川俣町の631人、いわき市の137人)において、

2015-03-14 19:35:32
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

NaIシンチレーションサーベイメーターを用いた甲状腺モニタリングが行われた。サーベイによると、95.7%の小児の甲状腺被ばく量が10 mSv未満で、最大値が35 mSvと、介入レベルの50 mSv以下であったことが示された。

2015-03-14 19:35:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

床次らもまた、2011年4月12〜16日の期間に、62人の住民と避難民の甲状腺におけるヨウ素131放射能比を測定し、吸入による甲状腺等価線量が0〜33 mSvで、甲状腺等価線量の中央値が、小児で4.2 mSv、成人で3.5 mSvだったと発見した。

2015-03-14 19:36:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

これらの直接測定が行われた地域は、福島第一原発事故後の甲状腺内部被ばくにハイリスクな地域であるとみなされている。これらの結果は、福島での事故の直後に取られた対策が、甲状腺内部被ばくを最小限に留めるのに効果的であったことを示唆している。

2015-03-14 19:36:30
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ4の最後 福島県民の甲状腺被ばく線量はわずかであると推計された。しかしながら、観察されている甲状腺疾患が、これほど低線量の放射線被ばくによってさえも誘発されたかもしれないという可能性は考慮すべきである。

2015-03-14 19:37:28
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

パラグラフ6  これらの結節の臨床診断の解明には、この3県の小児のさらなる調査が必要となった。ゆえに、本研究の目的は、最初の検診で見つかった甲状腺結節の臨床診断を調査し、二次検査を受けた子どもたちの追跡調査を行うことにより、その後の甲状腺検査の結果をまとめることであった。

2015-03-14 19:39:44
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

結果(全訳) 二次検査時点での31人の子どもの年齢は、4〜19歳(平均±SD、14.5±3.1歳)で、ほとんどの子ども(31人中28人)は、10歳以上であった。男性は7人、女性は24人だった。二次検査は、2013年3月から2014年3月にかけて行われた。

2015-03-14 19:41:31
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

一次検査と二次検査の間の期間は、2〜15ヶ月(5±3ヶ月)だった。

2015-03-14 19:42:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

甲状腺嚢胞と結節は、それぞれ19人と22人の被験者で見つかった。14人には結節と嚢胞の両方が見つかった。最大径は、嚢胞では2〜11mm(6±3mm)、結節では5〜24mm(9±4mm)だった。3人でびまん性甲状腺腫が、1人では頸部リンパ節腫大が認められた。

2015-03-14 19:42:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

全体的に、3分の1が二次検査ではA判定と診断された。C判定はいなかった。図1では、甲状腺検査結果の各判定の症例数が、二次検査時の年齢によって示されている。B判定とされたほとんどの子ども(20人中19人)は10歳以上だった。

2015-03-14 19:42:47
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

A1判定とされた4人のうち、3人の甲状腺所見なしで、1人でびまん性甲状腺腫が見られた。所見なしの3人のうち2人で、一次検査で検出された結節か嚢胞は、血管からのアーチファクトだった。3人目では、一次検査で認められた嚢胞が二次検査時には消滅していた。

2015-03-14 19:43:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

一次検査で低エコー性の甲状腺異常が複数見つかっていた1人は、甲状腺機能が高く、血液検査の結果、甲状腺刺激ホルモン抗体(TSAb)が陽性だったため、バセドウ病による異種性びまん性甲状腺腫であると認められた。

2015-03-14 19:43:26
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

A2と判定された7人のうち、2人では最大径が5mm以下の結節と、最大径が20mm以下の嚢胞両方が認められ、5人では最大径が20mm以下の嚢胞が認められた。

2015-03-14 19:43:43
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

B判定とされた20人全員に結節があり、12人では嚢胞も認められた。甲状腺専門医の判断により、2人において、吸引生検と細胞診断が行われた。この甲状腺専門医らは、これらの結節内部のエコーが不圴一であったため、悪性腫瘍を疑った。

2015-03-14 19:44:20
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この2人のうち1人では、結節から悪性細胞は検出されなかった。もう1人(15歳以上の女性)では、結節から得られた検体が不十分だった。この女性のエコーの特徴から悪性腫瘍が疑われ、頚部外側区域リンパ節腫大を伴ったため、甲状腺手術が行われ、甲状腺乳頭がんと診断された。

2015-03-14 19:44:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

図1 甲状腺検査結果の各判定の症例数が、二次検査時の年齢によって示されている。 pic.twitter.com/gxiSTH3xGu

2015-03-14 19:45:51
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

図2では、子どもたちが臨床診断により分類されている。 nature.com/srep/2015/1503… pic.twitter.com/PKrWKPlwPe

2015-03-14 19:49:04
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Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「B」判定とされた20人のうち、19人は、エコー検査による結節の特徴にもとづいて、腺腫、腺腫性結節、腺腫性甲状腺腫のような、良性とされる結節の診断を受けた。(あとの1人は、前述のように甲状腺乳頭がんと診断された。)

2015-03-14 19:49:32